
お子さんの語彙数、足りてますか?語彙数は成績に比例すると言われています!
「note」を始めて、今回が5回目の投稿になります。
まだ書式に慣れておらず、先ほど2,000文字ほど書いた内容をうっかり消してしまいました。
「失敗から学べ!」とよく言われますが、正直ショックでした……。それでも気を取り直し、また書き始めました。
さて、今日のタイトル「37,000:8,000」。この数字は何を表していると思われますか?
実はその前に「7,000:2,000」という数字もあります。どちらも、ある調査結果から導かれた数値です。そしてこの数字は、子どもたちの学力と直結しているのです。
落ちこぼれという言葉が生まれた時代
今から約50年前、日本で「落ちこぼれ」という言葉が注目され始めました。この傾向は、残念ながら現在も続いています。当時、「落ちこぼれ」の原因を巡ってさまざまな議論が交わされる中、ある調査が実施されました。
それが、「学力層別知悉語彙・読書量・読字速度・テレビ視聴時間調査」という、少し長い名称の調査です。
この調査は、大阪で長年教員を務め、私も教育を共に学ばせていただいた岸本裕史先生によって行われました。
語彙数が成績に直結する
タイトルにある「37,000:8,000」という数字は、小学6年生の成績上位層(5段階評価の5)と成績下位層(評価1)の語彙数の比較です。この結果から、語彙数が多い子どもほど学力も高い傾向にあることが明らかになっています。
ちなみに、評価4の子どもは約20,000語、評価3では16,000語、評価2では12,000語の語彙数があるとされています。
そしてもう一つの数字「7,000:2,000」。これは、小学1年生における語彙数の差です。
すでに入学時点で評価1の子どもと評価5の子どもでは、約5,000語もの語彙差があることが分かります。この差が、授業についていける子とついていけない子の違いに直結しているのは明らかです。
小学1年生の時点でこれほどの差があることに、私自身も驚きました。
辞書の語数と語彙レベル
語彙数をイメージしやすくするために、辞書を基準に見てみましょう。
低学年用辞書:収録語数 約18,000語〜35,000語
高学年用辞書:収録語数 約35,000語〜46,500語
小学6年生で成績最上位の子どもは、すでに辞書に載っている語彙数に近いレベルの語彙力を持っていることになります。
語彙はすべての知性に関わる
では、この語彙力が学習にどう関係するのでしょうか。
答えは明確です。「ことば」は人間の知性に深く関わるものだからです。
認知心理学では12ほどの知性が挙げられていますが、そのすべてに関係しているのが「言語的知性」です。
語彙は、思考力・集中力・記憶力・判断力・推理力・読解力など、あらゆる能力に影響を与えます。
「80:0」は何の数字?
ここでまた一つ、「80:0」という数字を紹介します。これは、子どもたちの月間読書冊数の比較です。
成績上位の子どもほど、多くの本を読んでいるというデータです。語彙力の差は、読書を通じて語彙をどれだけ蓄積しているかという違いでもあります。
テレビ視聴時間とスマホの影響
次は「3時間〜6時間:30分」。これは、テレビの視聴時間の比較です。
現在では、これにスマホやゲームが加わり、状況はさらに悪化していると考えるのが自然でしょう。
日本語の語彙力が英語学習にも影響する
小学校3年生から英語学習が始まりますが、日本語の語彙が乏しい子どもは英語の語彙も習得しにくいという問題があります。
外国語の語彙獲得は、母語の語彙力に比例する、と言われています。
つまり、母語の語彙数が少ない子どもは、英語の学習においても大きなハンデを抱えているのです。
スマホが会話も読書も奪う
スマホの普及により、子ども同士の会話、そして親子の会話が減っています。
語彙を得る機会が減っているのです。読書の時間もまた奪われています。
50年前に行われた語彙数の調査以上に、令和の今の方が深刻な状況であると予想されています。
思考力と語彙の関係
教育で求められる「思考力」は、いまや「論理的思考力」へと進化しています。
順序立てて考え、推理し、結論を導くためには、多くの「ことば」が必要です。
語彙の差を、ピアノの鍵盤数に例えると分かりやすいでしょう。
鍵盤が2つしかなければ、表現できる音楽は限られます。
しかし、その5倍の鍵盤を使えるとしたら、表現は大きく広がります。
最後に
子どもたちに持たせたい力の中で、最も重要なのが「ことば」=語彙力です。
今後、「note」では、この語彙の獲得についても深掘りしていきますので、ぜひご覧ください。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。