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Photo byhidemaro2005

色気がない人間が色気を考えてみる

    「色気か……」
    先日、亜麻布みゆさんがXに呟かれていたのが発端になった。

     確かに色気がある人が文章を書くと色気が出る。
    みゆさんには、森瑤子さんや小池真理子さんの名前を出したが、正直、最初に浮かんだのは東出昌大さんだ。

     東出さんは色気が強い。そして語彙力や発想が柔軟で言葉に重みがある。教養が聞く人を面白さへ牽引する。

     スキャンダルで凋落した東出さんだが、スキャンダル前より人気は上昇して、映画『Winny』では、第33回日本映画批評家大賞主演男優賞を受賞している。

     2ちゃんねるにいる、デジタルオタク。それも天才プログラマーのイメージを見事に表現した、猫背で滑舌が悪い、他人に興味を示さない、目を合わせない「絶対、こんな人、居そう!」が画面にいる。
    オタクっぷりが生々しい。

     ドラマ『あなたのことはそれほど』の渡辺涼太や『コンフィデンスマンJP』の僕ちゃんじゃない。

     ただ、東出さんは色気が強い。
    ひろゆきとのドキュメントバラエティ『世界の果てに、ひろゆき置いてきた』では、東出さんが洗濯物を干しているだけのシーンを見入ってしまい、Tシャツを絞っているだけで絵になる。
    イケメンが過ぎている。

     わたしは個人的に狩猟へ興味があり、ほぼ毎日、東出さんの動画を閲覧している。

     狩猟なので、時に色気とは皆無になるはずが、強いエネルギーがモニターから発せられて、魅せられてしまう。

     色気とは、なんなんだろう?
    たんに、オスを感じてエロに至るものではない。
    少なくとも、東出さんをそんな目で見ない。
    必ず清潔感が伴うのではないのに、色気。

     東出さんから感じるのは、
    寡黙さの中にある選び取った言葉の重みや物理的な美しさ(骨格・声・身のこなし)

     「わかってほしい」とは言わないけど、何かを抱えてる感じの影。自然体であることが逆に謎を生む。
    野生と知性が混在してる危うさ。

     たとえば、猟師として生きる東出さんを見てると、生に直結してる感じがあり、欲望も倫理も言葉にしないで背負ってる人って、それだけで色気を帯びるよ。

     そりゃ、スキャンダルがありました。 
    ここで問うよ。

     人様の家庭に口出しして、延々と悪口をネットに書き込んでいる人と、反省しながら黙って耐えている人はどっちが美しい? 色気がある?


     わたしが出した答えは、知性。

     分かりやすく説明すると、『知』だけを取り、知で闘う、政治経済を討論する場があるとする。
    全員、何らかの肩書や専門家で知の達人だ。
    でも、色気の有無を感じるのは”間”だったりする。
     
     故・西部邁先生は色気がある。
    西部先生は話を最後まで聞き、一拍空けてから意見を述べている。ゆっくりと、草々と。
    あの田原総一郎に対してもだ。
    それを聴いているわたしは、西部先生に怒られている気がしないし、誰かを攻撃している様子もない。
     
     つまり、色気の必須アイテムは「静」でもある。
    それをゆとり、隙、余白、余裕とも言う。

     文章などの表現もそうで、金切り声を出して、
    大きな音がしてきそうな文章へ色気はない。
    騒ぐ声から色気を探してこいというのへ無理があり、見ている方が落ち着かないんだよ。
     
     声やしぐさ、佇まいの余白。目の奥にある言わなさと抑えてるけど、滲み出てしまう熱量。
    無防備さと意志の強さが同居してる感じ。
    そういう両義性や未完成が色気になることが多い。

     太宰治の作品がそうだけど、登場人物の間に漂う、説明されない感情と気配。言葉の選び方の美しさや間。読者の想像にゆだねる余白、説明しすぎない抑制。強さと弱さがせめぎ合いながら、グラデーションしている。

     価値観の違いで、色気を定義するのは難しい。
    色気=エロ。
    素っ裸になり、絡み合えば色気と定義する人もいて、わたしが色気とは知性だと断定はしない。
     
     少なくとも、文章や記事を読み
    「この人は色気があるなぁ」と感じる部分を例え話を用いて説明してみた。

     亜麻布みゆさん。
    自問自答する機会を与えていただき
    ありがとうございます。
     わたしも色気がほしいんですよね(笑)

      

     

     
     
    人の淋しさは対象によって癒される、淋しさ わたしの淋しさは 万物でも癒されない定めの淋しさ 手に握る砂が指から零れてしまう 狂人には沈黙を、佳人には微笑みを わたしはわたしの道を歩んでいるだけなのに ©️ももまろうめこのnoteは私に著作権があります 無断転載禁止です

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