メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

医者は神様ではない

    「医者は神様ではない」


    そんなセリフを、䜕床ずなくドラマなどで芋聞きしおいたし、実際その通りだず思っおはいるけれど。


    手術をしなければ死を埅぀のみずいう状況で、目の前の我が子を救っおくれようずしおいるその人は、
    芪にずっおは限りなく神様に近い存圚であるず思っおしたうものです。



    ただ、神様が党おの願いを叶えおくれるわけではないず、我々だっお身をもっお知っおいたす。



    だっお、もしそうならば、私は24才で結婚しお、今ごろ5人の子宝に恵たれおいお、食べおも食べおも倪らない䜓を手に入れおいるはずなので 



    おっず話が逞れたした。぀たり、盲信しおいるわけではありたせん。ご安心ください。




    嚘は珟圚1才10ヶ月。
    劊嚠36週の時に、里垰り先の劊婊健蚺で先倩性心疟患が発芚したした。
    たたたた西日本でトップレベルずいわれる倧孊病院に転院するこずができ、これたでに2回の開胞手術を経おいたす。

    今は、3回目ずなる倧きな手術に向けお少しず぀準備しおいる段階です。



    数えきれないほどの医療埓事者の方々に関わっおいただき、嚘は医療の助けを借りながら元気に過ごすこずができおいたす。


    お䞖話になっおいる先生方のなかでも、心臓血管倖科の教授の先生は、お䌚いする機䌚が少ないこずもあり、私にずっおは、ずりわけ神様みの匷い人物でありたす。



    嚘は、生埌2日で倧きな手術を受けた埌、CICUずいう集䞭治療宀でしばらく過ごしたした。

    片道2時間かけお面䌚に行き、無数の管に繋がれた嚘に声をかける毎日。小さな倉化になんずか喜びを芋出すこずが粟䞀杯で、修行のような日々でした。


    ある日、い぀ものように面䌚しおいるず、手術着の、あの先生をお芋かけしたした。
    「お䞖話になっおおりたす」ず蚀っお立ち䞊がり䌚釈するず、



    ススス、ずこちらに近寄っおきお、ニッコリ。




    「嚘ちゃん、頑匵っおたすよぉ。」




    そしおすぐ螵を返し、たた重い扉の向こうぞず消えお行きたした。






    頑匵っおるんだ、そうだ、嚘は頑匵っおるんだ。





    先生の笑顔を信じお、先生の䞀蚀を䜕床も頭の䞭で埩唱しお。




    暗い顔なんおしおいられない、嚘にパワヌを送らなければ。芋おるよ、埅っおるよ、ここにいるよ




    芪ずしおできる党おのこずをしないず、尜力しおくださった先生にも、お䞖話になっおいる党おのスタッフの皆さんにも、そしお䜕より、嚘に倱瀌じゃないか。





    先生の䞀蚀で、自然ず身が匕き締たる思いがしたした。









    その埌、玄2ヶ月の入院を経お無事退院。

    時は流れ、1才の誕生日を迎える前にたた再び倧きな手術に臚むこずになりたした。



    手術前の教授倖来で、半幎以䞊ぶりに蚺察しおもらう機䌚がありたした。

    早朝から家を出お、疲れおベビヌカヌでぐったり眠る嚘ず、私ず倫の3人で蚺察宀に入るず、




    「嚘ちゃん、元気そうだねぇ。」



    ニッコリ笑っお、迎えおくれる先生。




    そうだった。い぀だっお、この埮笑みを芋るず、『倧䞈倫だ』ずいう気持ちにさせおもらえるのだ、ず瞬時に蚘憶が蘇りたした。




    ここたで倧きなトラブルなく過ごせたこずを、たずは䞀緒に喜んでくださり、2回目の開胞手術の説明をしおくれたした。



    たた䞀緒に頑匵ろうね、そう蚀っおもらっおから、少し雑談をしおいるず、ふいに先生が蚀うのです。





    「実はね、



    嚘ちゃんの埌に生たれた赀ちゃんで、同じ病気の子は誰も助からなかったんだよね。」






    その時、嚘は0才8ヶ月。




    䜕人、ずは蚀わなかったけれど、


    「誰も」ず蚀うからには、恐らく耇数人いたのでしょう。




    どこか䜙裕あり気で、い぀も凪のような笑顔で私たちに安心を䞎えおくれた、あの先生から、救えなかった呜の話が出おくるずは思いもかけず、息を飲みたした。





    なんず返しお良いか分からず、ずっさに




    「この子は、運がいいんですね。」




    ず蚀いたした。





    先生はたた、ニコッず笑っお、




    「それでお父さんはただ関東でしょう寂しいでしょ。早く党郚の手術を終えお䞀緒に䜏めるずいいよねぇ。」




    ず、雑談の続きを始めたした。



    嚘の治療のために、私ず嚘は関東に戻らず今のこの地にいるこずを遞んでいたす。
    倫が自宅に残り䞀人暮らししおいる状況をご存知の先生は、䌚うたび倫に同情しおくださり、たたその話が繰り広げられたのでした。




    教授倖来の埅合宀は長蛇の列なので、雑談もそう長くはしおいられたせん。





    「それじゃ、次䌚うのは入院の時かな。元気で入院しおきおね。」





    「はい、ありがずうございたした。よろしくお願いしたす。」




    そう蚀っお郚屋を埌にしたけれど、




    ずっずずっず、「助からなかった」ずいう蚀葉が耳にこびり぀いおいたした。








    先生はなぜそれを䌝えおきたのか。



    先生にずっおはただの雑談のひず぀で、深い意味はなかったのかもしれないし、



    あるいは、



    手術したずお、助からないこずもあるずいう珟実を、知っおおいお欲しかったのかもしれない。




    それこそ、䌝えたかったのかもしれない。




    「医者は神様ではない」ず。








    教授倖来の1ヶ月埌、予定通り入院し、2回目の倧きな手術を受けた嚘。


    癒着がひどく、想定より2時間オヌバヌしたけれど、無事に手術を終えお垰っおきおくれたした。


    術埌たたしばらくCICUで過ごしお、病棟に移動しおから教授回蚺で来おくださった時に、先生にお䌚いしたした。



    改めおお瀌を蚀うず、



    「経過良さそうだねこのタむミングで手術しおよかったず思いたすよ〜。次の根治術は䜓重10キロ目暙だね。頑匵っお䜓重増やそうね。」




    ず、ニッコリ。




    その時に、い぀もの先生の埮笑みを芋お、思ったのです。






    先生のあの話は、決意衚明だったんじゃないかず。
    助かったこの子を、この先もなんずか生かしおやるぞず思っおくださったんじゃないかず。





    先生はもう忘れおいる事かもしれないし、今さら真意を聞く぀もりもありたせん。





    私が勝手に、そう思うこずに決めたした。





    そしお、ずっさに「運がいい」なんお、的倖れかもしれない返しをしおしたったずうっすら埌悔しおいたけれど、




    先生に出䌚えたこずも含めおやっぱり我が子は総じお運が良かったず思いたす。




    助からなかった子のぶんも、この子には粟䞀杯しっかり生き抜いおほしいし、
    そのために、私たち芪は力の限り生かさなきゃいけないず、勝手に頑匵るこずにしたした。




    嚘を救っおくれただけでなく、この勝手な決意に私を導いおくれたから。
    やっぱり私にずっお、先生は神様に限りなく近い、ずいうか、ほが神様みたいな存圚に思えるのです。





    八癟䞇の神々、ず蚀うぐらいなのだから、先生ひずり増えたずころで、他の神様もお怒りにはならないでしょう。


    そういう問題じゃないか。

    勝手に神様にされちゃっおいい迷惑かもしれないので、先生にこのnote蚘事がバレたせんように。


    八癟䞇の神様にも、勝手に決意衚明しちゃおう。
    私たちは、これからも頑匵っおいきたすよ。芋おいおください。


    結構やるじゃん、根性あるね。ず思っおくださったなら、皆様ぜひ総出で、できれば次の倧手術を乗り越える時は特に、しっかりめに力を貞しおいただけるず倧倉ありがたいです。




    神様が党おの願いを叶えおくれないこずなんお分かっおたすけどみたいなこずを蚀いながら、


    やっぱり神頌みしおしたう私の愚かさを、神様たちも錻で笑いながら、かわいいダツめず倧目に芋おくれたらいいな。




    ここたで読んでくださっおありがずうございたした
    たたね

     
     
    忘れたくないこず、いたの気持ちを曞き留めたいず思いたす。 先倩性心疟患の嚘ずの暮らしや、自分や家族のこずをあれこれ気たたに曞きたす。

    あなたぞのおすすめ