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「片付けない義母」vs「いずれ片付ける私」〜人吉・断捨離攻防戦〜



    「まだいいわ」の裏に潜む、未来の私の重労働の予感。

    久しぶりの再会、人吉にて
    せっかくの連休、緑豊かな人吉にやってきた。
    義母とも久しぶりの再会。
    元気そうで何より…………なのだが、家に入った瞬間に私の「介護職・お掃除スイッチ」が勝手に入ってしまう。

    嫁の愛(という名の片付け提案)
    おしゃべりに花を咲かせながら、さりげなく掃除機を探し、視線は「明らかに何年も使っていないであろう色あせた謎の箱」へ。
    「お義母さん、これもう要らないんじゃないかな? 今なら私と一緒に捨てちゃいましょうか?」
    我ながら完璧なトーンで提案してみる。
     
    魔法の呪文「まだいいわ」
    しかし、義母から返ってくるのは、鋼の意志を感じるお決まりのフレーズ。
    「ああ、それはまだいいわぁ」
    「今はめんどくさいから、また今度ね」
    ……出た。「まだいい」と「めんどくさい」。
    この二言で、私のやる気は一瞬で人吉の霧の中に消えていく。

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     脳内での心の叫び
    「お義母さーん! 3回の大病を乗り越え、頭も身体も元気そう
    でも、その『また今度』に、お義母さんはいないかもしれないんだよ!?(物理的に片付けられない意味で!)」
    ニコニコ笑いながらも、心の中では般若の顔。
    だって、今ここで捨てないと、数年後に汗だくでホコリまみれになりながら、これを処分するのは……間違いなく、私。
    未来の私からの「なんであの時、捨ててもらわなかったの!」というクレームが、すでに聞こえてくる。

    結論:今日はお茶を飲むしかない
    はっきり言って、要らない(笑)。
    でも、ここで無理強いしても……。
    「そう? じゃあ、また今度ね」と引き下がりつつ、私はお茶をすする。
    未来の私、ごめん。今日のところは、この「めんどくさい」という高い壁に完敗です。
    人吉ののどかな風景と、心の声でした。


     
     
    キャンプ、猫が大好き。豆の様な顔をしています。介護職員として30年。ところが、認知症の母を前にした途端、全スキルがリセットされる事態に。自問自答しながらも、父と二人三脚で、笑いと混乱が入り混じる日々を更新中。両親の不思議な言動と自分の日常、思いにお付き合い下さい。

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