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Photo byhidemaro2005

嫌われてナンボと割り切るしか

     十二月を目前に、職場へ応援に来ていた管理職とお別れの日になり、長く続いた緊張状態が解けるのだろうと感じている。

     管理職が怒鳴るのは、彼女の中に不安と苛立ちがあるのだろうと想像できたから、気持ちが分かる分、わたしは矢面に立って強く非難する気になれなかった。
     
     わたしは過去、管理職に就き、良い上司ではなかった。心底、愛想尽かした部下を蹴飛ばしたことすらあった。

     部下の日頃の行いと、何があっても絶対に言ってはならない失言へ、堪忍袋の緒が切れた形だったが、とても正当化できるものじゃない。
    そんな薄暗い経験を経ていたので、うちに来た管理職へは距離を保ちながら過ごしていた。
     
     そのうち怒鳴られなくなり、軽口をきいてくれるようになった管理職は、
    「次の応援先が決まったんだけど、私は歓迎されてない。多勢に無勢で無視されんねん」

    「そうなんですね」と気が利く返事はできず、管理職は嫌われてナンボですよ、と心の中で思ってみたりした。

    #小牧幸助さん
    #シロクマ文芸部
    #十二月

     
     
    人の淋しさは対象によって癒される、淋しさ わたしの淋しさは 万物でも癒されない定めの淋しさ 手に握る砂が指から零れてしまう 狂人には沈黙を、佳人には微笑みを わたしはわたしの道を歩んでいるだけなのに ©️ももまろうめこのnoteは私に著作権があります 無断転載禁止です

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