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眠れない龍のための子守唄


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    ​その龍は、あまりに長く生きすぎて「眠り方」を忘れてしまった。

    琥珀色の瞳は三百年も開いたままで、その目には疲れが澱(よど)みのように溜まっている。

    ​一人の吟遊詩人が、龍の険しい角の間に座り、小さな竪琴を奏で始めた。

    ​

    「空の青を忘れなさい
    雲を裂く風の鋭さを忘れなさい」

    ​
    それはメロディというより、土の匂いや雨の音に近い響きだった。

    やがて、地震のように大きな溜息がひとつ。

    龍の重い瞼がゆっくりと閉じられ

    数世紀ぶりに訪れた静謐な闇。

    龍が紡ぎ始めた夢は、柔らかなヴェールとなって世界を包み込み、すべての命を深い安らぎへと誘った。


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    おやおや
    夢の中で出会った幼き日の自分も
    翼を休めてすやすや。


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    #3つのお題に空想のひらめきを
    #眠れない龍のための子守唄
    #片桐みかんさん企画


     
     
     

    Kei

     
     
    ★心身ともに不調の為、noteしばらくお休みします。 わたしの好きな言葉 フリードリヒ・ニーチェ 「脱皮できない蛇は滅びる。意見を取り替えていくことを妨げられた精神も同様だ。それは精神ではなくなる」 ブッダ 「犀(さい)の角のようにただ独り歩め」

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