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「1つでいいよ」と言ったのに、アメを3つ取った長女の本当の理由


先日、車のオイル交換をするために、近所のディーラーへ出かけたときのことです。

小学2年生の長女が「一緒に行く!」と言うので、二人でドライブがてら向かいました。
お目当ては、ディーラーで出してもらうジュースだったと思いますが😂

店のテーブル席で作業を待っていると、卓上に置かれたサービス用の飴の箱を見つけた長女。
「これ、食べていい?」と聞いてきたので、「いいんちゃう、1つもらえば?」と答えました。

すると彼女は、箱の中に手を伸ばし、迷いなくポロポロと3つのアメを掴み取ったのです。

「えっ、3つ!?」と思わず声をかけると、長女はどこか誇らしげにこう言いました。

「これ、お兄ちゃんたちの分やで」

よく見ると、彼女の手の中にあるアメの味は全部違っていました。
長男が好きな味、次男が好きな味、そして自分が好きな味。
兄ふたりの好みをバッチリ把握した上で、ちゃんと選び分けていたのです。

家では毎日のようにケンカばかりしているのに、ここでお兄ちゃんたちの顔や好き嫌いを思い浮かべていた長女。

「言葉には出さなくても、ちゃんと心の中でお兄ちゃんたちのことを気にかけているんだな」と、その小さな優しさに胸がじーんと温かくなりました。

……と、ここまでは完璧で美しい「心温まる良い話」だったのですが、この物語には甘々なオチがついていました。

家に帰り、ウキウキした様子で「はい! お土産!」と長男にアメを差し出した長女。

きっと、「わあ! ありがとう! さすが!」と大喜びされるのを期待していたのだと思います。

ところが、中1で絶賛ツンデレ(?)な長男の反応は、 「あ、うん。ありがとー」と、なんともあっさりしたもの。

自分の思い描いていた「感動のリアクション」とあまりにも違ったらしく、長女は一瞬で固まり、

「もうっ!! せっかく持ってきたげてんからな!!」

とプンプン怒って、自分の部屋へ逃げ込んで拗ねてしまいました(笑)。

せっかくの優しさを空振りしてプンプン丸になっている長女と、急に怒られて「え、オレなんか悪いことした…?」と困惑している長男。

ぶつかり合ったり、思いがすれ違ったり、素直になれなかったり。
それでも、目に見えないところでちゃんとお互いを思いやっている兄妹の距離感が、なんだか愛おしくてたまらない1日でした。


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