
私は未来の不安を生きていた

今日、ふと気づいたことがある。
私は今まで、「未来」を理由に、大切なものを手放してきたのかもしれない。
とある場所でお菓子屋さんをやっていた頃、私は本当に楽しかった。
小さなお店なのに、夜になるとたくさんの人が集まり、「楽しいね」と言いながらなかなか帰らない。
あの場所には笑顔があって、人とのつながりがあって、私も心から笑っていた。
それなのに、私はその場所を手放した。
ずっと「お店は大変だから」と思っていたけれど、今日改めて振り返ってみると、本当に見ていたのは「未来の不安」だったのだと思う。
「この先、体力的にきっと大変になる。」
「ずっと続けるのは無理かもしれない。」
そんなまだ起きてもいない未来を、自分で決めつけていた。
そして、その思考は、お店だけではなかった。
会社を辞めたときも、私は「いつか自分の居場所がなくなるかもしれない」と考えて、自分から離れていたのかもしれない。
さらに気づいたことがある。
私は何もかも、一人で背負おうとしていた。
全部自分でやらなければいけない。
全部自分で頑張らなければいけない。
だから未来は苦しく見えていた。
でも、本当はそうじゃない。
人を信頼していい。
助けてもらっていい。
一緒につくっていけばいい。
そう考えられるようになった今、未来の景色まで変わって見える。
そして、今日一番大きな気づきがあった。
私は、お店が好きだったというより、
あの場所にいた自分が好きだった。
人に囲まれて笑っている自分。
誰かが「帰りたくない」と言ってくれる空間。
人と人が自然につながっていく時間。
あれが、私らしい生き方だった。
人生は、未来の不安を生きるためにあるんじゃない。
今、この瞬間の幸せを積み重ねるためにある。
その積み重ねが、未来をつくっていく。
今日、私はようやく思い出した。
私が私らしく生きていた時間を。