
道端で見つけた、ちいさなヤンチャ集団の大冒険
いつもの道を、のんびりと歩いていたときのこと。
前方から、なんだかただ事ではない「チュンチュンチュン!!」という大合唱が聞こえてきた。
声の主はスズメたち。
見ると、10匹ほどの集団がめちゃくちゃに鳴き騒ぎながら、地面の何かを激しく追い立てている。
「おや、鳥たちが何かを警戒しているのかな?」
そう思って目を凝らした瞬間、私は我が目を疑った。
スズメたちに追われていたのは、なんと30〜40センチほどのヘビ。
目の前の光景に、私は「ひえ〜っ😱」ってなった。
だけど、それ以上にもっと「ひえ〜〜っ💦」ってなっているのは、間違いなくヘビの方で。
まさに「助けて〜!」と言わんばかりに、めちゃくちゃ慌てて溝に向かって逃げ惑っているのだ。
普通、逆じゃない……!?
ヘビが鳥を狙うならまだしも、小さなスズメたちが寄ってたかって天敵のヘビを追い回している。
その姿は、一生懸命に家族を守る親鳥ではなく、あきらかに小雀、それも完全に「怖いもの知らずのヤンチャ集団」のノリなのだ。
「おい、あいつこっち来たぞ!」
「みんなで行け行けー!」
そんな声が聞こえてきそうな勢いで、スズメたちはヘビをどんどん溝の奥へと追い詰めていく。
ヘビが必死の形相(に見えた)で溝の暗がりに逃げ込んでも、ヤンチャ集団の手は緩まない。ヘビの姿が完全に奥深くへ消えて見えなくなるまで、みんなでしっかりと見届けていた。
その徹底したマークっぷりと、どこかやり切ったような「よし、あいつ巻いたな。俺たちの勝ち!」というドヤ感。
ヘビにはちょっと同情してしまうけれど、あまりの主客転倒ぶりに、私は道端で一人、びっくりしながらも笑ってしまった。
スズメといえば、普段はトコトコ歩いてチュンチュン鳴く、ただただ愛らしい存在だと思っていたが、そうでもないらしい。
ちいさな彼らも一致団結して(あるいはノリと勢いで?)立ち向かえば、天敵すら圧倒してしまう逞しさと勇敢な側面があるみたいだ。
小さな体でも、集まれば一つの意志になる。
まるで、いま開催中のサッカーワールドカップで、誰も予想しなかった格下のチームが強豪国を相手に大金星(ジャイアントキリング)を挙げた瞬間を見ているような熱気があった。
自然の中には、ときどきこうした“思い込みを軽く裏切る瞬間”が落ちているから、いつもの散歩道も侮れない。
あの子たち、今頃どこかで「今日の俺たち、マジ強かったな」なんて勝利のハイタッチでも交わしているのだろうか。
そんな余韻を抱えたまま、今日は少し蒸し暑いので、麦茶でひと息つくことにした。
#創作大賞2026
#エッセイ部門
#ちょっとした日常のなかの非日常
#雀vsヘビ
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#スズメ界のジャイアントキリング