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秒針 発達障害の文才

    全て第三者視点からの文章です。 ナレーションになったつもりで読んでください。

    目覚まし時計の秒針を止まっていると見まがうほど圧縮された空間のさなか、向けられた銃口に対し一定の心拍数を保ちながら、引き金のかかった人差し指をたんと見つめていたのは、さしずめ彼の日常が一般的と評される人生とは真逆だったことに由来するが、日々人間が生きとし生きることに対し、計り知れないほどの感謝を忘れているという彼の解釈は、釈迦や巫女とも同じ発想であり、かのブッタもこの発想の前には自らの意見を投げ出すにとどまず、10代は愚か自らが乳飲み子の頃その意思にたどり着かなかったこと、絶命も禁じえぬ意をもって悔やむほどに明らかであり、瞬間彼女が殺傷能力の塊を自らの脳天めがけてぶっぱなしたのは、彼女が世界一とは言わずとも、人類のまごうことなき上澄み中の上澄み域に達していると、自分自身が世辞をなしに確信できるほどまでに確立した、幾たびの命を奪う上での人間の生と死に関する絶対的な天秤を、たかだか銃口をむけられている青年の目にずたずたのけちょんけちょんにされ、彼の正道が彼女の通った幾たびの道の数百段上空に輝いていたことに起因する、それを彼の目力から一瞬で理解し行動に移した彼女もまた、今は亡き人として扱うには、悔やめない要素が十分すぎる程ある人格者であったことを彼に認識させるに事欠かなかった。 

    男は花を置いてその場を去った。


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