
世界一周中に走って楽しむ——旅先でランニングをする効用
2026年3月18日から約1年半、西回りルートで“世界一周”の旅に出かけている、ほさおと申します。
旅の途中に考えたことや旅の記録・感想を暇つぶしがてら表現していこうかと思っています。
旅というのは暇が多いものでして…。興味がある方に覗いてもらえると嬉しいです。
世界一周中にランニングをする効用とは
今回の長期旅行から定期的にランニングをしています。
汗を流すと気持ち良いし、ほどよい疲れが心地よく、睡眠の質を高めてくれる。何より運動した後の充実感がたまらない。これらは一般的なランニングのメリットですが、旅先で走るからこそ得られる別の効用があると実感しました。
整理してみようと思います。

①身体的な記憶として思い出に残る|走ったコースがログとして残る
どんなところを走ったか、そこで何をみたのか、何を感じたのか…など、走るという行為を結びついた身体的な記憶になっていると実感しています。
宿に戻れるように道や建物を覚えるし、軽いジョグで余裕があるときは退屈しのぎに人々や植栽も観察します。
スマホとイヤホンはホテルに置いていきます。
そのため、いつもよりも視覚や聴覚、身体感覚をフル稼働させて街に繰り出している感じがします。
見たこと、感じたことが走ったという事実とリンクして、身体的な記憶になっているのだと思います。
他には、街のスケールを体感できるのがよさだと実感しています。例えば、古城を周回したり中心地から郊外まで走ったりすると、街の規模感を肌感覚で把握できます。公共交通を使って移動するよりも、街のスケールを体感できていると感じます。

GPS ウォッチでコースや距離、ペース、心拍数をログとして残せるのも良いです。ログを頼りに当時の記憶を思い出せますし、旅先で走った証拠になるのが嬉しいです。

②「場所」と「速度」を変えるから別の視点で街を見ることができる
別の視点のキーワードは「場所」と「速度」です。
走りやすい「場所」だから見られる光景や走っている「速度」だから気づけることがあると実感しています。
河川敷や大きな公園などの走りやすい「場所」では、散歩やランニング、サイクリング、釣り、ダンス、ピクニック、昼寝、囲碁や将棋、トランプをしている市民の様子をみることができます。じっくりと観察すると、川で釣りをしているおじちゃんが釣った魚の即売会をしていたり、バイクに乗って犬の散歩をしている人が多かったり、河川敷や公園に卓球台が置いてあって老若男女が楽しんでいる…など、市民の様子からその国らしさ(?)を見ることができます。
走りやすい場所は観光エリアから離れた郊外にあることが多く、走りでもしないとわざわざ行かないです。
そう考えると、上記に挙げた市民の様子は、走るからこそ見られる光景なのではないかと思います。
あくまで私の場合ですが…。

※ 写真自体は散歩中に撮った
徒歩以上でバス以下の「速度」だから気づけることがあります。
これも私の感覚的な話ですが、歩いている時とバスや自転車に乗っている時と走っている時とでは、見える景色、気づくことが異なります。たぶん「速度」が関係しているのではないかと思います。根拠もないし、うまく言語化できなくてもどかしいのですが、走るからこそ気づけることがあるんですよね。
③独りの時間、考える時間を確保できる
走ることによって、独りの時間・空間を確保できます。
夫婦で長期の旅に出ているのですが、いくらパートナーとはいえ、ずーっと一緒にいるのは疲れます。
精神衛生上よくない。ランニングの数時間は独りになる時間として最適だと思います。
一人旅でドミトリーに泊まっている人にとっても、誰かの存在を気にしなくていい独りの時間と空間って意外となくないですか…?
この独りの時間は、自己との対話と思考の整理、記憶の定着に使えるんですよね。
呼吸とフォームにだけ集中して、一切何も考えない時間(≒瞑想)としても使えます。
ランニングは脳への血流を増やし、前頭葉や海馬を活性化させます。その結果、集中力や記憶力が高まり、さらにストレス改善にも良い影響を与えます。一石何鳥なんだろうって感じです。
何かと考えることがある旅において、独りでじっくり考えたり、逆に何も考えない状態になったりできるのは良い効用だと思います。
④1日のスケジュールにメリハリがつく
ランニングを日々のルーティンにすることによって、1日のスケジュールにメリハリがつきます。
ランニングを“習慣”として日々のスケジュールに組み込むことによって、食事を摂る時間や睡眠時間、ストレッチをするタイミングを考えるようになりますし、天気や気温、標高を気にするようになります。
旅における日常生活に規律が生まれるのが良い点です。
非日常が日常化すると“非日常”の面白さが逓減し、退屈しだす。
これは長期の旅をする人がよく陥る“現象”だと思います。
非日常の中にルーティンを組み込み、日常の比率を高める。そうすることによって、非日常たる旅の価値や楽しさを維持しようという試みです。それなりに効果はあるんじゃないかと思っています。
⑤栄養バランスを考えるようになる
外食とは別で、ミネラル、鉄分、アミノ酸、タンパク質、カルシウムを補う食品をスーパーで買って、摂っています。
外食がメインとなる旅をしていると、バランスの良い食事をとるのが難しいです。事実、私はマラソンに向けたトレーニングをするようになり、外食だけでは栄養が足りなくなりました。体重が5キロ減、鉄分不足で貧血気味、亜鉛不足で軽度の味覚障害になりました。いわゆる新型栄養失調ってやつだと思います。
したがって、旅をしながらランニングを含めた運動をするなら、食事の栄養バランスを考えるべきです。食費はかさみますが、栄養を補う食品を別途購入するようになりました。その国の(安い)食材を使ってバランスを取ることは結構楽しいです。
