
歌が教えてくれたもう一つの『ありがとう』
「どうして、私の辛さを
わかってくれないのだろう」
難病のパーキンソン病を抱える私は、そんなふうに思うことがありました。
辛いとき、私を支えてくれた「歌」があります
以前の私の応援歌は、ゆずの「栄光の架橋」。
この歌を聴きながら、「もう少し頑張ろう」と自分を励ましてきました。
でも最近、心に響くのは「チャンピオン」という歌です。
聴いていると、
「もう充分だよ。
ここまで、よく頑張ったね。
もう無理をして頑張らなくていい。
自分に戻っていいんだよ」
そう言われているような気がします。
そして、もう一つ大きな気づきがありました。
私はずっと、「家族は私の辛さをわかってくれない」と思っていたけれど、本当にそうだったのかな、と。
6月と8月、私は関西から東京、そして幕張メッセへ、本田健さんのワクワクするイベントや講演会に行くことを決めました。
難病を抱える私にとって、東京や幕張メッセへ行くことは決して簡単なことではありませんでした。
それでも「行きたい」という情熱が、病気への不安を越えて、私は実際に行くことができました。
そのとき、家族は反対しませんでした。
私のやりたいことを、受け入れてくれたのです。
もしかしたら私は、「わかってくれない」ということばかりに目を向けて、家族から受け取っていた優しさに気づいていなかったのかもしれません。
歌が私の感情を救ってくれた。
そして今、歌を通して私は、自分自身だけでなく、家族への見方も変わり始めています。
「ここまで頑張ってきた自分に、もう充分だよ」と伝えたい。
そして家族にも、
「ありがとう。もしかしたら、私がまだ気づいていない“ありがとう”が、もっとあるのかもしれないね」
そう伝えたいと思っています。
mirai