
私はINFP-Tだ。そして、もしかしたら宇宙人だったら嬉しい
神社へ行くと、たまに空に向かって手を伸ばしてしまう。
もし私が宇宙人なら。
もし仲間がいるなら。
そろそろ迎えに来てくれへんかなって。
もちろん一回も来たことはない。
そのたびに、
「あー、まだ人間続けなあかんか」
と思う。
31歳にもなって何を言うてるんやと思う。
私もそう思う。
私はINFP-Tだ。
MBTIをどこまで信じるかは人それぞれやと思う。
でも診断結果を見た時、
「ああ、そりゃ生きにくいわ」
と妙に納得した。
昔から、人と少し感覚が違う気がしていた。
私は最高の未来を想像するのが苦手だ。
その代わり、最悪の未来を想像するのは得意すぎる。
事故。
病気。
事件。
災害。
戦争。
ニュースを見るたびに、自分や家族に置き換えてしまう。
だから飛行機に乗る前は遺書を読み返す。
娘が学校へ行く時は「いってらっしゃい」と言う。
寝る前には「だいすき、愛してる」と伝える。
母親やおばあちゃんと会う時も、
「今日が最後かもしれへんな」
と、どこかで思っている。
別に死にたいわけじゃない。
むしろ逆だ。
最悪を想像してしまうから、後悔したくない。
伝えたいことは伝えておきたい。
会いたい人には会っておきたい。
ありがとうも、ごめんも、言えるうちに言いたい。
でも正直しんどい。
めちゃくちゃしんどい。
周りを見ていたら不思議になる。
みんな何でそんな普通に生きてるんやろって。
何十年も先のことを考えて。
家を買って。
老後の準備をして。
未来を信じている。
もちろん私も貯金はするし、先のことも考える。
でも心のどこかではずっと、
「明日終わるかもしれへんのに」
と思っている。
昔から、
「何で生まれたんやろ」
「何で生きなあかんのやろ」
「幸せって何やろ」
みたいなことばかり考えていた。
考えても答えなんか出ない。
そんなことは分かっている。
でも気付いたら考えてしまう。
哲学者って面倒くさい人らの集まりやと思ってたけど、今なら少し分かる。
あの人らもきっと、考えるのをやめられへんかったんやと思う。
たまに私は、人間のフリをしている気分になる。
ちゃんと大人のフリをして。
ちゃんと親のフリをして。
ちゃんと社会人のフリをして。
みんなが当たり前にやっていることを、一生懸命真似している感覚。
もちろん本当に親やし、本当に大人なんやけど。
何かが少し違う。
そんな感覚がずっとある。
だからジムへ行く。
週に何回か、ひたすら走る。
時速10キロ。
心拍数170超え。
肺も痛い。
足も痛い。
内臓も痛い。
でも、その時間だけは何も考えなくて済む。
人生も。
死も。
未来も。
過去も。
全部どうでもよくなる。
ただ息をすることだけで精一杯になる。
私にとって走ることは健康のためというより、現実逃避に近い。
神社や山みたいな場所へ行くと、また空を見上げる。
もし私が宇宙人なら。
もし帰る場所があるなら。
迎えに来てくれへんかなって。
もちろん来ない。
毎回ちゃんと来ない。
結局、今日も迎えは来ない。
だから明日も人間を続ける。
娘の母親を続ける。
大人を続ける。
生きる。
たぶん、それしかない。
私はINFP-Tだ。
そして、もしかしたら宇宙人やったら嬉しい。 ✨