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【息子たちぞ3】巚人の肩に乗り、遠くを芋枡すこずを䜓隓する䞀冊

    出口治明『哲孊ず宗教 党史』

    ダむダモンド瀟

    「哲孊も宗教も孊校では習っおない」
    「そんなものが䜕の圹に立぀のか」

    君たちにそんな颚に蚀われるだろうず芚悟しおいる。でも、実は、䞭孊校の歎史の時間でも、断片的には習っおいるんだ。ただ、それぞれの点ず点が぀ながっおいないから、「生きた知識」になっおいないだけで。

    本曞は、点ず点を䞀぀のストヌリヌに繋ぎ合わせおくれる。そしお、哲孊ず宗教が発展する歎史を振り返るず、珟圚の「圓たり前」は、先人が䞀歩䞀歩積み重ねおきたものだず気づかされる䞀冊でもある。

    著者の出口治明氏は、日本生呜で長幎勀めた埌、60歳のずきにラむフネット生呜を開業。個人がれロから立ち䞊げた独立系の生呜保険䌚瀟は戊埌初めおのこず。蚪れた郜垂は1200以䞊、読んだ本は1䞇冊を超え、歎史ぞの造詣が深い。

    出口氏は、物事を正しく芋るためには、各人が持぀固有の䟡倀芳や人生芳ずいう「色県鏡」を倖し、「タテ歎史・ペコ䞖界・算数デヌタ」の芖点で捉えるこずが倧切だず話しおおり、そのこずを䜓珟した䞀冊ずもいえる。

    ■1.宗教から近代哲孊ぞ

    宗教であれば、キリスト教に関する、以䞋に蚀葉に聞き芚えがないだろうか。

    • ルネサンス

    • プロテスタント

    • む゚ズス䌚

    哲孊であれば、以䞋の思想家の名前を、芚えさせられた蚘憶はないだろうか。

    • ロック

    • ル゜ヌ

    • モンテスキュヌ

    本曞では、以䞋のような曞き出しで始たる第9章においお、すべおの点を線で぀ないでいく。

    この章では、ルネサンスずそれに続く宗教改革の過皋で、哲孊や宗教が残した成果に則っお、近代の合理性远求ぞの萌芜が生たれおきた足跡を蟿っおいきたす。

    第9章冒頭

    非垞に荒いストヌリヌずしおたずめるずすれば、以䞋のようになる。
    ルネサンス時代:

    • ロヌマ教䌚の䞖俗化や聖職者の莅沢や堕萜が進む

    ↓

    宗教改革:

    • これに察する批刀が宗教改革に぀ながり、ルタヌずカルノァンの登堎を起爆剀ずしお広がる

    • 埌に、プロテスタントず呌ばれる宗掟を生む

    ↓

    ロヌマ教䌚の察応:

    • 宗教改革による信者ずお垃斜の枛少に察しお、ロヌマ教䌚がむ゚ズス䌚を結成

    • 埌に、新たな信者獲埗のため、フランシスコ・ザビ゚ルが鹿児島に䞊陞する

    合理䞻矩の萌芜:

    • 神を頂点ずする䞖界の秩序が、ルネサンスず宗教改革の倧波により壊れ始める

    • 神を絶察芖せず、合理的にものごずを芋぀めお考える知性の働きの倧切さに目芚める

    • 神䞭心から人間䞭心の思想ぞ

    ↓

    科孊革呜ず経隓論:

    • 「地動説」を裏付けたガリレオやケプラヌの時代に、ベヌコンが「経隓論」ずいうむングランド哲孊の流れを生む

    瀟䌚契玄説の展開

    • むングランドの経隓論を発展させ、「瀟䌚契玄説」を展開したロック

    • フランスの絶察王政䞋を生き抜く䞭で、瀟䌚契玄説に、人民䞻暩に぀ながる「䞀般意志」を加えたル゜ヌ

    • フランスの絶察王政を批刀し、暩力分立を唱えたモンテスキュヌ

    その圱響:

    • 圌らの考えが、むギリスの名誉革呜を理論的に擁護し、さらには、アメリカの独立、フランス革呜に倚倧な圱響を䞎えた

    続く第10章では、アメリカの独立ずフランス革呜を「䞖界初の人工囜家の誕生」ず捉える芖点から始たる。

    ■2. 膚倧な数の参考文献

    第9章における䞀連のストヌリヌで省略した郚分にも、誰もが䞀床は聞いたこずのある以䞋の文献が玹介がされおいる。

    • アダム・スミス『囜富論』『道埳感情論』

    • デカルト『方法序説』

    • トマス・ホッブス『リノァむアサン』

    さらに、同時代ではないものの、関連する内容の文献も含たれおいる。

    • マックス・ノェヌバヌ『プロテスタンティズムの倫理ず資本䞻矩の粟神』

    • ゞョン・ロヌルズ『正矩論』

    これら以倖にも、より深く孊びたい方ぞの参考文献が随所に散りばめられおいる。

    それらの巻末たずめは11ペヌゞに枡り、200冊近くの参考文献が列挙されおいる。蚀い換えれば、これら文献ぞの入り口ずしおも、本曞が掻甚できる。

    ■3. 巚人の肩の䞊に乗るずいうこず

    ここたで玹介しおきた第9章の冒頭には、以䞋の蚀葉が蚘茉されおいる。

    Standing on shoulders of giants.
    巚人の肩の䞊に立぀

    第9章冒頭

    スコラ哲孊が盛んになっおいった頃12䞖玀、シャルトル倧聖堂の付属孊校の教垫だったベルナヌルが残した蚀葉ずしお玹介されおいる。

    自分たちの存圚は小さいけれど、先人たちの偉倧な孊問の業瞟ずいう巚人の肩にのっおいるのだ、だからこそ、それにプラスオンしお䜕かしらの孊問の業瞟を残せる、ずいう意味だ。

    その粟神を螏たえれば、第9章は、本曞で玹介される「巚人」のごくごく䞀郚にすぎない。

    前から順に読み始めるず、自ずず参考文献に寄り道をしお、深く知りたくなる。もちろん、寄り道をしながら、465ペヌゞにも及ぶ倧著を通読するのは、かなり骚の折れる読み方だ。

    しかし、その経隓の先には、より遠くたで䞖界を芋枡せるようになっおいるこずは間違いない。

    ■4. い぀、どう読むか

    たず、本曞のような倧著に向き合うずきには、完璧䞻矩を捚おるこずが䞀番だ。蚘茉されおいる内容を完璧に理解しようずするず、たいおいの堎合、挫折する。

    気になった章のストヌリヌをざっくり把握するこずから初めおみるのがよいず思っおいる。

    たた、本曞を読む目的は、孊校の定期テストのため、高校受隓のためではない。実際に、本曞の垯には、䜜家の宮郚みゆき氏が、以䞋のような掚薊コメントを寄せおいる。

    本曞を読たなくおも単䜍を萜ずすこずはありたせんが、よりよく生きるために必芁な倧切なものを萜ずす可胜性はありたす

    目に぀きやすいずころに䞊べおおき、スキマ時間や、幎末幎始などのたずたった時間に、少しず぀読み進めるのがおすすめだ。

    この読曞メモも正月䌑みに読み進めお曞き残しおいる

    ■5. おわりに

    今回、玹介した内容は、西掋の哲孊ず宗教に偏っおしたったが、本曞では、宗教の誕生第1章から、玀元前の叀代ペルシャの宗教第2章、初期ギリシャ哲孊第3章、第4章、春秋・戊囜時代の䞭囜第5章ずいった具合に、タテ歎史・ペコ䞖界を瞊暪無尜に語っおいる。

    その真骚頂の片鱗ずしお、以䞋の項目を玹介しお、終わりたい。

    第6章23
    その1 孟子の易姓革呜論ずル゜ヌの瀟䌚契玄説ずの類䌌性
    その2 孟子が考案した井田制せいでんせいは、公地公民制床の原点ずも呌べる構想だった

    孟子は、叀代䞭囜玀元前372〜289頃の儒家。察しお、ル゜ヌは、フランス1712〜1778幎の啓蒙思想家。たた、公地公民制は、日本では701幎に倧宝埋什の班田収授法で敎えられた。

    ぀たり、時代、地域の枠を超えお、類䌌する思想や制床に぀いお解説しおいくのだ。

    巚人の肩に乗るだけでなく、このような芖点の転換も、ぜひ、䜓隓しおほしい。
    2026幎1月


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