メインコンテンツへスキップ
見出し画像

23歳、Phase Oneを買う。#3 破壊と再生、そして破壊

    前回の記事はこちら

    明けましておめでとうございます!モチヅキです。
    早速、先延ばし癖が発動してしまい…。気づいたら2026年に突入してしまいました。(早く書かないと24歳になってしまう。)
    今年の抱負は、「SNS周りの発信を頑張る」と決めたので、noteの更新も積極的にやっていきたい所存でございます。


    さて今回は、色々とショッキングな内容が含まれております─────。

    悲劇の日


    Phase Oneを購入してから、まだ3日目のこと。

    購入記念に、ちゃんと自分のカメラを撮っておこうと思い、会社に持っていった。(もちろん仕事が終わったあとに。)

    アシスタントにも見せたが、やはりPhase Oneを知る人はいなかった。
    うーん、やっぱり誰も知らないのか。

    せっかくなので、中判センサーのデカさを少し自慢しよう(??)
    そう思った瞬間、悲劇は起こった。


    画像
    ガリッ。

    あぁぁぁあぁあぁ!!!!!

    取り外し方が悪く、ボディ側の金属パーツにセンサーが直撃。

    一瞬、時が止まって見えた。頭が真っ白になった。スタンド攻撃でも喰らったのか??

    僕はアシスタントの前で正気を保つのに必死だった。(ダサすぎる。)





    薄々わかっていた。

    Phase Oneの修理費が高いことを。

    そして、センサーの破損が一番高いことを…。


    僕の中判デジタルの夢は、あっけなく終わった。



    修理か、買い替えか。それとも…


    Phase One 製品のサポート、修理受付体制変更のご案内
    下記リンクをご参照ください。https://t.co/xeHiRncNR4

    — Phase One Japan 株式会社 (@P1JPN) August 31, 2025

    2025年9月より、Phase Oneの製品サポートの体制が変更となりました。詳細は下記リンクを参考にしてください。

    https://phaseone.seesaa.net/article/517798754.html


    購入から3日で、カメラを破壊。
    中判デジタルという夢は、あまりにも短いものだった。

    残された選択肢は3つ。
    修理か、買い替えか。それとも、全てを投げ出すか。


    傷ついたデジタルバックを元に戻し、恐る恐る、シャッターを切ってみる。
    幸い、撮影自体は可能だった。

    センサー前面のIRカットフィルター(カバーガラス)が守ってくれたおかげで、撮像素子自体には傷はついていないようだ。

    しかし、画面のど真ん中に黒いモヤが。

    傷ついたIRカットフィルターを横目に、僕は「修理」という選択肢を選んだ。

    (ちなみに、同様のセンサー破損案件はたまにあるらしい…。)


    修理見積もり:29万円


    早速サポートに連絡。すぐに見積もりが返ってきた。

    画像
    金額はなんと、約29万円。終わった…。

    余談だが、Twitter(自称:X)においてCFV100Cにおける同様の事故とその修理報告を見たが、金額は10万程度のようだ。

    修理代はハッセルの方が断然安そう。

    一応、恐る恐る出品者に連絡を試みた。
    中国人の方で、どうやら上海Phase Oneと繋がりがあるらしく、そちらで少し安く修理してもらえることになった。感謝しかない。


    フランジバック調整


    1ヶ月後、修理完了の連絡が来た。
    代金を支払った後、ふとフランジバックの事を思い出し、その話をした。(どう考えても先に言うべきだったが。)
    そうすると、フランジバック調整用の特殊なドライバーを送ってくれた。

    画像
    まさかのセルフ調整スタイルである。

    デジタルバックは、センサー周辺のスクリューでフランジバックを微調整できる構造になっている。
    (絶対真似しないように!必ずサポートに依頼しましょう。)

    数日後、デジタルバックが手元に返ってきた。
    もちろん、IRカットフィルターは綺麗に元通りになっている。

    家で軽く動作確認したところ、正常に記録できることを確認。

    そして、気になっていたフランジバックを調整。これが案外難しい。


    エラーコード#221


    無限遠の精度を確かめたかったので、後日屋外での動作テストをした。
    MacBookを持っていき、テザーで確認しながら撮影していた。

    テザー撮影中、特に問題なく動作した。
    無限遠のピント位置も以前より確実に良くなっている。

    帰り際、せっかくなのでスナップをして帰ろう。と
    テザーをやめて、カメラ単体で撮影。

    すると、「CFカード読み込みエラー」と言うメッセージが。

    再起動で直ったので気にせず撮影を続けたが
    今度は「#221エラー」が発生。

    どうやら何かがおかしい。

    画像
    #221エラー

    僕は最初に、CFカードのフォーマットを試みた。
    フォーマットが完了すると、CFカードは問題なく読み込まれる。

    恐る恐るシャッターを切ると、記録完了のピープ音とともに、ちゃんと撮影することができた。

    その日はその後も問題なく撮影する事ができたため、ひとまず僕は胸を撫で下ろした。


    バッテリーのせい?


    後日、外出先で撮影したところ、同じエラーが発生。

    再びフォーマットすると、同じように撮影可能になった。
    これはおかしいと思い、あきばお〜で新たにCFカードを購入。

    しかし、新たなCFカードを差しても、エラーが消えることはなかった。

    エラー発生→フォーマット→撮影可能→一定時間の電源オフ→エラー発生

    エラー発生から復帰までのフロー

    現状こんな感じだった。
    出品者にもう一度連絡した。現状を説明すると、バッテリー周りの電圧がおかしいのではないかという指摘をされた。
    確かに、屋外での動作テストの日、最初のテザー撮影中が問題なかったのは、テザー時は給電もされるために電圧が安定して撮影できていた可能性が考えられる。

    少し話が逸れるが、Phase Oneの純正バッテリーは
    Canon BP-911/BP-914/BP-915バッテリーの互換品であり、リプレイス品である。
    (純正が互換品でありリプレイス品というのも、すごい世界だ。)

    画像
    後に購入した、Phase One 純正バッテリー

    僕のセットには購入時、バッテリーは3つ付属していた。
    一つは中華製互換品。3500mAh
    残りの2つは、Canon純正品 1500mAh

    ちなみに、デジタルバック式のカメラの特徴として、ボディとバック両方にバッテリーを装着する必要がある。
    僕の環境の場合、XF側にバッテリーを1個、IQ側にさらに1個と、計2個のバッテリーを用意する必要があった。

    画像
    IQ1シリーズとXFボディの組み合わせには
    動作に計2つのBP-911/BP-914/BP-915互換バッテリーが必要だ。

    僕は修理後、デジタルバック側にCanon純正品の方を使用していた。
    (那須に遊びに行った時はこの逆にしていた気がする。)

    元々の容量が少ないからかはわからないが、Canonのバッテリーを差し込むと、フル充電時でも何故か50%以下で表示されていた。

    バッテリーが劣化していた可能性も十分考えられるため、Canon純正品は処分。
    ダメ元で新品のバッテリーを注文することにした。
    (Phase One純正と同等品がアリエクにあったため、アリエクで購入)

    https://ja.aliexpress.com

    購入したバッテリー(普通に使えます)

    2週間程度でバッテリーが届いた。しかし、状況は変わらず。
    いや、悪化を辿る一方だった。

    今まではエラー発生後、フォーマットで一旦撮影再開できる流れだった。
    しかし、フォーマット後もエラーが頻発。完全に撮影ができなくなってしまった。
    正確には、シャッターは切れるが記録ができない状態になっていた。

    ライブビューも真っ暗の画面に。

    センサーが死んだ。


    2度目のデジタルバック選び


    センサーの死。それはつまり、デジタルバックの死を意味する。

    原因は不明。
    傷の衝撃か、修理時か、フランジ調整か、バッテリーか。

    ファームウェアのバージョンでエラーが改善するという話も頂いたが、改善せず。

    その後、二度とIQ150が復活することはなかった。


    正直、このレベルの修理となると、別の個体を中古で買った方が安かったりする。
    (ちなみに、センサー修理は50万前後だそうだ。)


    …なんだこれ。 チャンスか?


    僕は新しいデジタルバックを買うことを決心した。


    憧れの「645 フルフレーム CCDセンサー」


    憧れの645フルフレーム・CCD機に手を出すチャンス。

    僕の予算内での645CCD機の選択肢は
    IQ160かIQ180(もしくはCredo 60 / 80)だ。

    両機の大きな差は画素数、そして画素ピッチの違い。
    逆張りオタク的にはLeafのCredoがすごく気になっていたのだが、Credoシリーズはかなり個体数が少なく、入手が困難だ。


    Phase Oneは発売当時、80MPのモデルをフラッグシップ機として扱っていた為、僕は迷うまでもなくIQ180が欲しかった。

    また、デジタルバックはローパスフィルターを搭載しないので、高画素機の方がモアレが発生しにくいという利点もある。


    先ほど軽く触れたが、デジタルバックは高価な買い物ゆえに、トラブルの可能性は極力避ける方が無難だろう。
    できれば返品可能なショップやストア出品などで購入したいところだ。
    しかし、日本の中古市場でデジタルバックが出回ることはかなり稀である。

    そこで、毎度お世話になっているとみながさんより、下記のサイトを教えて頂いた。

    https://www.mpb.com/en-us

    USのサイトの方を利用しよう

    マップカメラの海外版のようなサイトだ。
    定期的に数多くのデジタルバックを仕入れており、価格も比較的リーズナブルに設定されている。今は円安なのが辛いが。
    さらに万が一の6ヶ月間の初期不良にも対応…。素晴らしすぎる。

    早速サイトを覗いてみると、そこにはIQ180の姿が…。

    あの金使っちゃダメか・・?______________
    本当にこれで最後(n度目)だから・・_____________

    …。
    ……。
    ………。

    画像

    買っちった。

    つづく。


     
     
    24歳 フリーランス2年目のフォトグラファーです。物撮りが好き。

    あなたへのおすすめ