
Majangella moultoni
*見出し画像は2024年に粘土の王様と画用紙によって制作したものです。実際とは異なるので注意が必要です。
今回はMajangella属の記事の第二弾、Majangella moultoniを説明します。
後、前回の記事もそうでしたが()の中の数字は見づらいと思いますのでありません。
解説
Majangella moultoni Giglio-Tos, 1915
Majangella moultoniはマレー半島、ボルネオ島、スマトラ島に分布する苔によく似たカマキリ。
分布域 タイ南部、マレー半島、ボルネオ島、スマトラ島。
体長 オスは34~37mm、メスは不明。
シノニムはない。
外見 オスを基にすると頭部、前胸背板、前脚の内側を除く脚部は黄緑、褐色が混じったまだら模様をしている。
頭部の形状は横長で複眼が強く突出している。頭頂部には突起を有する。突起は長く、その先端は二又になり中央の切れ込みが深い。
前胸背板は合計5つの突起を一対持ち、その中で中央の棘が最も長くなる。そのため、横から見ると凹凸が目立つ。前胸背板の拡張部は大きく広がり角ばっている。前胸背板の縁に細かい歯を持っている。その歯は一部が黒くなる。
前胸腹板は薄い黄緑で、前脚基節の付け根は黒くなる。
前翅のうち前縁域は不透明で緑褐色、それ以外は透明で翅脈が緑または褐色になる。また、前縁域を含めた前翅全体に広い褐色斑が入る。後翅は全体的に透明。
腹部は薄い朱色をしているが、腹部背板には褐色斑を有する。また、腹部後方には丸い葉状突起を有する。
前脚基節の内側は基部と先端が黒く、それ以外は黄緑。また、前脚基節前縁にはいくつかの歯を持つ。
前脚腿節の形状は背縁に基部から中央にかけて葉状に広がる形状をしている。前脚腿節の内側は中央の大半は黒く、それ以外は黄緑。また、葉状に最も広がる部分を挟むように上縁の基部側に1つの黄緑の斑紋を有する。その反対方向には黄緑の帯が入り黒い箇所が途切れる。
中脚、後脚にはいくつかの小さな葉状突起を持つ。
メスの外見は学術的には確認されていないが、飼育下では確認されており、頭部、前胸背板、前胸腹板、前脚基節、前脚腿節、中脚、後脚は共通するが腹部が太く葉状突起がより目立ち、前翅が幅広く見えるという。

備考
本種はGiglio-tos氏によってマレーシアのサバ州産の標本を基に記載された。
Majangella属のタイプ種。
Bragg氏によるとタイ南部の個体群はサバ州の個体群とは突起に差異があるという。
Majangella carliとMajangella ophirensisとは頭頂部の形状と前脚腿節の模様で識別できる。
本種は学術的にはオスしか確認されていないが、飼育下ではメスや幼虫、卵嚢も確認されている。
出典
Majangella moultoniの写真 · iNaturalist
https://www.biodiversitylibrary.org/page/10449248#page/101/mode/1up
(PDF) A review of the Liturgusidae of Borneo (Insecta: Mantodea).