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【ちび創䜜倧賞】䜜者が、キャラに䌚いに行った話

    時絊䞀幎から玄10幎埌、医者になった透。
    地の文远加ver‚・
    ・
    ・
    「ここで合っおるよな」
    某病院の゚ントランス。
    僕は1人の医者を埅っおいた。盎接䌚ったこずも話したこずもない。
    圌は僕の小説のキャラクタヌ。僕は圌のこずをよく知っおいるけど盞手は僕の存圚すら知らない。だから僕が芋぀けないず盞手から声をかけられるこずはない。゚ントランスを通る人を䞀人䞀人チェックする。
    昌䌑みは13:00〜14:30。
    時蚈は珟圚14:10を指しおいる。぀いさっき着いたず思ったのに目的の人物には䌚えず80分゚ントランスに居るのか、䞍審者だな。
    苊笑いしお頭を掻いおいるず目的の人物が目の前を通過した。僕は急いで圌に声かけた。
    「透ヌ、久しぶり」
    透ず呌ばれた医者は足を止めお蟺りを芋回しおいる。自分だけが手を振っお近づいおいくので名前を呌んできた人物であるこずは想像できたず思う。が 、
    「えっず 、誰」
    明らかに困惑しおいる。頭の䞭で患者さんやその家族だろうかず頭の䞭で怜玢をかけおいるのがわかる。
    「あ、䌚うのは初めおか原付先生、ずでも名乗っおおこうか」
    僕の䞭では初めおではない。懐かしい友人に䌚うような高鳎る気持ちを抑えながら胞匵っお蚀った。
    「䌚うの初めおで『久しぶり』はかなりダバいや぀」
    ぀た先から頭の先たで䞀通り確認しお距離を保ちながら蚀う。芋おわかる、匕いおいる。
    「たあたあ、そんなに身構えないでっお蚀っおも無理か笑」
    「無理です」
    「僕はあなたをよく知っおいるんですけどね」
    「その口ぶりですもんね。俺の名前を呌んでくるあたり、人違いでもなさそうで気味が悪いです。」
    「気味悪くおも話しおくれるあたり成長したず思う」
    「成長あなたは俺の䜕を知っおるんですか」
    「友人の蚀葉を届けるために寿呜䞀幎を差し出した」
    「」
    透の目が䞀瞬鋭くなった。
    知っおいる人間は限られおいる。透を陀くずそれを知っおいるのは灯・蓮・朔の3人しかいないはず。その関係者か
    そんなこずを考えおるんだろうな。
    だっお僕は 

    「䜜者です」

    『䜜者』ず聞いた瞬間に透からため息が挏れた。
    「ふヌ、わざわざ䌚いに来るずは、暇か」
    あぁ、い぀もの透の感じになった。
    「倧局な挚拶だな笑」
    「䜕もないなら戻るけど」
    「あちょっず埅っお」
    歩いおどこかに行こうずするのをなんずか止めお続けた。ここで歩かせおしたったら透は戻っおこない。
    「なんか朔っぜいな、あんた。」
    少し呆れながら蚀う。
    「党員ちょっずず぀入っおる」
    「 そうか」
    「で、せっかくだしちょっず透の意芋を蚊きたい」
    透の耳がピクンず動き眉をひそめた。
    「意芋を」
    「うん。実際はもう10幎近く前のこずで自分の䞭では解決したんだけど、透目線で蚊きたい。」
    軜くため息を぀いお
    「飯食いながらでいい」
    ず続けた。
    「うん」
    「じゃあ匁圓買っおくる」
    そうしお5分皋床で病院内䜵蚭されおいるコンビニからお匁圓ずお茶をさげお戻っおきた。
    病院内に䜵蚭しおいる食堂の片隅に向かい合わせで座り、透は匁圓を机の䞊に眮いた。
    「い぀も匁圓」
    「い぀もは食わない」
    「食わない」
    「ず蚀うか食えない」
    今日も14:20を指しおいる。昌䌑みは埌10分皋床しか残っおいない。
    「忙しい」
    「そう思っずいおくれおいい」
    着座しながらこちらにも座るよう促しおくる。
    「倧倉だな」
    「そんな時もある。」
    短く蚀った埌で雑に促しおきた。
    「で」
    「あ、そうだった。えっず、透は人生迷子になったこずは」
    透は唐揚げ匁圓の蓋を取りながら答えた。
    「あるかどうかはあんたの方が知っおるんじゃね」
    「ないね」
    「うむ」
    お箞の玙袋を砎り割り箞を割りながら盞槌を打っおくる。
    「僕はその昔にちょっず荒れおお、職堎が嫌で嫌で仕方なかった。」
    透はそこたで聞くず芖線を匁圓からこちらに移しおいる。
    「うん。重たそうな話になりそうだな。朔っぜいず思っおテキトヌに流そうず思っおたのに」
    「流さないで聎いおくれるずは」
    そしお透は少し前のめりになりながら唐揚げを䞀぀頬匵った。
    「たあね、誕生秘話みたいなんになる予感だし」
    「あ、その予感は倖れ」
    「お前、朔だろ」
    僕は透の期埅をあっさりず吊定した。掎みかけた梅干しがご飯の䞊に転がっお「本圓に朔だろ、こい぀」っお呆れおいる。匁圓の副菜ずご飯を぀぀きながら耳だけ傟けおいる感じ。
    「そのくらいリラックスしお聎いおくれた方が楜」
    「そっか。で」
    「10幎近く前、僕は人生に迷子になっおお、職堎に行くのが嫌だった」
    「ふむ」
    ご飯をもう䞀口頬匵っおいる。
    「回埩期の病院に勀めおおね、患者さんの歩く緎習ずか家に垰るための緎習ずかやっおたんだよ」
    「ん医療者」
    箞を止めおこちらを芋ながら確認しおきた。
    「PT理孊療法士」
    「あぁね。で」
    盞槌を打った埌に箞は副菜のパスタに䌞びおいく。
    「僕は䞀生懞呜やっおた぀もり。」
    「ほう」
    「患者さんが家に垰った埌、動くかどうかは盞手次第だから、動きたい時に動けるような䜓の環境を䜜れば埌は盞手が決めるこず。無理に歩き続けなくおいいっお思っお」
    「はぁ」
    「敎䜓の勉匷ずか垌望䌑取れるだけずっお通っおた。時間ず汗の投資は職堎が蚱す限界たでやっおたんだよ」
    「うん」
    「で、なんお蚀われたず思う」
    「どうぞ続きを」
    たるで興味がなさそうだ。パスタを咀嚌しながら続きを促しおくる。
    「犏利厚生費あるから有䌑取っおいいから研修行っお来おず」
    「ふむ」
    「もうこっちは時間の限界䜿っおるしその勉匷行く時間ず金でこっちの勉匷をするわずなっお」
    「ふむ」
    「荒れおた時期があるんよ」
    「荒れおるな」
    短い返答。
    「自分の䞭では解決したこずやけど、䌌たようなこず盞談されたりする」
    「うヌん、たたに」
    「なんお答える」
    「いいんじゃねっお」
    「『いいんじゃね』」
    「たず、俺の悩みじゃねえし」
    「ほう」
    しっかり䞀線を匕いおいるのは透らしい。本人を目の前にしお本圓に蚀われるず枅々しくもある。
    「解決しおるんだったらなおのこずいいんじゃねっお」
    「䌌たようなこず蚀われたらなんお返すそれを蚊きたくお」
    箞を片手に腕を組んで小さく唞りながら蚀う。
    「えぇ、朔っぜいあんたに通じるかね」
    「通じなかった時に考えたらよくね」
    「その感じもあい぀そっくりだな。うヌん、『俺の意芋』でいいんだよな」
    「それがいい」
    そう答えるず、透は匁圓ず箞を眮いおこちらを芋ながら話し始めた。

    「俺は、人生を『絵描き』ず捉えおいる」

    「絵描き」
    「あんたは画家だ。真っ癜なキャンバスに䜕を描いおもいい。」
    胞元からボヌルペンを取り出し食堂に備え付けられおいる玙に四角を描きながらキャンバスず曞く。
    「ふむ」
    「さっきの話ではあんたは描きたいものがあった。だからそれを描くために時間も劎力も投資しおいた。」
    「うむ」
    「時間ず劎力を投資しおキャンバスに描くための絵の具ず筆を手に入れたような状態だ。」
    透は四角のキャンバスの暪に糞人間を描き、絵の具、筆ずアむテムを曞いおいく。
    「うん」
    「朔ず違っお぀いおこれおる」
    「倧䞈倫」
    「絵を描くための道具は揃っおきおるけど、肝心な堎所がお前のキャンバスではなかった。それだけ。お前の䞭ではどこでもいいが 、筆の補䜜工堎ずいったずころか」
    「ほう」
    「みんな䞖界がある。俺の䞖界では俺が画家。䜜者ず名乗るあんたは郚屋の空間そのものずいったずころか。」
    四角いキャンバス、糞人間をもう1セット暪に描いお、その呚りを倧きな四角で囲む。倧きな四角に「お前」ず蚀いながらボヌルペンでトントンず軜く叩く。
    「俺目線では回埩期の病院にも接点がある。俺の䞖界ではいろんな色を混ぜ合わせる『パレット』のようなもんだ。同じ堎所でもあんたの䞖界では『筆工堎』のようなものだった。」
    「ふんふん」
    2人の糞人間の間に『回埩期病院』ず曞かれおいお、自分の方に矢印を匕っ匵り『工堎』、透の方に匕っ匵り『パレット』ず曞いおいく。
    「堎所が違うず思ったら移動したらいいだけ。あんたの話聎く感じだず回埩期じゃなくお倖来か、独立しおしたった方がよくね」
    「そう、だから倖来に移動したし、今幎から独立した」
    「䞡方しおるんかい」
    「だから解決枈っお蚀った」
    「なるほど、ずにかく。絵を描く環境に身を眮く。出䌚う人は絵の具であり筆であり、道具。ずにかく絵を描くならいい道具を揃える方がいいよな。」
    透は淡々ず続けおいう。
    「人を道具扱いするのは気が匕けるな」
    「あんたの気が匕けおも俺は構わない。俺はあんたが『俺の意芋』を蚊いおきたから答えおるだけ。」
    透の口調は倉わらない。
    「たあ、たしかに」
    「いい道具を揃えおいい環境を敎える。そのためにはいろんな経隓もいるし、いろんな人に䌚いに行かないずいけない。」
    「䌚いに行く」
    「あんたが䌑みの日に家で寝おお初めたしおの人ず出䌚う来おも宅急䟿くらいじゃね」
    「たしかに」
    「それで道具がないヌ。海描きないのに青がないヌ。ずか蚀っおる奎居たらどうする」
    「青の絵の具を買いに行けばいいよね」
    「そう。あんたの䞭で青色の絵の具ずなる人を探しに行けばいい。」
    ふず顔を䞊げるず透ず目が合った。「簡単だろ」っお蚀っおいるような、軜く埮笑んで続ける。
    「途䞭でいろんな人に䌚うず思う。その人たちは茶色や緑色、赀色ずか青じゃない他の色かもしれない。」
    糞人間の暪に絵の具求 青。出䌚い 茶、緑、赀 extず曞き足しおいく。
    「もしかしたら絵の具でもないかもしれない。出䌚う人が鉛筆ずか消しゎム、ブラシやロヌラヌ、色鉛筆や圓お玙かもしれん。」
    そう蚀いながら糞人間の暪にアむテムが曞き足されおいく。
    「けど、あんたが『海を描きたい』ず思ったら迷わずに海を描けばいいし、あんたが玍埗しお描ききれるものであれば䜕でもいい。」
    アむテムの䞭の「鉛筆」や「絵の具」や「色鉛筆」や「ブラシ」、「ロヌラヌ」をペンで囲みながら『䜕を䜿っおもいい』ず暪に曞き足した。
    「必芁物品を買いに行くための金は惜しむべきではない」
    「ほう」
    「俺は描く手䌝いはできん。そういう芋方もあるんじゃねっお䌝えるくらいか」
    描き終わった玙を自分の方ぞスッず枡しおきた。
    「なるほど、透はどんな絵を描いおる」
    「蚀う必芁がない」
    あんたに関係ないだろそんな軜く突き攟すような口調だった。腕時蚈を芋お食堂に぀いおいる時蚈を確認した。14:28。もう持ち堎に戻る時間になっおいた。
    「ふヌん、人の集合写真」
    「 蚀う必芁がない」
    割り箞を玙袋に戻す手が䞀瞬止たったがため息混じりで動䜜を再開した。
    「ぞいぞい。昌䌑みにごめんね」
    「たったく。結局ほずんど食えなかった。」
    「それは」
    僕は残った匁圓を指差す。
    「晩飯」
    そう蚀っお割り箞を折っおゎミ箱に捚おに行った。
    「気が向いたらたた来る」
    「お奜きに」
    透はこちらに背を向けたたた手を軜く振っおいた
    「灯たちは」
    「あんたの頭の䞭だろ俺に蚊くなよ」
    「どこいる」
    足を止めおこちらに向き盎る。
    「䌚いに行くのか」
    「気が向いたら」
    ため息぀いお
    「それもやっぱあんたの頭の䞭だろ」
    ず頭を指で突きながら続けた。
    「そっか、じゃ」
    「うむ」
    短く亀わしお透は小走りで病棟の䞭ぞ消えおいった。
    10幎が経ち、透はキャラそのたたに倧人になっおいた。
    「『絵描き』か」
    透の曞いた玙切れを財垃内にしたっお病院を埌にした。これから、どんな絵を描いおいくだろう
    「奜きにしたらいいんじゃね」
    透にはそう蚀われるんだろうな。
    僕の䞭には5人が浮かぶ。

    ヌ柪・灯・蓮・朔・そしお透ヌ

    この集合写真を描いおいる透、その透を茶化しおいる朔ず、朔に蹎りを入れおいる蓮。その様子を埮笑みながら芋おいる灯ず柪。
    䜕を描いおもいい。ずにかく描いおみるこずか。

    どんな仕䞊がりになるんだろう、完成が楜しみだ。

     
     
     
    理孊療法士を15幎。今は銙川県内を蚪問敎䜓をしながら、小説を曞いおいたす。身䜓を敎え、蚀葉で物語を぀くる。珟実ず創䜜、その間を行ったり来たりしながら、自分の䞖界芳を曞いおいたす。 小説はマガゞンにたずめおたすのでお楜しみください☺

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