
中島らも著「僕に踏まれた町と僕が踏まれた町
今回は私の好きな本を紹介したいと思います。
間違いなく私の人生に最も影響を与えた本です。
この本を簡単に説明すると
アル中のおっさんの青春時代の思い出話です。
著者中島らもが60、70年代に過ごした青春時代をおもしろおかしくたまにせつなく描いたエッセイなのですが、20代の頃の私の愛読書でした。
この頃の私は社会に上手く適応出来ず生きづらさを感じていました。
救われたくて、本の中に人生の攻略法、生き方の正解そんなものを求めて、この頃は本を読んでいた気がします。
結局見つかりませんでしたが…
そんな時に出会ったのがこの本でした。
この本の中で若くして命を絶った友達を思って書かれた文章があるのですがその言葉に私も救われました。
ただ、こうして生きてきて見るとわかるのだが、めったにはない、何十年に一回くらいしかないかもしれないが、「生きていてよかった」と思う夜がある。
一度でもそういうことがあれば、その思いだけがあれば、あとはゴミクズみたいな日々であっても生きていける。
フラワーカンパニーズの深夜高速という曲の歌詞にも似たようなフレーズがあり、たまたまなのか、もしかするとこの本読んだのかなと思いを巡らしたりします。
生きててよかった 生きててよかった
生きててよかった そんな夜を探してる
生きていく理由をもらった気がしました。
それ以外にもこの頃よく聴いていた60、70年代のロックの話や思春期の男の子の無様な姿に自分自身を重ねあわせ本当にこの本が大好きでした。
そういえば、初めて付き合った彼女にもこの本を貸しました。
一緒に貸した「鉄コン筋クリート」は気に入って借りパクされましたが、この本はしっかりと返ってきました。
東京にカバンひとつで引っ越したときも着替えと毛布と一緒にこの本だけは持っていきました。
著者の中島らもさんは2004年に52才の若さで亡くなっています。
他にも素晴らしい著作をたくさん残されており、「ガダラの豚」が有名ですが私は「今夜、すべてのバーで」と「永遠も半ばを過ぎて」が大好きです。
あまり本のレビューになってなかったかと思いますが、私の大好きな本の紹介でした。