
「わからない」制作裏話 #4
好き
さてみなさんは子供の頃の「〇〇ちゃん好き」が、「△△さんに恋している」と変わったときというのを覚えておいでだろうか。子供の頃の「好き」の延長上にあるのだろうけれど、その変わり目はわからないまま変わっていったのではないだろうか。ポルタメントのように、ピッチをDAWでいじったように変わっていったのではないだろうか。
ということで、おたくちゃんには初めて異性に対して感情を持ってもらうことにしよう。そうするとラスサビはやっぱりそれに悩むというのがいいだろう。それで、イベント途中の推しのミクちゃんに嫉妬するというのもわかる気がする。
彼がミクちゃんを好き。私も彼が好き。彼が好きなミクちゃんを私も好きだけれど、何だか彼を連れていかれちゃうようでちょっと不安。そんな感情が無意識にあるのではと思いながらラスサビの話を考えることにした。
もうここまでくると、妄想スイッチオン!妄想エンジンが高速回転します。いやぁ、あっという間にかわいいおたくちゃんができました。やっぱりかわいいなぁ、うちの子たち。自分ができなかった青春時代をうちの子たちに送ってもらおう。これが創造神からのプレゼントだよ。って、本人たちは望んでいませんかね。(^^;)
Cメロ
間奏あと、大サビ前のCメロ、ここで悩む。2番はイベントが「終わらないでね」と彼と楽しんだイベントが終わらないでほしいと思っています。ラスサビは彼との関係が「終わらないでね」と願っています。ちょっと嫉妬はしていますが、どちらもミクちゃんが繋いでくれた関係です。終わらないでねと願うのは普通のことでしょう。
さて、この時間的隔たり、おたくちゃんの気持ちの移り変わり、これをCメロで表現しなくてはいけなくなった。ラスサビを考えた時の妄想エンジンはまだまだいけるといっているので、そのまま突っ走ることに。(^^;)
おたくちゃんがこんな気持ちのとき、舞台は少し暗くなり始めた夕方がいいでしょう。よかったイベントは昼に開催されたから、終わったあたりが夕焼けあるのは不自然じゃないですね。
彼はもうイベントの興奮でたくさん話しています。あそこがよかったとか、あの曲ののあとのあの曲がいいとか話していると思います。それをうんうんと聞いているおたくちゃんなのですが、彼との時間が終わってしまう、ミクちゃんに彼を取られてしまう、それは同志がいなくなるということ?恋し始めたおたくちゃんの心が寂しがっているということ?まあいろいろな感情が入り混じって声が出ないんです。
イベント前のはしゃいでたおたくちゃんと様子が少し違うので、おたくくんがおろおろしていると思います。それでますます話して、ますますおたくちゃんがしゃべれなくなる。そんな感じをCメロの歌詞に込めました。
そんなふたりの様子を影から見ている創造神、も〜「きゅんきゅん」ですよ〜。今後どうしていいかわからないけれど、胸の前で手を組んで「てえてえ〜」っつぶやいちゃいますよね。少なくとも私はつぶやいちゃいました。(^^;)
返事
そんな感じの歌詞をかのこさんに送る。お互い忙しくてなかなか進められない時期に入っていたけれど、ある日ラフ案が届く。いやぁ、これには参りました。お姉ちゃんの「にま~」っとした顔とか恥ずかしげながら並んでいる姿とかもそうなのですが、いちばんの衝撃は彼の横顔を見るおたくちゃんでした。
これを見たとき、ただただすごいなって思いました。私の中にはそんなにはっきりとした映像はなかったのですが、それをちゃんと線に起こしているというのに感動してしまいました。
彼を同志として好き、男の子として好き、それがわからないので複雑な顔で彼を見ている。そういうイラストだったのです。いやぁ、これにはもう最高!って叫んじゃいましたよ。何も言っていないのに、何もこうしてくださいとか言っていないのに、心見透かされています。これってわかりやすいことなのですかね。そんなことないと思うのですが。会って顔を見なくてもわかるかのこさんはエスパーではないかと思ってしまう。
これで今度は私のターン。こんなかわいらしいおたくちゃんとおたくくんを描いてもらっているのに、音がしょぼいんじゃあ申し訳ない。「イラストはかわいいけれど、音がねぇ…。」と言われないようにするしかなくなりました。がんばらねば。
つづく