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みなずみらい、党郚の建物がでかいから奜きだった

     圌氏がみなずみらいで内定を勝ち取ったから、私もそのお祝いのためにみなずみらいに行った。みなずみらい、日本で䞀番奜きな堎所。だけどその䞀䜍の座は、なんか最近お台堎に奪われそう。

     思い出がないのに奜きな堎所は、ただ単にその堎所が堎所ずしお奜きだから奜きなのであるために、その堎所に思い出ができおしたった瞬間にその䟡倀はぐんず䞋がる。奜きである理由の玔床が、ぐんず䞋がるから。

     みなずみらい、党郚の建物がでかいから奜きだった。理由はそれだけでよかった。もちろん今も、これからもずっず奜きな所だけど、あたりにも思い出が増えすぎおしたったからもう無邪気に奜きだずはいえない。その思い出が悪い思い出だから嫌なんじゃなくお、いい思い出ばかりなのに、そのせいでなんだか奜きな理由があざずすぎおしたうのではないかず思えお、悲しい。こんなこずがあったからこの堎所が奜きなの、ず語る人は、その堎所に察しお誠意がないのではないかず考えおしたう私だから、これから私がみなずみらいが奜きだず語るずそれはみなずみらいずいう土地に察する誠意が足りないずいうこずになっおしたう。

     私は今日初めお、みなずみらいに行っお目の前のでかい建物たち以倖のこずばかりに頭を支配されおいた。い぀もなら、建物でかくおかっこいいえろいずしか思わないのに。わくわくするだけなのに。今日私はみなずみらいを歩きながら圌氏の最終面接の様子を聞いお、圌ずの将来に思いを銳せおいた。ありえないこずだった。堎所ずしお日本で䞀番奜きな堎所で、堎所ずしおの魅力以倖のこずを考えるだなんお。人生にずっお倧切なこずを考えるだなんお。考えさせられるだなんお。ごめんねみなずみらい。ごめんねえっちな建物たち。

     圌ず話をしながら、圌が入るこずになるであろう䌁業の話をしながら海蟺を歩いおいたら、突然に花火が始たった。私たちは今日花火が䞊がるこずを、党く知らずに歩いおいた。花火が䞊がり出すず私たちは立ち止たっお、その花火を眺めた。ずおも近くお、音がいちいちずどんずどんず肋骚のあたりに響くから、花火が䞊がる前に私たちは少し身構えなければならなかった。それほどに近い、背の高い私たちでも芋䞊げなければならない花火を、黙っお芋䞊げおいた。

     圌氏ずの初めおのデヌトも、みなずみらいだった。そしおその日も、花火が䞊がるなんお私たちは知らずにそこにいたのに、ちょうど花火が䞊がったのだった。初デヌトで花火が䞊がるだなんおなかなか最高なロケヌションなのだけど、私たちは堎所取りを誀っお、そしおたくさんの人に揉たれお、結局花火は巊半分しか芋れなかった。距離も、かなり遠かった。

     そんな日を思い出すような偶然で、その日からは時間が経っおいお、今は圌氏は瀟䌚人になろうずしおいお、私はその手をずっおどこたでもいくこずを決めおいる。巊半分しか芋えおいなかったあの日ずは違っお、今日は音が痛いず思うくらいに近くで綺麗な䞞い花火を眺めおいる。それは私たちの歩みを衚すようで、ひず぀の祝犏のようで、矎しすぎお、やめおくれ、ず私は思った。やめおくれ。これ以䞊このみなずみらいを私たちの玠敵な堎所にするのはやめおくれ。私はただ、みなずみらいのこず、党郚の建物がでかいから奜きなだけなのに

     はっずしお頭の䞭でみなずみらい党郚を芋枡せば、Zepp暪浜やぎあアリヌナでは倧奜きなアむドルのステヌゞを芋お涙を流したこずがあったし、臚枯公園では倧孊の友達ずだらだらず長すぎるおしゃべりをしおずおも楜しかった。地元の友達を連れおきお䞀緒にこれが郜䌚だず蚀っおはしゃいだこずもあったし、倧阪からやっお来た効ず山䞋公園から暪浜駅たで足が痛いず蚀いながらだヌっず歩いたこずもあった。ほんずは思い出はたくさんで、向き合っおいなかっただけで、向き合わずに建物でかくおえろいずか思おうずしおただけで、たくさんの思い出の積み䞊げの䞭にみなずみらい奜き、があったのかもしれなかった。

     あヌあ、気付いちゃったからもうだめだよ、思い出なしにみなずみらいを語れない。玔粋に建物だけが奜きなのず語れない。日本で奜きな堎所第二䜍のお台堎に、垭を譲るしかないのかもしれない。

     でもよくよく考えたら、お台堎だっお友達ず来おた。圌氏ず来おた。アむドルにも䌚った。

     あヌもうさ、奜きになった時点でそれはもう思い出だよ。圌氏や友達を連れおきたのだっお、私が奜きな堎所をその人に案内したかったからでしょう。奜きになっおしたった時点で、そこが矎しい思い出に汚されるこずは決たっおいるんだね。だっお奜きな人たちず奜きな堎所で䌚いたいずいう思いを抑えるこずはできないんだもん。人間だったらね。

     今日実は圌氏にこっそりず、初デヌトで歩いた道をもう䞀床歩かせおいた。手を匕いお、こっち行きたいず蚀っお、あの日をなぞっおいた。

     矎しい思い出に汚されお、玔粋に堎所ずしお奜きなんだず叫べなくなったその堎所だっお、堂々ず奜きだず胞を匵れるようになりたしょう。人間に蚘憶ずいうものがある限り、土地ず人ずは切っおも切り離せないものなのだから。その堎所に行くずあの日を思い出しおなぞりたくなるずいうこずを、抑えられないのが人間らしさなのだから。

     

     
     
    ただハタチだし数打ちゃ圓たる💪 円呚率3.14たでしか蚀えないふ぀うに

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