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䞻婊の履歎曞ヌ最終話ヌ

#創䜜倧賞2025 #オヌルカテゎリ郚門 #䞻婊#パヌト

前回たでのあらすじ
パヌト先では瀟員の重田に、思わぬ指摘を受け、矎接玀は頭に血が䞊るほど腹を立おるが、自分の孊びたいず思っおいる気持ちに気が付くこずになった。職堎の八に盞談し、新たな䞀歩を螏み出す決心をした矎接玀。そしお家族の協力のもず月からは契玄瀟員ずしお働くこずになった。圌女の進む道は、果たしお開けるのだろうか

月から本栌的にスタヌトする家事ず仕事の䞡立。倱敗や考え盎しを䜕床も繰り返しお、ようやく圢になっおきたルヌティンもカ月が経ち、ようやく慣れおきた。家族に協力しおもらい、家事のいく぀かは諊めお割り切ったお陰で、できないこずがあっおも自分を責めるこずもなくなった。

Aチヌムでは、八さんや日野さん以倖のみんなに、私が契玄瀟員になるこずを䌝えるのは、䜕だか恥ずかしい思いもあったが、䌊藀チヌフから発衚される前に自分の口からみんなには䌝えたかったので、䌊藀チヌフに了承を埗お、昌䌑みに話すこずにした。みんなは驚いおいたが、応揎しおくれた。

そしお月に入るず、私は契玄瀟員ずしお働き始めた。䜜業は今たで通り行っお、時からは、研修で八さんや、䌊藀チヌフから講矩を受けるこずになった。

その研修時に、八さんの驚く職歎が分かった。八さんがこの䌚瀟の䜜業など、ずおも詳しかったのは、この䌚瀟の元瀟長だったのだ。この話を聞いた時は、それはずおも驚いたが、同時に玍埗もした。元々、八さんず珟圚の瀟長でこの䌚瀟を立ち䞊げ経営しおいたが、その埌自分の䌚瀟を興し独立した八さん。息子さんが成長され䌚瀟を継いだのを機に、その埌は匕退し悠々自適の暮らしをしおいたそうだ。しかし、その生掻にすぐ飜きおしたい、自分は珟堎が奜きだず蚀うこずが分かったそうだ。結局、珟堎ぞ戻るこずを決めた八さんは、自分で䌚瀟をたた新しく興そうずしたのだそうだが、それを聞いたこの䌚瀟の瀟長から、人手が足りないので、少しの間ここで働いおもらえないかず、八さんに盞談し、今に至るらしい。

湊の芪友の拓海くん芪子も、倏䌑み䞭に短期海倖留孊をし、䞭孊卒業埌は、日本の高校には行かず本栌的に留孊をするこずを決めたそうだ。

そしお、カ月が過ぎる頃になるず、私は配属が決たり、工堎に隣接する本瀟の事務郚門で仕事をするこずになった。その䞭には、同じ郚眲ではないものの、あの苊手な重田さんがいた。気が重いが、勇気を振り絞っお挚拶をしに行った。

「お忙しい所すみたせん。この床、契玄瀟員ずしお営業郚で営業事務ずしお働くこずになりたした、岡厎です。宜しくお願い臎したす。」
するず、重田さんは手を止めお立ち䞊がり私の方ぞ向いた。
「そうでしたか、岡厎さん宜しくお願い臎したす。私は情報管理郚の重田です。以前は、お名前を䜕床か間違えおしたい、倱瀌したした。」
そう謝られお、私は少し驚き、少し慌おた。
「あの、私、重田さんに蚀われたこずで、自分の孊んでみたいずいう気持ちに気付くこずができたんです。お陰様で今回、契玄瀟員になるこずができたした。ありがずうございたす。」
「私の蚀葉がきっかけだったかもしれたせんが、契玄瀟員になれたのは、岡厎さんが決断したからですよ。私は䜕もしおたせん。䜕かお圹に立おるこずもあるかもしれたせん、分からない事があれば是非聞きに来おください。」
私は、顔には出さないが内心驚いおいた。重田さんが別人に芋えたからだ。仕事をしおいる時は熱血で呚りが芋えなくなるようだが、よく芳察するず誰に察しおも態床を倉えるこずなく、質問をすれば自分の䜜業の手を止め、時間を割いお䞁寧に教えおくれたり、䞀緒に詊行錯誀しおくれる人だった。

私は、重田さんの面しか芋ずに、嫌っおしたったこずを申し蚳なく思い、重田さんぞの態床を改めた。するず、䞍思議ずどんどん関係は良くなった。そしお私には、八さんや重田さんず蚀う目暙になる人が出来た。

お昌になれば、Aチヌムのみんなずも䌚えるので、お互いに情報亀換したり近況を聞いたりしおいる。
「岡厎さん、どうですかそっちは」
京子ちゃんに聞かれ、私はお匁圓を食べる手を止めた。
「うん、仕事もだいぶ慣れおきたかな。党く知らない堎所じゃないし、あたり緊匵しないで枈んでるよ。そっちはどう」
「そうだ凪さんが蟞めちゃったんですよ。」
「えっい぀党然知らなかったわ。私、挚拶もしおなくお。」
「突然だったんです。Dチヌムの戞田さんず揉めおしたったらしくお。そのたた、退職ずいう圢になったみたいです。」
「そうだったの、残念ね。」
以前から、戞田さんが明らかに暪柄な態床で振舞っおいたこずは、私も知っおいた。倧人同士で、その人の態床に぀いお泚意したずしおも、解決するのは難しいだろうず思ったが、凪さんがどんな察応を受けたのかを思うず、やるせない思いもあった。

「あず、岡厎さんの埌任に新しくパヌトさんが入ったんですよ。」
「そうなんだそれも、知らなかったわ。」
「私も䌊藀チヌフから聞いただけなので、ただ挚拶しおないんですけどね。」
「そうなのね。いい人だずいいね。」
そう蚀いながら、自分が玄幎前、ここぞ来た初日に緊匵しお挚拶したこずを思い出しおいた。
「私は、来幎の月で倧孊卒業なので、ここもあず半幎匱で終わりです。居心地よかったから、䜕だか寂しい様な。」
「倧孊も最埌の幎なのね。京子ちゃんも瀟䌚人かぁ。でも、もう瀟䌚人も同然よね。ここで長く勀めおるものね。就職先は決たっおるの」
「はい、倏に内定をもらえたのでP商瀟に決たりたした。倧孊入っおからずっずここでバむトしおたから4幎です。なんだかあっずいう間でした。今は卒論の準備に取り掛かっおお。」
「倧倉そうね。でも京子ちゃん頑匵り屋さんだから、きっずいい卒論が出来そうね。」
「来幎、卒業匏が終わったら、入瀟たで少し時間があるので、海倖に行っおこようかず思っおるんです。」
「ぞぇすごいわね。京子ちゃんのその積極的なずころ、玠敵だなっお思うわ。」
「ありがずうございたす。たたお土産話持っお遊びに来たすね。」
「うん、埅っおるわ」
そんな䌚話を楜しんだ。

我が家の湊も高校受隓が迫っおいる。塟に通い出した湊を、倫ず協力しおサポヌトするこずにした。そしお、倫の扶逊から倖れ、私のお絊料が安定したのもあっお、私達は新居ぞ匕っ越しをするこずにした。新しい家には、私の郚屋がある。それが嬉しかった。倧倉なこずも倚いが、その分喜びが曎に嬉しくありがたいず感謝できるようになった。

それから、幎が過ぎた。私は八さんや重田さんの埌抌しのお陰で、正瀟員になり、海倖戊略郚の䞭で、アシスタントずしお働いおいる。

ある日の事、15時からある打ち合わせの資料を、仕䞊げおしたおうず、䜜業できそうな堎所を探した。するず近くにファミレスがあったので、ただずっおいない昌食も食べようず、䞭ぞ入った。テヌブルに぀いおノヌトパ゜コンを開き、打ち合わせのための資料の、最終チェックしおいるず、子䟛の叫ぶ声が聞こえおきた。

特に気にするこずもなく私は、手元にあるノヌトパ゜コンの画面ずにらめっこをしおいた。
「ちょっず、子䟛の声がうるさいから静かにさせおよ。」
店員に文句を蚀う客がいた。先ほどの子䟛の声が気になるようだ。こういうクレヌムはありがちだが、子䟛を持぀芪なら、倚くの人が経隓するこずだ。䞀緒にいる母芪の気持ちがよく分かる。静かにさせたくおも、䞀筋瞄ではいかない。どうやっお、泣き止たせたり、萜ち着かせたりするか、みんな詊行錯誀しおいるものだず思う。

「お客様、申し蚳ありたせん。他のお客様もいらっしゃいたすので、お静かにお願い臎したす。もしよろしければ、奥の垭も空いおいたすので、ご案内したすが。」
店員が、芪子に話しかけおる声が聞こえる。するず、
「すみたせん、食べおすぐ出たすので。」
返事をした声に、私は、ハッずした。その客の声に聞き芚えがあったからだ。そっず振り返っお芋るず、そこには凪さんがいた。

凪さんは、確か䜎孊幎のお子さんがいらっしゃるず、前に蚀っおいたよな、ず思い出す。

「しょうくん、みんないるから、うるさいず、困るよ。静かにシヌ。」
隣に座るお子さんに、ゞェスチャヌを亀え䌝えおいた。お子さんを芋るず䜓の倧きさから、小孊生ではなく䞭孊生ぐらいに芋えた。お子さん1人ず蚀っおなかったし、お兄ちゃんもいるんだな、それぐらいに思った。

今、私が話しかけおも、気たずいだろうず思い、私はたたパ゜コンに向かっお䜜業を始めた。するず、奇声ず共に、ガッチャヌンずお皿の割れる音が響いた。

「すみたせん。」
凪さんが謝り、店員が来お、割れた皿を片付けおいた。凪さんは頭を䜕床も䞋げお謝っおいた。職堎では芋たこずのない姿だ。お子さんは、空䞭を芋぀め指で䜕かを描いおいた。声を掛けようか迷った。凪さんが嫌がるのではないかず、咄嗟に思ったからだ。先ほど、店員にクレヌムを付けおいた客がたた怒りだしおいた。
「うるさいよ、静かにさせろよ。」
その声を聎いお、凪さんのお子さんはさらに声を高めおいるように感じた。盞手の顧客は、凪さん達に出おいくように蚀っおいる。私は、垭を立った。

「凪さん、お久しぶりです。良かったら垭を移動したせんか私も、向こうで座っおいるので。」
「みづちゃんいやだ、こんなずころで䌚うなんお。」

店員が、凪さん芪子を窓際の奥の垭ぞ案内するず蚀っおくれた。そこは敷居もあっお、呚りからは芋えにくい。私は凪さん芪子の荷物を持っお、奥の垭たで移動を手䌝った。するず、
「ありがずう、助かったわ、みづちゃん。良かったらだけど䞀緒にどういやだったら無理しないでいいけどね。」
凪さんは、そう蚀った。私はパ゜コンが途䞭のたただったが、䞀緒にご飯を食べるこずにした。荷物を持っお垭に぀くず

「迷惑かけちゃっおごめんなさいね。うちの子、自閉症なのよ。今日は、逊育が午前䞭たでだったから、ここでご飯食べるのがこの子奜きで。」
そういっお、子䟛に話しかける凪さんは、職堎での顔぀きずは違っお、優しいお母さんの顔をしおいた。
「しょうくん、ママのお友達。」
「こんにちは。」
私が挚拶をするず、しょうくんは私を芋ようずはしなかったが、私はそれでいいず思った。

「みづちゃん元気だった䜕幎振りかしら」
「元気ですよ。凪さんが蟞められおから幎経ちたすかね」
「そっかぁ。ただ幎なのね。なんだかもっず経っおるような気がしおたわ。パヌトに出おた頃が懐かしいわ。」
凪さんは倧きなため息を぀いた。
「どうしたんですか」
「自分の友達ず、久々に䌚話したなヌず思っお。」
私は蚀葉が出おこなかった。

「しょうがただ小さい頃、入院しおいた時期があっおね、家ず病院の埀埩の毎日で、病宀の郚屋だけが私の䞖界だった時があるの。入院が長匕いおる子䟛達は、公平にっお、3カ月ごずにベッドの堎所をみんなで亀代するんだけど、窓際は特等垭でね、その堎所を巡っお、母芪同士が争うこずもあったわ。看護士にどれだけ優遇しおもらえるのか、子䟛の障害の重さは、その子それぞれなのに、自分の子䟛が䞀番だっお。」

「無理もないですよ。子育おは母芪䞭心ず蚀う家庭が、ただただほずんどだず思いたすし、父芪が積極的に関わるご家庭は少ないず思いたす。その䞭で、芖野が狭くなっおしたうこずは、埀々にしおあるず思いたす。」

「そうよね。私も苊しかった。しょうを普通に産んであげれなくお、申し蚳なくお、その分しょうを少しでも幞せにしおあげなきゃっお、あれもこれもやっお。疲れおしたうず心の䜙裕もすり枛っお、優しく出来ない。優しくできない自分をたた責めお、狭い䞖界で先が芋えないっお、もがいおいたな。」

「母芪は、自分の身䜓を䜿っお子䟛を産みたすから、ちゃんず産んであげられなかったっお、気持ちも分かりたす。でも、それは、凪さんのせいではないですよ。生呜は神秘に包たれおいたす。誰にもどうやったっお、分からないこずはありたす。1人で党郚を抱え蟌たないでください。呚りにもちゃんず協力させおあげおください。」
「みづちゃんは、盞倉わらず優しいのね。」
そういう凪さんの顔は、疲れおいるように芋えた。

「䞻人は優しいのよ、でも出匵も倚くお、家には、しょうず才の嚘ず私。人で、楜しみながらず思っおるのに、病院やお迎えや、やるこずが埌からあずからでおくるのよ。でも、やれるのは自分しかいないじゃない。」
「しょうくんのお母さんじゃなく、私を私ずしお話しおくれる人ず䌚話したくお、息抜きの為にパヌトを始めたのに、結局、そこでも仕事ず向き合えなくお。家でこれだけやっおるんだから、面倒なこずは誰かにやっおもらいたい、っおなっちゃったの。あの時は、みづちゃんにも嫌な思いさせおたわよね、ごめんなさい。悪かったっお思っおる。」
「家でたくさんのこずを抱えおいたら、そりゃパヌト先ではサボりたくもなりたすよね。私もそう思いたす。」
「私ね、自分より埌から入った人は知らないこずが倚いじゃないだから、その人に抌し付けちゃえば、さがっおるダメな自分が泚目されずに枈むず思っおたのよ。その人がいるこずで、自分は気楜にやれるっお。でもそんなの私の勝手な思い蟌みで、事実は党然違った。それなのに、その考えに拘っおた。傍から芋たら銬鹿よね。」
「そんな。」
「しょうのこずで、私は呚りには勝おないず思っおいたのかな他で勝ずうず優䜍に立ちたいず、どこかで思っおいたのかもしれないわ。でも、サボっおばかりじゃダメね。Aチヌムはみんな良い人ばかりで、そんな私でもずっおも働きやすい環境だったのに、戞田さんにいちゃもん぀けられお、カッずなっお喧嘩しちゃった。他チヌムなんだから、盞手にしなきゃよかったのよ。自分のくだらない競争心を、今でも埌悔しおるわ。」

「凪さん、今はパヌトしおるんですかAチヌムはメンバヌがほずんど倉わりたしたけど、たた働いおみおもいいんじゃないですか」
「えメンバヌ倉わったの」
「はい。今、䌊藀チヌフは私ず同じ本瀟です。日野くんが埌を継いでAチヌムのチヌフになっおたす。八さんは、先月、新しい䌚瀟を興すのに退職されお、私も少しお手䌝いさせおいただいおるんですけどね。」

「ぞぇヌそうなんだ。」
「元康くんは結婚したんですよ。婿逊子になっお、盞手の家業を継ぐために工堎の方は蟞めたした。京子ちゃんも倧孊卒業しお就職したし。それから、奏ちゃんは倢だった海倖留孊に行くために蟞めたしたよ。」
「じゃあ、私が知っおる人は、日野くんぐらいね。そう、みんなそれぞれに道を歩んでるのね。」

「私も、苊しんでいた時期がありたす。家事も育児も任されお、抌し付けられたっおそう思っおたした。凪さん、ご䞻人にも気持ちをきちんず䌝えおたすか蚀葉にしないず、䌝わらない事もありたすよ。」

「うん。分かっおる。」
凪さんが悲しそうな顔をするず、しょうくんが、反応した。しょうくんは、お母さんの気持ちがきっず分かっおいるのだろう。私はそう感じた。

「家族っお、䞀緒に生掻しおいるうちに、どうせ分かるだろう、蚀わなくおもこれぐらい分かるだろうっお、察しおもらうこずを期埅しお䞀方的に決め぀けおしたうず、孀立しおしたうこずがあるんだず思いたす。本圓は圹割を亀代できたら、いいんでしょうけど、そうもいかないし。盞手が理解しおいなければ、協力しおほしくおも、動かない、動けないのかなっお。」

「私思うんですけど、瀟䌚っお競争で溢れおいたせんかでも、凪さん、そこに飲み蟌たれないでください。しょうくんは、凪さんの倧切なお子さんで、他の誰ずも比べようがない存圚です。凪さんもですよ。だから、苊しいずきは苊しいず蚀いたしょう。そうすれば、差し䌞べおくれおいる手に、気が付けたすよ。」

私の知っおる凪さんは明るくお、お調子者でよく喋る人だった。でも、Aチヌムでは出さずにいた䞀面では、誰にも蚀わずに抱えおいたものがあったのだ。目に芋えない事情が、人にはある。それは人それぞれだけど、そのこずを忘れずにいたいず思うのだった。

「それにしおも、みづちゃんは、すごいわ。たさか、幎で契玄瀟員になっちゃうんだもん。今は本瀟なのすごいじゃないやっぱりAチヌムのホヌプよ。」
凪さんが笑った。
「はい。自分でも驚いおたす。たさか、こんなこずになるなんお、想像もしおたせんでしたから。」

私は、倫に働いおず蚀われたず思い蟌んで、パヌトに出た。それは、ほんの䞀時だけ働いお倫を芋返そうずしおいたのに、それが、色々な人達ず出䌚っお、キッカケをもらえた。目の前に座っおいる凪さんも、その人だ。

「みづちゃん。」
「はい。」
「私、䜕だか今たでの自分がアホらしくお、でも愛おしく思えおきたわ。最近は家にいお、しょうちゃんの逊育の人達ず䌚うだけだったから、みづちゃんず話しおたら、Aチヌムのこず思い出しちゃっお、たた倖で働きたくなったわ。」
「凪さん、いいず思いたすよ。凪さんのその明るさず元気は、呚りを元気にするパワヌがありたすから。凪さんもホヌプですからね。」
そう蚀うず、2人で笑った。笑う2人の暪で、しょうちゃんは矎味しそうにポテトフラむをニコニコしながら食べおいる。楜しさを感じおいるのかもしれない。ファミレスを出お別れ際、凪さんが私を呌んだ。
「みづちゃん、ありがずう。」
その笑顔は、私がよく知っおいる凪さんの笑顔だった。

パヌトの初日の挚拶で、私は人皋の人達を前にガチガチに緊匵し、緊匵から膝が震えた。今は、䜕人の人が私の目の前にいるだろうかおそらくあの時の3倍、4倍はいるだろう。その人たちを前に、緊匵感を感じおいるものの、膝は䞍思議ず震えおいない。
八さんに頌たれお、私は、䞻婊ぞ向けた講挔䌚で、簡単なスピヌチをするこずになった。

深呌吞をするず、今日来おくださった人たち党おに、この思いを䌝えよう。心の䞭でそう思うず、私は舞台の䞭倮に立぀マむクに向かった。簡単な自己玹介を枈たせ、話を始めた。

「物が溢れ、才胜だ、頭の良さだず蚀われる今の䞖の䞭で、その波に流されそうになるこずもあるず思いたす。ですが、そんな時に今日の話をふず思い出しおいただけたらず思いたす。

地図を芋るずきに䞊から芋䞋せば目的地がすぐに分かるのに、自分のいる堎所から芋るず迷っおしたうずいう話を聞いたこずがある方もいらっしゃるず思いたすが、たさに以前の私は、自分の䜍眮からの目線でしか、呚りを芋るこずが出来たせんでした。圓然、自分の進みたい目的地ぞどうやっお行くのか、その道が合っおいるのかも怜蚎が付かず、日々迷い悩んでいたした。自分の目の前に、立ちはだかる障害に、怯え、実態を知ろうずもせずに諊めお匕き返す。そんな日々を、随分ず長い間、繰り返しおきたように思いたす。
䞻人ずのちょっずした行き違いがきっかけで、私はパヌトに出たした。最初は抌し付けられおいるこずにしか泚目しおいなかったのですが、日々を過ごすうちに、自分が思っおいた思い蟌みっお本圓にそうなのだろうかずいう疑問が出おきたんです。自分の思い蟌みを疑っおみるこずにしたした。するず、芋え方が床倉わりたした。䞊から芋える景色は、それは、たるでオセロをひっくり返すように、物の芋え方、感じ方、考え方が倉わりたした。そう思えるたで、私䞀人の力でこれたずは、到底思えたせん。たくさんの人に助けられ、時に悲しかったり嫌だったりマむナスな感情が抌し寄せおくるこずもありたしが、それでも、前に進もうずするず、䞍思議ず誰かが、䜕かが、ヒントを䞎えおくれたように思いたす。

自分が気付いたこず、やろうず思ったこずを突き進む気持ちを倧事にしお䞋さい。誰かにどう思われるかそれが正しいか倱敗しないかず蚀うこずより、自分が疑ったこず、やりたいず思う気持ちを倧事にしおください。なぜなら、目に芋えるこずが党おではないし、思い蟌みが正しいずも限らないからです。意味のないこずのように思えるこずでも、進んだ先には、その人にしか分からない気付きがあるものです。それを他人が理解するのは、難しいず思いたす。ですが、自分の進む道ぞ、その奥ぞ䞀歩螏み出す勇気を持おば、人人に、その気付きがやっおくるず、私は思いたす。そしお、その茪が、倧きくなっおいくこずを私は願っおいたす。」

努力しおいる自分を意識しおいるうちは、ただ入り口にも立っおいない状況なのかもしれない。その先に、本圓の入り口があるように私には思える。そしお、努力ず思っおいるうちは、䜕かに期埅しお芋返りを求めおいるただの期埅でしかないのかもしれない。調べれば調べるほどに未知だったものを知り、考えれば考えるほどに、感動を芚えられる。でも、それを遞ぶか、遞ばないかは個人の自由である。そしお、人には欠かせない他者ずの出䌚いも、そうなのだろう。

「私のような者が、皆様の前でお話させおいただくのは倧倉恐瞮ではありたしたが、私の話が皆様にずっお、少しでも䜕かの気付きに繋がれば、幞いです。本日は貎重な堎に呌んでいただき、ありがずうございたした。」

スピヌチを終えお、控宀に戻るず窓から綺麗な青空が芋えた。ずおも枅々しく幞せを感じた。スピヌチを通しお幞せをもらえたのは、私だ。

翌週、私は取匕先の䌚瀟ぞ芖察兌、今埌の打ち合わせをしに、䞊叞ず䞀緒にアメリカぞ向かった。2泊日の予定だ。出匵は初めおだが、今回も孊べるこずが倚そうだ。

倫ずの蚀い合いをしおいたあの頃の私に、今の私が、想像できただろうか自分の事を自分で決められなかった私。倫に補っおもらおうず必死になっお、悩んでいた日々、今思えば、あの頃も幞せだったけど、今は、もっず知りたいず貪欲になれる図々しい自分が気に入っおいる。そしお、物事を知らずに、たたに恥ずかしくなるこずもあるが、玠盎に”知らない”ず蚀える自分を信頌しおいる。

私は飛行機の窓から倖を眺めた。もう目的地が近くなっおいるのだろう、䞋に町が芋えおきた。

私が䜏みたいず、念願だったマンションも、家事が行き詰たりどうしおいいか分からず1人で萜ち蟌んだ日々に、手に入れたいず願っおいた有料のサポヌトの数々も、倢だったこずは、倢でなく珟実になった。心配せずずも、必芁な物は、必芁な時に揃うものなのかもしれない。そんなこずを考えた。

「みなさた、圓機はたもなくロサンれルス囜際空枯に着陞いたしたす。着陞に向けお、機内の準備を始めさせおいただきたす。シヌトベルトをしっかりずお締めいただき・・。」アナりンスが聞こえ、私はノヌトパ゜コンを閉じた。たた新たな気付きにワクワクしおいる。

最終話です。長い文章を最埌たで読んでいただき、ありがずうございたした。

第話

いいなず思ったら応揎しよう