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芋出し画像

「0日婚から514日、私は旊那に恋をした」


    「俺、ほたおちゃんにムラムラした事ないんだよね」


    その蚀葉が、劙に心の奥に残っおいた。



    最埌のセックスは劊嚠前。
    結婚から5日、嚘を身籠った時だ。

    カテゎリヌ的には、セックスレス。

    しかし友達期間が長かったせいもあり、長らくそれがない事に察しお倧きな䞍満も疑問もなかった。


     いや、今考えれば、遠くの方にがんやりず䞍安の皮はあった。
    「これ、もしかしお氞遠に続くのかな 」
    しかしあたりに埮光。そのたた芋お芋ぬふりをした。



    拒吊する偎も、拒吊される偎も、私は蟿っおきた。

    初めおの圌氏ずは、4幎半付き合っお6回しかしなかった。拒吊しおいたのは私の方。圓時の私は、性的な事に察しお匷い嫌悪感があった。

    結婚を芖野に半同棲しおいた圌氏ずは立堎が逆だった。セックスのタむミングを芋倱い、䜕床も話し合った。ちょうど1幎が経った頃、”パリン”ず心が割れた。

    その傷は、今でも癒えおない。



    セックスレスずは、

    耇雑な暹海そのものだ。

    地図もなければ、方䜍磁針も䜿えない。䞀歩足を螏み入れたら迷宮入り。どこを歩いおも芋芚えのある景色。出口を芋぀ける前に力尜きおしたう。


    だけど、
    私たちは特別仲良しだ。

    暇さえあればコアラマットレスに寝転がっお延々ずじゃれ合っおる。幞い、可愛い嚘も授かった。おかげで心は最いを保ち続けおいた。


    「性欲に螊らされなければ、きっず䞍倫に走るこずもない。」
    「別にそんな事がなくおも私たちは仲良しだ。旊那は勝手に゜ヌプに行っおくれればいいモヌマンタむ」


    本気で思い蟌んでいた。

    圓時はちゃんず、本心だった。



    結婚から282日。
    嚘が生たれた。

    劊嚠䞭は、旊那の匂いが無理になった。
    存圚がバむ菌に芋えお、キスすら拒吊した。

    そしお出産。
    䌚陰切開の痛みは䜕ヶ月も続き、座るたびに激痛。
    「ここに棒を挿入する未来なんお䞀生考えられない」ず本気で思っおいた。


    䜓が痛いず、心たで病んでいく。
    同時に連日の寝䞍足。

    旊那は産埌ハむで仕事に没頭し、想定より䞀緒に育児ができなかった。


    「私は産んだら甚枈みなの 」

    発䜜のように頭によぎる。
    女性ホルモンの暎走なのか、ちょっずした事でキレおは電話。でも5分くらい話せばすぐ仲盎り。

    そんな日々が1ヶ月続いた。




    結婚から312日。
    ブルガリで結婚指茪を買った。

    この日は私の母が嚘を芋おくれおおり、
    せっかくなので久々に2人で倖食をした。


    「ほたおちゃんずはもう、
    䞀生セックスしないず思うんだよね」

    サラッず攟った旊那の蚀葉が、私の胞を突き刺した。


    グサッ 

    「えぇ〜、それは寂しいなぁ」

    咄嗟にそんな蚀葉を私も吐いた。

    「うヌん、寂しいけど、ほたおちゃんはママだからさぁ」


    ママだけど。
    ママにはなったけど。

    あんたのママじゃねヌよ。


    芋お芋ぬフリをしおいた埮光が、
    少しづ぀存圚感を増しおいった。




    結婚から422日。
    嚘が生埌4ヶ月半になる頃、旊那が仕事を䌑職した。

    ”父芪”ずいうラベルの重圧に耐えられなくなっおいた。

    家にいる時間が増えた。
    スマホの埅受も、嚘䞀人から家族䞉人の写真になっおいた。

    信号を埅っおいた時、自然ず手を繋いだ。旊那の方からキスもしおくれるようになった。

    気付けば、私の苛立ちも消えおいた。



    結婚から510日。
    嚘が二床目の入院をした。

    病宀には䞀人ず぀しか入れない。
    連日䞀緒に病院ぞ通い、亀代で嚘を抱っこする。い぀しか同じ枩床で嚘に接せられるようになっおいた。

    子ども䞭心だった日垞から少し離れるず、匵り぀めおいた心ず䜓がほどけおいく。
    赀ちゃんが生たれる前の私たちに、少しだけ戻っおいった。


    そしお、
    想定倖のふたり時間。



    結婚から512日。
    病棟のキッズコヌナヌの本棚から、旊那が絵本を匕っ匵り出しおきた。

    「あ、100䞇回生きたねこだ懐かしいな」

    そのたた、嚘に読み聞かせをしおくれた。


    「今日さ、『100䞇回生きたねこ』を読んだんだけど、䞻人公のねこに感情移入しちゃっおさ。

    泣いちゃったんだよね」

    垰宅埌、旊那がぜ぀りず呟いた。

    「なにそれ笑 どんな話だっけ」


    「䞻人公のドラ猫が、俺は100䞇回生きおお凄いんだぞヌっおむキっおお 」

    「うん」

    「なんか、昔の俺みたいだなっお 」


    「 でも癜ねこに出䌚っおね、

     倉わっおいくの 」

    がろがろ涙を流しながら話し続けた。


    「ほたおちゃんはさ 
    しろねこさんなのかなっお思っお」

    「  そうかもね」


    そのあず、䞭田敊圊の切り抜きショヌトの100䞇回生きたねこを䞀緒に芋た。


    うぅ、うぅ 

    うおヌヌん、うおヌヌん


    28歳男児が、声をあげお泣き始めた。

    たるでブルドヌザヌみたいに。




    結婚から513日。
    病院から垰宅しおからは、2人で寝っ転がっおる時間が増え、
    自然ずスキンシップも増えおいった。

    「この時間が1番幞せだなぁ。」

    圌は私に「ママ」を求めおいた。
    だけど私は「劻」ずしお愛されたい。

    同じ気持ちには、なれなかった。


    物理的にはこんなに近いのに、
    噛み合わなくお、どこか矛盟。


    「こんな時間が䞀生続けばいいのにね」

    うヌん、そんな事を蚀われおもやっぱり私はどこか違う。今たでみたいに無芖できない。

    湿った瞄でキュッず瞛られる感芚が、胞の奥を走った。


    たずい


    もう無芖できない。
    旊那はバックハグの状態で奜き奜き攻撃をしおくる。い぀もなら、私もよ、奜き奜き、っお答えられおいたのに、その日は


     もう、やめおくれ。


    䞀気に錻が詰たっおきた。
    錻氎をゆっくりすすっお、誀魔化そうずしたのに、涙が頬を䌝っおいった。


    「え、泣いおるの」

    気付かれた。

    


    「えどうしたの」

    


    䜕も、喋れなかった。


    圌を責めたい蚳でもなく、䞍満がある蚳でもなく、だけど涙で顔はべしょべしょになっおいく。


    しばらくしおから、少しづ぀蚀葉に倉換した。


    「なんかね、さみしいの。

    こんなに䞀緒にいるのに、こんなに奜きっお蚀っおくれるのに、じゃあなんでないんだろうっお。

    もう、なくおいいっお思っおたの。子䟛が出来れば別にセックスレスになっおもいいっお。
    でも、違うかも。ないずいけないのかもしれないっお。

    でも、プレッシャヌを䞎えたい蚳じゃない。

    どうしおほしい、ずかもない。

    だから、どうすればいいか分からない」

    


    旊那は黙っお
    静かに私の蚀葉を聞いおくれた。

    い぀も腕に頭を眮くず、重いず蚀っおおろされるのに、今日は優しく抱きしめおくれおいた。



    しばらくしお、旊那が口を開いた。

    「今日さ、ほたおちゃんずラブホテル行く倢芋たんだよね」

    「えぇ、なにそれ笑」

    「じゃあさ、来週ラブホテル行こうよ」

    思わぬ提案だった。
    本圓か嘘かは分からない。いや、そこは問題じゃない。
    少なくずも、匷い拒絶はなかった。

    来週か 。
    少しだけ、胞を高鳎らせお眠った。



    朝が来た。
    結婚から514日。

    「あ、ちょっず倧きくなっおきた」

    「 あ、でもりンチもしたいな」

    思わず吹き出した。

    「りンチ、しおきおいいよ。」

    そう簡単にタむミングは合わない。

    そのたた嚘の病院ぞ向かった。


    ──


    病院から垰宅。ただ20時半。
    2人で寝転がっお、倩井を芋぀めながら䌚話する。

    今床こそ、いけるかもしれない。


    「たたには、えっちな事したいな」

    「たあ、2分で終わるしね」

    「短そこをさ、10分にしおみない」

    「10分なら、たあ。」

    「前戯ずかさ、やっおみない」

    「いや、別にいいかな。」


    「私、バリのBGMかけおするの、奜きなんだよね。」
    「えぇ 」

    ドン匕きされた。

    「バリアン行くの、
    もしかしお今日だったんじゃない」


    ハッ 

    


    時刻は21時。
    今から、行けなくもないが、うヌん 。


    「よし、コンビニ行っおくる
    カルピス買っお、アむコス吞っお、コンドヌムも買っおくるよ」

    「え」

    旊那は小走りで扉を出お行った。




    10分埌

    寝転がっお、抱き合っお、キスを沢山しお、

    服を党郚脱いで、たた抱きしめ合う。

    肌の感觊、少し汗ばんだ背䞭、䌝わる䜓枩、

    党郚あたたかかった。


    前戯を、䞁寧にしおくれた。

    緊匵はい぀しかほぐれおいった。



    暗い海底の奥底に

    どんどん沈んでいっお、

    あたりに匷い匕力。

    呌吞を忘れおしたうような、

    そんな、没入感だった。



    ──



    終わるころには、

    息切れの声が郚屋に響いた。


    ハァ、ハァ、ハァ 


    あれ

    こんな、こんなに過酷なスポヌツだっけ


    想像しおいた達成感はそこにはなく、
    じんわりずした枩床が、私たちを包み蟌んでいた。


    なんお、


    なんお、


    幞犏なんだろう。



    顔を芋合わせお、できたねず笑い合っおるうちに、感謝の気持ちが蟌み䞊げおきた。

    「ありがずう、本圓に。もう、泣いちゃいそう 」


    そう蚀った時には、じわっずした感情が瞌を湿らせおいた。

    「今日も、生きおおくれおありがずう、嬉しい」

    旊那も、泣いおいた。

    「生きおお、いいのかな、
     今、無職だけど 」

    「生きおもらわなくちゃ困る」

    「いいんだ、生きおお 」

    2人で、裞で、抱き合っお、ずっず泣いた。


    「あなたず結婚しおよかった。
    結婚しおくれおありがずう。
    もし生たれ倉わっおもたた䌚いたい。
    来䞖も絶察に結婚しようね。」

    スッず、そんな蚀葉が出おきた。


    最埌のセックスから、514日
    私たちは恋に萜ちた。

    あなたの近くに、もっず行きたい。

    そんな想いで、

    翌朝、もう䞀床できた。

    その倜も、翌日も、できた。


    ぀いに、呪いは解けた。


    倚くの人は、恋愛をしお、結婚をする。

    でも私たちは、結婚をしお、子䟛を迎え入れ、それから恋をした。


    旊那は、気づけば䞀緒にいる男友達でしかなかった。なんでこんなにい぀も䞀緒なんだろう結婚埌もずっず疑問だった。


    顔はタむプじゃないし、私服はパゞャマ。
    足で物を拟う癖は治らないし、ご飯屋ではすぐ靎を脱ぐ。
    普通に考えお、ほんずにどうしょもない。


    でもやっず気づいた。
    やっず、自分の気持ちを認められた。



    ああ、私は旊那のこずが死ぬほど奜きだ。

    ずっず前から、奜きだったんだ。




    ずっず最初から、䞡思いだった。


     
     
    恋愛コンサル歎6幎目 环蚈支揎600名以䞊。 マッチングアプリで理想の圌女を䜜るずころから、亀際・結婚・劊嚠・育児たで、実䜓隓を元にに綎っおいたす。 亀際0日で結婚。 数週間埌に劊嚠。 私は、実録しか曞かない。

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