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第話 倏 倏祭り① 時絊䞀幎

    原付先生

    今日は倏祭り。
    お祭りずいう響きだけでも街党䜓が掻気付いお隒々しくなる。お祭りは昌から倜にかけおだずいうのに朝むチから矎容院で髪を敎えたり济衣を着お歩いたり、い぀もず違う雰囲気が挂っおいる。
    い぀もの堎所に自分たちは集合しおいた。みんな济衣姿。私は癜地に花、灯はピンク柄に花、蓮は黒地に花火、透は黒の無地、朔は青地に錊鯉、ムギはムギの出立ち。ムギは灯ず柪の間に陣取っおいる。
    朔は垯にお祭りの広告が印刷されたうちわを指しおいる。
    「さお今日は倏祭り隒ぐぞヌ」
    い぀も以䞊にテンション高く朔が蚀う。
    「い぀も以䞊に隒いだらお前、お巡りさんだぞ」
    「ああ祭りの平和は俺が守る」
    「お前が捕たるず蚀っおいる」
    意味を取り違えおいる朔に間髪入れずに透が蚂正する。䜕からでもこの2人は挫才ができる。
    「で、今日の予定は」
    蓮が蚀う。
    「倏祭り䞀通り回っお、知り合いの焌きそばの店をちょっず手䌝おうず思っおる」
    「ふヌん、焌きそば手䌝うんだ」
    蓮はがんばれヌず蚀いながら手を振っおムギの暪にしゃがむ。ムギは女子3人に頭や䜓を撫でられおいる。
    「うん、“俺ら”でな」
    「んムギ、お腹痛いのそしたら今日はゆっくりしずいた方がいいかもねヌ。お祭り楜しんだら垰ろうねヌ」
    蓮はわざずらしく背䞭のあたりを撫でおいる。ムギは䜓を䞞めお䜕か蚀っおいる。
    「䜕で倏祭りに働かないずいけないの私は遊びたいの」
    小声で蓮はムギず䌚話しおいる。最近では慣れたけどやっぱり䞍思議だ。
    「なんず手䌝っおくれたワンちゃんにはチュヌルプレれント」
    ムギの耳がピクンず動いた。
    「チュヌルは猫でしょ  っおムギヌ」
    気付いたら透の足元にいるムギ。蓮ず灯ず目があった。呆然ずしお䞀瞬のはずなのにものすごい時間目があっおた気がする。
    「買収」
    キランず県鏡が光る。カシャッずシャッタヌ音が聞こえた。
    「この県鏡が」
    「みんな同じ顔しおたぞ笑」
    朔が笑いながら芋せおくる。私も灯も蓮も目を䞞くしおいた。
    「でも䜕で焌きそば手䌝うの」
    灯が蚊く。
    「焌きそば焌いおる知り合いなんだがな、祭の神茿を担ぐ予定の芪戚が骚折したずかで神茿のこずやっおる間だけ頌たれたっおわけよ」
    「即お断りなわけよ」
    「ムギはこっち偎なわけよ」
    「ぐっ」
    「䜕で私たち巻き蟌たれおるんだろうね」
    「ねヌ、朔ず透で匕き受けたなら私たち関係なくない」
    「そヌだそヌだ」
    私たち女性陣は反論する。せっかくの倏祭りにお仕事なんお。それに焌きそばを焌くなんお。蓮なんお頬を膚らたせお抗議しおいる。
    「倧䞈倫、焌きそばは俺らが焌く」
    透が蚀う。蓮ず目が合った。信じられないず蚀った衚情だった。
    「焌きそばは焌けるけど他のこずできないからな。そこをカバヌしおもらいたいし、女子がいるだけで若い男は買っおくれる」
    「あんたは錻の䞋䌞ばしお買うでしょうね」
    蓮が呆れながら蚀う。
    「あれお花芋の時『生きお垰りたいだろ』っお蚀っおなかった」
    私が蚀うず、
    「切っおある野菜に麺ず゜ヌスを混ぜるだけだろそれなら俺でもできるっお」
    䜙裕じゃんず朔は胞匵っおいっおいる。
    ムギが䞀床吠えた。蓮は笑っおいる。
    「ムギはなんお」
    灯が蓮に蚊いた。
    「『玉子焌きなのに玉子を焌く前に倱敗した人2人知っおる』っお」
    グサッ
    「『2人ずも卵を綺麗に割るこずができなかったんだ』」
    グサグサッ
    「『料理の腕前は、あぁ朔か、朔が1番よく知っおるよね』だっお」
    なんでこちらの蚘憶を抉るようなこずを
    「料理ずいうか【炭】ゞャリゞャリだった」
    「あったっけそんなこず  」
    胞を抌さえお悶えおいる私の暪で灯が呆然ず立っお遠い目になっおいる。い぀もだったらあわわわわっお蚀いながら抱き぀いおくるのに、遠い目で蚘憶から消そうずしおるいや、料理過皋でだいぶおかしかったから本圓に蚘憶がないのかも
    「ずにかくだ柪ず灯の【冷やし䞭華】を芋お俺は思った俺は料理できる方だった」
    声高らかに宣蚀する朔。私ず灯の料理を芋おここたで元気づけられるずは。うん、料理できなくおよかったあれなんか灯の目から涙が。灯も私の目尻の涙を拭っおくれた。
    「盞察的に芋おそう思えるようになったの間違い。お前は料理できない」
    そんな話をしおいるず、他にも济衣を着た人たちがお祭りぞ向かっおいる。小さい子たちもご䞡芪に手を繋がれたり、友達ず遊んだりしながら祭りの方向ぞ向かっおいった。
    「私たちも小さい時っおあんな感じで手を匕っ匵っおもらっおたね」
    灯が子どもたちを芋ながら蚀う。懐かしさが蟌み䞊げおきた。
    私たちの腿くらいたでの背䞈の子が笑顔でキャッキャ蚀いながら私たちに突進しおきた。なんかぶ぀かりそう。みんなそれぞれその子を避けるように道を開けた。
    おもむろに蓮の济衣をめくっおその䞭に身を隠した。
    「え  え」
    蓮も私たちもびっくりしお声を倱った。そしおすぐ埌で若い女性が乳母車を抌しながら走っおきた。蟺りをキョロキョロ芋枡しお探し物をしおいるようだった。
    「あのヌ、もしかしおお子さんをお探しですか」
    私はその女性に声をかけた。女性は䞀瞬驚いおいたが
    「そうなんです。走り回っお、元気なのはいいんですがすぐに芋倱っおしたっお」
    ず蟺りをキョロキョロしながら女性は蚀う。20代前半くらいだろうか倧人の女性ずいうより私たちのちょっずお姉さんずいった感じだった。
    「この蟺りで芋たせんでした」
    女性がそういうず、蓮は手を济衣の䞭に突っ蟌んだ。そしおその子の右足を掎んでグッず持ち䞊げた。
    男の子は右足を掎たれお宙吊り状態になった。
    「この子ですか」
    蓮は笑顔で察応する。持ち䞊げられた男の子はキャッキャず笑っおいる。
    「えなんでそんなずころからすいたせん、すいたせん」
    ただただ平謝りだった。蓮は笑顔で気にしおないので倧䞈倫ですよず察応しおいる。
    男の子はキャッキャ笑っおいたが䞀瞬で笑顔が消えた。蓮があの目で男の子を射抜いお
    「2床ずするなよ」
    ず母芪には聞こえないくらいの倧きさで小さく、しかし巚倧な釘を刺しおいた。
    蓮はゆっくり掎んでいる右足を䞋ろしおいく。男の子は䞡手を぀いお地面に着地した。その埌は怯えるように母芪の埌ろに隠れおしたった。
    「子どもはいいよな  」
    朔ががそりず蚀った。
    「䜕か蚀った」
    蓮が济衣を盎しながら蚀う。
    「俺も济衣の䞭に隠れたい」
    「祭りの平和を壊すなよ」
    朔は透に頭を抌さえ぀けられおいた。

    ◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇◇

    「お前、『祭りの平和は俺が守る』っお蚀っおたよな」
    透が聞いおきた。
    「おう」
    「今日、いく぀かの屋台で売䞊金が盗たれる事件が起こりそうだ。俺らの焌きそばも被害を受ける」
    透が小さく県鏡を盎しながら蚀う。
    「ず蚀うず」
    「悠長に焌きそば焌いおおも売䞊金盗たれたっおなったら知り合いに顔向けできないんじゃないか幞い耇数の屋台で同じような被害が出おるから俺らが盗んだず疑われるこずはなさそうなんだけど、どうせならヌヌ」
    「『売䞊金泥棒、捕たえおみたくないか』っおこずだな」
    「そういうこず。お前にしおは飲み蟌みが早いじゃないか」
    透が埮笑みながら朔の肩を軜く叩く。
    「俺が芋たずころ、最初に被害が出るのはキャラクタヌカステラの店。そこから短時間で立お続けに盗たれる。倧䜓は店䞻1人で切り盛りしおるずころが狙われおるっぜいな」
    透が予知したこずを教えおくれる。こういうのが分かるからいろいろ察策を緎っおたんだな。
    「ん俺らの焌きそばも狙われたんだよな5人䜓制で犬もいるのに」
    「高校生で舐められおたのかもな。実際盗たれるから盞手の目がよかったっおこずだろう」
    そう蚀っお笑うが、
    「舐められたたた終わりたくもない」
    静かな闘志を感じた。
    「最初の店で捕たえおしたえば被害は無くなるからお前の蚀う平和を守れるぞ」
    「やるしかねぇな」
    なんかやる気出おきた
    「俺が芋た感じ、男が1人。どこにでも居そうな顔立ちだな。䜓぀きも普通。特に特城が無いのが特城ずいった感じか」
    透が説明しおくれるが犯人像がたったく浮かんでこない。
    「あ、なんか本郚の人間を名乗っお普通に売䞊金枡したっぜい」
    なるほど、それなら祭りのお金のやり取りに粟通しおないず隙されるか。
    「悪どい奎だな」
    「こういうむベントだったら私服譊官も混ざっおるだろうから捕たえれたら譊官に突き出すで倧䞈倫そうだ」
    「私服譊官っお芋お分かるもん」
    「芋お分かったら意味ねえだろ」
    「じゃあ誰に突き出すん」
    「  本郚の近くに譊察埅機堎もあるしそこに突き出したらいいんじゃねえ」
    考えおなかったな。
    透のいう時間たでは特に動きはないらしい。

    ◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇◇

    「ちょっず俺ず透で出おくる」
    「は」
    蓮が食っおかかる。
    「今回の祭りで売䞊金が盗たれる事件が起こる。そしおここも被害に遭う。だから被害の元凶を捕たえに行こうず思っおる」
    透がかい぀たんで説明する。蓮は元々楜しむだけのはずだった倏祭りで仕事を抌し付けられおるから、なお䞍満そうだ。
    「2人が居なくなった屋台は誰が切り盛りするんでしょうね」
    「それは女子3人にお願いしたい」
    蓮が倧きくため息を぀きながら蚀う。
    「実質焌きそば焌けるのは私1人なんだけど」
    「30分だけお願いできないか俺らも離れる前にいく぀かストック䜜っお負担かけないようにするから」
    顔の前で掌を合わせおお願いする。
    「朔が匕き受けおきた仕事なのに」
    「蓮もストック䜜ったら離れおも倧䞈倫だから。犯人捕たえたら埌は俺らが切り盛りするからさ。その間の30分だけ」
    「18:30〜19:00の間に動きがありそうだからその間に党郚終わらせお垰っおくる」
    「ストック䜜ったら離れおいいのね」
    「あず、お店が朰れないようにだけ頌む」
    蓮が埌ろにいる柪ず灯を芋お苊笑いしながら
    「そこは倧䞈倫にしずくよ」
    ず折れおくれた。
    「ムギ、矎味しいの買っおくるから屋台の監芖お願いしおいい」
    ムギが䜕か蚀っおいる。
    「お願いしおいい」
    断られおるっぜい。
    「䜕かあった時のために必芁な圹回りなの。賢いムギに頌むのは心が痛むけど、ムギにしか頌めないから」
    たた䜕か蚀っおいる。
    「カステラ」
    「たこ焌き」
    「ハンバヌグ」
    なんか物で釣ろうずしおるのにたったく釣れおないらしい。
    「チュヌル」
    ワン
    透がポケットから珟物を芋せながらボ゜ッず蚀うずムギは反応した。透の目が笑いながら蓮を芋おいる。
    「なんで  、チュヌルなんで」
    「ずにかく18:30〜30分だけ抜けさせおもらうから、よろしくな」
    ◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇◇
    焌きそばの屋台を切り盛りするこずになっおしたった。幞い、蓮が20食分ストックを䜜っおくれた。
    「これが売り切れるたでは䌑憩♪今たでの感じだず小䞀時間はも぀ず思うけど䞍安だから20分くらいしたら戻るよ」
    ず蚀っおどこかに行っおしたった。
    しばらくはストックされた焌きそばずお金のやり取りをしおたらいい。お客さんの足も思ったより緩やかだし、これで20分をなんずか乗り切ったらいいんだ。倧䞈倫楜勝
    積み䞊げられた焌きそばを芋る。これは蚀うなればゲヌムの残り残機。20機もあれば倧抵問題なく突砎できる。ゲヌムあたり埗意じゃないけど、それだけあれば最初のコヌスも真ん䞭くらいたではいけるず思う
    よく分からない自信が湧いおきた
    「すいたせん、焌きそば぀」
    早速泚文が入ったが気持ちには随分ず䜙裕がある。こんな晎れやかな気分になるなんお思っおもみなヌヌヌ
    「すいたせん、焌きそば10もらえる」
    「ダメです」
    反射的に声が出た。蚀った埌に時間が止たったような気がした。盞手も䞀瞬びっくりしおたが埮笑んでくれた。笑顔でハッず我に返った。
    「あっははははは。し、倱瀌いたしたした。えっず、おいく぀ですか」
    「10お願いしたす」
    泣きながら震えながら代金をいただき、焌きそばを枡す。
    「灯〜、蓮っおあずどれくらいで垰っおくるかな〜」
    匱々しく泣きそうな声が出おいる。぀いさっきたでの元気はどこぞ
    「蓮が出おいっお今で2,3分じゃないかなどしたの」
    「あず焌きそば8぀  たた売れたからあず5぀なんだけど」
    泣きそうになっおいる私を灯は絶望的な目で芋おいる。
    「えどうすんのそれ」
    「私がきき たい、誰か助けお〜」
    ほんずに泣きそう。
    「すいたせん、焌きそば぀」
    いや、ほんずに吐きそう。
    「分かった、ずりあえず蓮に連絡しおみるね」
    灯はそう蚀っお屋台の裏に消えおいった。
    焌きそばはあず4぀。これを埌15分守り抜ける2分で16売れたのに
    このペヌスを維持すれば、20分もあれば160も売れる勢いで、20皋床のストックでは焌け石に氎だ。䞍足分の140をなんずか捻出する必芁がある。え私が140食分を
    ドッドッドッドッドッドッドッドッ
    頭からは血の気が匕いおいくのに劙に動悞がする。私が料理しなくおいい察策打っおきたんじゃなかったのヌ
    ◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇◇
    やばいよヌ蓮のストック、もうほずんど無いんだっおそんなの想定倖だよヌ
    灯は急いで蓮に電話をかける。呌び出し音がしおいるのに蓮は出ない。
    䜕でこんな緊急事態なのに
    10コヌル以䞊しおも蓮は出なかった。銖を傟げながら屋台に戻っおみるず、屋台の埌ろの方に眮いおあるカバンからバむブレヌションが聞こえおきた。蓮ぞの電話を切ったらバむブレヌションが止たった。
    え  
    たさかず思っおもう䞀床蓮に電話をかけた。
    ノゥヌ、ノゥヌ、ノゥヌ、ノゥヌ
    济衣であるこずなど忘れお膝から厩れ萜ちおしたった。
    「灯蓮ただ」
    「柪〜、蓮、携垯眮いおいっおる」
    灯が泣きそうな声で報告しおくる。
    「えぇじじ、じゃあ、どうすんの」
    私も泣きたい。
    どうしよう  
    「ゞ・゚ンドだね」っお明るく蚀う絵が䞀瞬浮かんだ。こういうこずを思い浮かべられる時点でゞ・゚ンドだよヌ。
    頭を抱えおいる暪で焌きそばは売れおいく。

    ◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇◇

    単独犯が犯行を犯しお出おきたずころを捕たえようずする。身柄の確保はできなかったがお金は確保できた。
    透から被害額を聞いおいた。¥24,800。ほずんど硬貚ず1,000円札。金額が合うかを確かめる必芁がある。が、すぐ埌ろから売䞊金泥棒が远いかけおきおいる。悠長に䞭身を改める時間はない。足には自信あるけど人混みの䞭を逃げるように走るのも骚だな。
    煌々ず照明が効いおいる屋台の䞊ぶ通りから䞀本倖れるず萜ち着いた䜏宅街になる。人混みからは解攟されるが障害物もなく隠れおやり過ごすこずはできない。どっちがいいかを考えながら走っおいるず、偎道に蓮の姿を芋぀けた。蓮は道を曲がり神瀟の方ぞ歩いおいく。
    躊躇はなかった。蓮を远いかけお偎道を目指した。
    「おヌい、蓮」
    ちょっず遠くから声をかける。蓮はちょうど曲がり角を曲がっお消えおしたった。远いかけるず曲がっおすぐのずころで蓮がキョロキョロしおいた。
    「あ、やっぱり朔じゃん呌んだ」
    蓮が蚀い終わるのを聞かずに走っおいるスピヌドを緩めるこずなくスラむディングするように蓮の济衣の䞭に姿を消した。
    「悪い」
    姿を消す䞀瞬、それだけ蚀った。
    暗い。耳に神経を集䞭させる。走っおくる足音が近づいおくる。
    「芋おないですね」
    蓮の声が聞こえおくる。どうやら状況を察しお合わせおくれたらしい。有り難え
    さお、埌はこの金額が透の蚀う金額通りあれば問題ないな。それを返しお、埌は適圓に远いかけられながら譊察埅機堎ぞ誘導したらいい。
    携垯を取り出しおラむトを぀ける。硬貚ず1000円札ばかり。
    「集蚈を䞀瞬でするのは倧倉そうだな」
    ずりあえずお札だけ先に数えるか。抌収した袋からお札を出そうずした時、呚囲の暗さが明るくなった。顔を䞊げる。
    血管が浮き出おプルプルしながら、それでいお満面の笑みの蓮がそこには立っおいた。

    ◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇◇

    「さお、20個ストック䜜ったからちょっず䌑憩行っおくるね20分もしたら戻っおくるよ」
    そう蚀っお柪ず灯に屋台をバトンタッチした。小䞀時間ほどで朔たちが焌いたもの含めお20くらい売れた。このたたのペヌスだったら私の䜜った20のストックは60分はも぀。課せられおる店番はこれで走り抜けられる
    そう思ったら気は楜なもんで、やっずお祭りを楜しめる。本圓はみんなでワむワむしおいろいろ食べおくじ匕いお遊ぶ぀もりだったのに。
    たあいいわ、この20分は自由だもの
    ず蚀っおも20分しかない。急いでむカ焌きずわたあめを買った。むカ焌きを食べながらフラフラしおいるずたた矎味しそうな匂い。匂いに匕き寄せられおいくず唐揚げ専門店だった。䞲に刺さった唐揚げが売られおいる。矎味しそう。
    ちょうどむカ焌きを食べ終えた頃に唐揚げ、タむミングもバッチリ。迷うこずはなかった。
    買っおすぐの唐揚げを頬匵る。熱い
    サクサクの衚面ず、霧ったら䞭から匟けるような肉汁が溢れおくる。ものすごく矎味しい。自分でもわかる。目が光り茝いおいる。
    あぁ、なんお幞せなの
    これをみんなで回っおたら至犏の顔を笑われおいたのかもしれない。ワむワむしないのは寂しい気もするけど結果的によかったのかもしれない。矎味しいものを食べおいるずお腹も䜓も心も満たされおいく。
    唐揚げも食べ終えお、わたあめを食べながら人混みを歩いおいく。䞀通り回れたかな。
    屋台を抜け、偎道に入っおいった。今たでが賑やかだった分ちょっず萜ち着いた感じが寂しくも感じる。
    足の赎く方ぞ歩いおいく。20分の制限時間付きの自由。なんずなくじっずしおいられなくおフラフラず歩いおいた。
    曲がり角を曲がった時に
    「おヌい、蓮」
    朔の声が聞こえた気がした。
    蟺りを芋回すが朔の姿は芋えない。気のせいだったかないや、声聞こえたのはこの道を曲がる前だったかも。
    来た道を匕き返そうず䜓ごず向きを倉えた時に朔の姿が芋えた。
    「あ、やっぱり朔じゃん呌んだ」
    蚀い終わるのを聞かずに朔はスラむディングしおきた。姿が济衣の䞭に消えおいく。
    「え  えぇ」
    䜕が起こっおいるのか把握する前に走っおくる足音が聞こえおきた。そういえば屋台を抌し付けられたのも泥棒を捕たえるためだっお蚀っおた。それに関係しおいるのかもしれない。
    そういうこずにしよう。
    気持ちだけ䞀瞬で敎理しお顔を䞊げるず、本圓にどこにでも居そうな、特城ずいう特城がない济衣を着た男性が息を切らせお走っおきた。
    「」
    男性を眺める。男性は蟺りを芋回しおいる。誰かを探しおいるようだった。
    「あの、はぁはぁ、錊鯉柄の济衣着たや぀この蟺で芋おないです」
    あ、朔だ。ずいうこずはこの人が売䞊金泥棒芋えないな。
    「芋おないですね」
    短く返答したらお蟞儀をしお走っおいっおしたった。ずりあえずこれでよかったのよね
    姿が芋えなくなっおから芖線を萜ずした。股間の蟺りからラむトが光っおいる。
    こい぀  
    倧きく䞀歩埌ろに䞋がる。朔がしゃがんで携垯を持っおいる。私が動いたこずで呚囲を芋回しおいる。
    「䞋着芋た」
    短く質問。
    「おおぅこれからシワを䌞ばしおちゃんず確認しようず思っおたずこだ」
    䜕を確認しようずしおたっお
    「朔私さ、優しいから、食べさせおあげる。朔はさ、むカ焌きの棒ず、唐揚げの棒ず、わたあめの棒、どれが奜きかな」
    「その䞭だったら唐揚げかな。だけど今はいいや」
    「䜕も無しっおこずねそれでいいのね」


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    マガゞン

     
     
     
    理孊療法士を15幎。今は銙川県内を蚪問敎䜓をしながら、小説を曞いおいたす。身䜓を敎え、蚀葉で物語を぀くる。珟実ず創䜜、その間を行ったり来たりしながら、自分の䞖界芳を曞いおいたす。 小説はマガゞンにたずめおたすのでお楜しみください☺

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