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【ADHD傾向】「普通に考えたら分かるよね?」が分からなかった話


    これは、他責の達人だった私――
    いわゆる「クソ野郎時代」の話。

    ネットの自己診断ではあるが、ADHD傾向の強い私が
    ホテルのフロントという絶対やっちゃいけない職種に就き、見事に敗れた。

    どれだけ気をつけても、努力しても、カバーしきれない壁があった。

    まるで白鳥の群れに紛れ込んだペンギン。

    みんな当たり前に飛べるのに、自分だけ飛べない。

    そんな感覚だった。

    ⸻

    次は向いている仕事に就こうと、
    体力に自信があった私はパチンコ店に就職した。

    しかし。

    カウンターで「モヤ(後でお金と交換する超絶重要物)」の数を間違えるという、
    ドデカいミスを早々にやらかす。

    重大さは理解している“つもり”だった。

    だがクソ野郎はこう考えた。

    「ミスくらい誰でもするはず」

    自己正当化でメンタルを保つ天才。

    しかしそのドデカいミスを、
    私は三ヶ月で三回やった。

    空気が変わる。

    ホテルのフロントの時と同じ、
    あの冷気。

    ⸻

    衝撃だったのは、
    他の人もモヤのミスをしたことは一応あったが

    「5年で1回」とか、そのレベル。

    月一ペースの私とのコントラストがえげつなかった。

    しかもミスすると、
    監視カメラを延々と見返し、原因特定まで帰れない。

    その皺寄せは役職へ。

    それがどれだけ迷惑か頭では分かっていた。
    でも心では分かっていなかった。

    ⸻

    どうすればミスしないか聞くと、

    「気をつける」
    「最終確認する」

    と言われる。

    息切れするほど集中しているのにこのザマ。

    最終確認すら見落とす。
    最終確認自体を忘れる。

    根拠のない自信は、粉々になった。

    ⸻

    ホール業務も同じだった。

    なぜそうなるのか理解せず、
    思考停止で言われたことだけこなす。

    応用が効かない。

    自分基準の「普通」で動き、叱られる。

    やがて私は思った。

    「自分で判断=危険」

    普通なら聞かなくてもいいことまで、逐一確認するようになった。

    すると今度は

    「分からなかったら聞け!」
    「それくらい自分で考えろ!」

    というダブルスタンダード地獄。

    自ら地雷原を拡張するスタイル。

    ⸻

    それでも、やることが少ない分
    ホテルよりはマシだった。

    だが問題発生。

    社会保険が半年後。
    しかも確約なし。

    それは困る。
    非常に困る。

    私は次の仕事を探し始めた。

    あわよくば乗り換えるつもりで。

    どこまでもクソ野郎だった。

    ⸻

    そしてそれが、今の仕事につながる。

    だがその前に、

    今までが天国に思えるほどの
    地獄を味わうことになるのだ…

    (続く)

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