
#エッセイ/カブトムシの寿命!
昨日、カブトムシのカブくんが死んだ!
ようこそおいでやす~
昨日、我が家の居候、カブトムシのカブくんが天に召されました。


「え、カブトムシ?いたっけ?」とお思いでしょう~
思い起こせば8月14日。お墓参りの帰り、動植物園の鳥舎の道路の真ん中で、彼は私の行く手を堂々と阻んでいたんですたい…
わたし、虫は大嫌いなんよ。
でも、カブトムシだけは別格。
あの凛々しい角、つぶらな瞳、そして巨体に似合わぬ「ほそーーーーい」手足!
6本のうち、どれが手でどれが足なのか、前の2本がリーダーで後ろの4本はチアリーダーなのか……。そんな哲学的な疑問を抱かせる彼の魅力に抗えず、私は彼を「拉致」して帰ることに決めました。
そこからはもう、カブくん中心の経済回しですたい。
100均に駆け込み、500円の虫かごとゼリーを購入。
しかし、お墓参り帰りの軽装な私には、虫かごを運ぶ術がない。
「カブくんを剥き出しで電車に乗せるわけにはいかない」という謎の使命感に駆られ、結局、彼を運ぶためだけに500円の折りたたみカートまで購入したんよ。
「100均なのに500円……」という釈然としない思いを抱えつつ、カブくんと食料品を満載した重いカートを引きずり、電車とバスを乗り継いで帰宅。まさに「カブトムシ様のお通り」状態ですぞな!

同居人の猫たちは、最初こそ「動くおもちゃ」として興味津々でしたが、翌日には「……動かねーな、これ」と見切りをつける始末。
一方の私は、枯れ枝をレイアウトし、猫砂を敷き詰め(代用)、スイカの白い実まで完食する彼の食欲に目を細める日々。朝8時の猫のご飯タイムは、同時にカブくんの点呼タイムでもあったんよ!
ちなみにネコ砂は適してない事は承知で腐葉土を用意しなければと思っていた矢先のことでしたい(-_-;)
そして昨日のお昼時。
スイカの傍らで、カブくんがじっとこちらを見つめていました。「新鮮なスイカに替えてくれ」という無言の訴えだと思い、蓋を開けて手を伸ばしましたが……彼はびくともしない!
いつもなら「掃除か?」と角を揺らして抗議するはずの彼が、驚くほど静かだった!
その瞬間、悟りました。彼はもう、別の世界へ旅立っていたのです。
成虫の寿命は夏の間だけ。そんな常識は、私の献身的な介護(と500円のカートと虫かご)で覆してやるつもりでしたが、自然の摂理には勝てなんだ!
短い間だったけど、高級スイカも食べたし、電車にも乗ったし、カブくんにとっての「激動の夏」は少しは幸せだったんだろうか?
今、私の手元には、主を失った500円の虫かごが、少しだけ広くなった猫部屋に残されている……。