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③あの日、あの場所で拾わなかったものは

    第三章 金子社長との出会い

    女性陣はキャイキャイはしゃいでいる。
    バスに揺られて地図を見るのにも飽きてきたころ、ため息が聞こえてきた。

    恰幅のいい男性「はぁ、このままやと…あかん…」

    俺はついその言葉の主の方へ視線を向けてしまった。恰幅のいい、いかにも昭和の成金って感じのおっさんだ。いや、自分もおっさんやけども。
    目線に気づいた派手なストライプの太ったおじさんが声をかけてきた。

    おじさん「すまんな。兄ちゃん達楽しんでるところ、ため息とかいらんかったな」

    守「い、いえ、全く大丈夫です」

    何が大丈夫か分からないが何か言わなければと思って出た言葉がこれだ。この時ばかりは、あかり並みのコミュ力があればと思う。

    おじさん「ワイな、小さな会社の社長しとんねんけどな、これがにっちもさっちもいかんくてな…」

    あかり「マジ!?社長とか、すごー」

    ゆっきー「え〜オジサマ、社長してるんですかー?スゴーイ」

    おじさんと俺はキョトンとした顔をして二人を見た。何とも現金な奴らだよな。素直やけど。

    おじさん「あぁ、小さな会社やけどな」

    あかり「じゃ、社長さんもパワースポットに来て会社を立て直そうと!?」

    おじさん「せやねん、今、うちは火の車でな…リストラするにも皆家族みたいなもんで、どうにも出来んくてな…ほんでこの村の噂聞いて藁にもすがる思いで来たんや」

    守「そうなんですね…」

    あかり「でもでも、このパワースポットなら何かご利益あるかもしれへんやん!おじさん元気出して!」

    ゆっきー「そうですよ!笑う門には福来たるーです!」

    あかり「現に今、ピチピチの可愛い子ちゃんに二人会えたでしょう?社長ー」

    社長はガハハハと声をあげて笑った。
    俺には笑う要素が分からなかったが、落ち込んでる時にこの二人のようなキャラに会うと何だか気持ちが上がるのは分かった。

    おじさん「そうやな、えらいべっぴんさんの嬢ちゃん達に会えたしな」
    おじさん「ワイ、こういう会社しとるんや。嬢ちゃん達が人気者になったら取り上げてくれやー」

    そう言っておじさんは名刺を三人に渡してくれた。
    これが小さな会社の社長、金子健一(58)との出会いだった。

    次の話→
    第四章 カマカマとの出会い

    https://note.com/honest_pipit2651/n/n56603c8b66b9?sub_rt=share_b

     
     

    塩見

     
     
    私の体験談と、それを元に創作ホラー小説を好き勝手に書いています。noteの編集作業がイマイチ分からず、四苦八苦中…読みにくかったらすみません。スキを貰えたら喜んで続きを書きに来る単純作者です。

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