
「地球との外交」
ある惑星の王が、外務大臣に命じた。
「我が星も、広く宇宙の英知を学ばねばならん。
知的で、温厚な種族と手を結びたいのだ」
数年後、大臣は真っ青な顔で帰還した。
「王様……一箇所だけ、我々と全く同じ姿、同じ言語を持つ生物がいる惑星を見つけました。……が、お勧めはいたしません」
「何を言う。同じ姿なら話も早かろう。連れてまいれ」
ご馳走を用意し、会談した。
客は「“地球”と言う星から来ました」
「我々は外交を結びたいのだが?」
「王様、おやめ下さい。巨大な二足歩行の
生物が支配し、とても凶暴です」
「ど、どんな事をされるのだね?」
客は喉を潤した。
「私達を見ると悲鳴をあげ、
平たい物を“ギュッギュッ”と丸め、すごい
スピードで振り下ろします」
王様は唾を飲み込む。
「話し合いは……」
「無駄です。話し合いどころか、
最終兵器バルサ……」
「もうよい、そんな恐ろしい惑星は、
こちらからごめんだ」
王様は諦めた。
了