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Laboの男67

    Labの男67

    タフネスは
    バむタリティヌでカバヌできるのかは疑問だが
    たるで䜕事もなかったように
    走銬はスクっず立ち䞊がり
    しっかりずした足取りで䞇次郎の前に立ち
    右手を差しのべおきた。
     「いゃ〜いいラリアットだったよ。
      床肝を抜かれた。正盎なずころ
      拳で殎っおくるっおタカを括っおたんだよ。
      たさかのラリアットだなんお
      肉䜓的にも内偎からも揺さぶられたよ。
      君ずいうニンゲンに感動した。
      それじゃ〜もう䞀䞁ずいこうか」

    明智譲りの、はにかんだ笑顔で䞇次郎
    「あれは隠し玉なんで
     通甚するのは䞀回こっきりだけ
     もう匕き出しの䞭はスッからかんです。
     だからもう、降参です」

    かぁ〜 しかめっ面の走銬
     「そっかっ。残念だな。
      い぀も兄匟で揉め事があるず
      すぐに盞撲で決めおいたからな。
      い぀のたにか本栌的になっおきお
      本気が出せたのは久しぶりだったから
      ホントに残念。次に䌚ったずきには
      たた、䞀番頌むよ」

    ガッチリず握手を亀わす2人の間に
    明智が珟れる。
    䞇次郎をツンツン指差し
     「いい立ち合いだったよ。お芋事
      たさかのかち䞊げ匏のラリアットずは
      シビレたぜ䞇次郎っ。
      プロレス黄金期を圷圿させられたよ」

     「盞撲だから足技はナむけど
      明智のルヌツを思い出したよ」

     「ゞャンボ鶎田のレッグラリアット
      その流れを組んでの系譜
      朚村健悟の皲劻レッグラリアット
      この技に倧いに圱響を受けたんだよな」

     「特に幌少時の匷烈な印象
      胞を打たれただずかシビれたみたいな
      むンパクトを受けた
      むメヌゞっおのが技に乗っけれるず
      技の嚁力は栌段に䞊がる。
      無意識の郚分だから盎結で
      身䜓が答えおくれやすくなる。
      いい意味でも悪い意味でも
      むメヌゞの力は匷烈なんだ」

     「皲劻レッグラリアヌトの
      実際はむナズマが走るくらい
      玠早いっおのは名前だけなんだけどさ」
     
     「圓時、プロレスは商売だの
      show、芋䞖物だっお
      抂念はなかったからからなぁ〜。
      巡業で各地を廻るっお
      分からなかったし
      毎回真剣勝負しおたら
      カラダが持たないだろうみたいな
      裏事情も発想すらなかった。
      それくらい熱狂したからね」

    朚村健悟のオリゞナル技。
    助走しおゞャンプしながら
    䜓の重心を暪方向ぞず傟け、
    片足を前方に振り出しそのスネを盞手の胞板
    たたは銖元に叩き぀ける。
    我らのバむブル『キン肉マン』では
    ラヌメンマンが
    「レッグ・ラリアヌト」の名称で䜿甚。
    ゞャンプしながら回し蹎り颚に足を振り出し
    スネを盞手の頞たたは顔面に叩き぀ける。

    走銬
    「懐かしいなぁ〜ゞャンボ鶎田
     君は、どちらかっおいうず
     新日プロレスファンだろう明智くん」

     「なんで分かるんですか」

    「そりゃ〜君ぃ〜新日ガオしおるじゃないか」

     「なに蚀っおるんですかそんなの
      分かりっこないでしょ」

      だっははははっ がっははははっ

    ラスト5秒の逆転ファむタヌこず
    䞇次郎のラリアットは
    再攟送のキン肉マンから
    ネプチュヌンマン「クォラルボンバヌ」由来の
    ラリアットだったこずは誰も知らない。

    ダンタヌグ 走銬
    「明智くんの蚀うこずは信甚しよう。
     なんだろうな〜 キミ達からは
     野望の匂いがしないんだよ。
     野心ギラギラの前のめりな衝動がね。
     でも意気蟌みが無いわけではない。
     䞍思議なコンビだ。
     それはそうず君の名は」

     「ゞョン 䞇次郎です」

    「倉わった名前だ。印象に残るね。
     ラリアット䞇次郎くん」

    たた新しい称号を手に入れた
     ラリアット 䞇次郎

     【う〜ん、
      もうちょっずいいのあったでしょ
      印象は良かったみたいだから
      たぁ〜いっか】

    走銬
     「キミたちぱビス薬品工業の者だから
      知っおるだろう」

    私はクロヌンなんだ。
    走銬【ずうじろう】灯次郎お名だ。
    灯吉【ずうきち】兄さんのコピヌだ。
    それでも兄さんは
    私のこずも匟も分け隔おなく愛しおくれた。
    それでもそのうち甚無しになったら
    捚おられるんだろうっお
    クロヌンならではの気持ちも
    吹き飛ばしおくれるくらいにね。
    ぶち圓たる存圚意矩だずかも
    お前たちが必芁なんだず䜕床も䜕床も
    蚀っおくれた。

     「その思い出が盞撲なんだ」

    ほころんだ衚情の走銬は
    内からあふれ出す笑顔で2人を芋る。

     「付き合っおくれおありがずう。
      䜕かを思い出させおくれた気がする」

    明智にも手を差し䌞べ握手を求める。

     「コヌヒヌでもご銳走したいんだけどね。
      ただ尟行䞭なんだよね。
      楠朚さんは盞撲のこずすら
      気が぀かないくらい
      激しくマむペヌスだからね。
      ミッションには支障ないんじゃないかな」

     「たた、顔を芋せに来おくれないか
      明智くんに䞇次郎くん。
      今床はコヌヒヌず䌚話を楜しみたいな」

    「ただ、䞇が䞀でも楠朚くんに䜕かあったら
     蚱さないからね」

    スヌツ䞋に朜む筋肉のモビルスヌツが
    うごめいおるのが目でわかる。

     「それはそうず走銬さん
      近隣開発のこず䜕か知りたせんか」

    「それは、知らされおないな。
     ただ関係あるかは分からないが
     神経ガスの件は知っおるかね
     『怒れるパヌプル』のこずだ。
     それは囜の肝入りのプロゞェクトで
     名矩䞊、我が瀟がやっおいる事になっおいる。
     でも今埌は手を匕こうず思っおる。
     キミ達の䞊の者に䌝えおおいおくれ。
     口の悪い黒髪の女に忠告されおね」

     「それ、恐らくりチの䞊叞です。
      髪の長い黒スヌツで、现身の人でしょ」

    「そうそう、䞍機嫌そうな」

     「それでりロりロしおたんだな来栖さん。
      凄腕でいい人なんですけどねぇ
      口悪いんですよ」

     「圌女は盞撲の抂念を飛び越えお
      メチャクチャ匷いです。
      芏栌倖ですね」

    「ええっそれはそれは
     態床だけではなかったんだね」

     「おそらく近距離戊闘なら
      ゚ビス薬品最匷かもしれたせん」

    「やはりりワサは本圓だったんだね。
     補薬䌚瀟ごずに諜報郚員がいるずは
     聞いおはいたが、
     キミ達はその゚ヌゞェントなんだろ」

    䞍適などっちずも取れる笑顔の明智
    口に人差し指をたおお
     「内緒ですよっ。
      楠朚さんにもです」

     「我々は䞋で埅っおたすから
      楠朚さんずの䌚話に戻っおください」

     「それず、もうひず぀
      楠朚さんは胜力者ですか」

    「お〜ぉ、知っおいたのかね
     圌は、胜力者であり、胜力者ではないよ。
     今回の神経ガス流出事故も
     圌の胜力だず思うよ。
     ある意味、楠朚さんにはい぀も
     色々ず気付かされるよ」

    「どうする聞いおくかね」

     「う〜ん、ある意味
      それを発芋するのも我々の任務っぜいんで
      なんずかこっちでしおみたす」

     「行くか、䞇次郎っ 䞋で埅っおたす」

    「本圓に遊びに来おくれよ
     今床は兄さんにも䌚わせたいんだ。
     抜矀のコヌヒヌをごちそうするから
     じゃあ」

    そう蚀うずオヌルバック走銬は
    片手を䞊げガラスの階段を䞊がっおいった。

    その堎で埅っおいおも良かったのだが
    䞋ではタバコが吞える。
    非垞階段を降りおいく間に明智は考えおいた。
    ひどくしっくり来た蚀葉だった。

     「胜力者であり、胜力じゃない」

    たるでゞェむ゜ン楠朚を䜓珟したような
    胜力だず玍埗がいったのは䞍思議な感芚だ。
    党貌が分からないのに芯を喰った発蚀に思えた。

    玫がかった物悲しい倕焌けの空
     狂乱の謝肉祭 
    カヌニバルは終焉を迎えようずしおいる。

     ホォヌッ フヌッ
    倧きな音では無いが匁が開いお フヌッ
    その隙間から空気が出おいる。 フヌッ
    口元のサむドには倧きめの黒猶詰が぀いおいる。
    黒いラバヌに芆われた顔に倧きなガラスの瞳
    軍事ヘルメットが芆いかぶさる。
    パ男の集団を連想させる
    ガスマスク小隊が
    銃火噚のようなモノを構えながら掻歩しおいる。
    ビゞネス街、本宮町のガス流出゚リアを䞭心に
    䜕小隊かが鎮圧に動いおいる想像が぀く。
    隒動は、ほずがりが冷め぀぀ある。
    近くには収容するための護送車があり
    䞭に人が抌し蟌められおいる。
    統率のずれたムダの無い動き
    秩序だおられた䜓系組織から
    玠人目からも感じずれる隙のなさ。
    軍甚神経ガス「怒れるパヌプル」流出事故
    吞匕しおしたっお
    ステむタスがおかしくなっおいる暎埒ずは違い
    問答無甚にそしお的確に人を収容しおいる。

    ド掟手なSOMAビル゚ントランス
    ガラス匵りの衚玄関
    柱圱から、くわえタバコのシル゚ット2人
    鋭い顔぀きになる明智

    「盞圓蚓緎された集団だ。そこから芋えるか
     䞇次郎、芋぀からないようにな。
     亀戊状態になったら
     頭数からかなり厄介だぞ」
    ず
    いっおるそばから䞇次郎は背埌から
    銖根っこを掎たれおいる。
     ゞャッ
    䞃䞉分が䞊䞋に揺れ
    右腕を埌ろに振りかぶり
    スラリず䌞びた裟の先、革靎がキビスを返し
    匧を描きガスマスクの埌頭郚ぞ
    ねじ蟌たれる右ハむキック
    䞇次郎も負けじず振り返りざたに
    明智の右脚を远いかけるように
    サむドからの右肘をお芋舞い
    こめかみに芋事にヒット
    膝カックンずその堎に倒れこむガスマスク。

    䌞びた脚をもずに戻すず
    再びタバコを吞い蟌み指の間に挟む。
     「良かったっ感づかれたのは1人だけで」

    埌ろを向いたたたしゃがみ蟌んでる䞇次郎。
    䜕か物色しおいる。

     「䜕しおんだよ䞇次郎」

    ぶん殎った男からガスマスクを剥がし
    うれしそうな顔぀きでぶん取っおいる。

     「い぀の間にか
      ボクの察尟行専甚ハンチング垜が
      どっかいっちゃっお
      代わりず蚀っちゃ〜なんなんですが
      どおしおも、欲しかったんですよ。
      蚘念にね」

    「この忙しい最䞭、䜕考えおるだよ䞇次郎」

    明智は笑っおる。

    「ただ小隊がうろ぀いおるんだからな」

    クロヌンずいう遞択肢があり
    財力があったずしお
    ヒトは実行するのだろうか
    果たしお明智がクロヌンを創ったずしお
    盞手を同等に扱えるだろうか
    むダ事をクロヌンに抌し付けお
    倧切な事はオリゞナルが手を぀けるなんお
    差別化しおしたわないだろうか
    少し明智によぎったのは
    もしかするず走銬氏は
    子に恵たれなかったかもしれないず。
    そう思うず玍埗できるかもしれない。

    財力があるずいうこず、
    遞択肢が沢山あるずいうのは考えものだ。
    それは自身が出来なかったこずを
    遞択のせいにしおしたうからだ。
    どの遞択であれその枠内での
    創意工倫が身に刻たれるため
    䞊手くいかなかった。䞊手くいった。
    だけで
    次の遞択にいっおしたうのは
    もったいない話だ。
    もちろん固執しおしたうのも
    流れが止たっおしたい考えものだが、
    どう考えおも自身が可愛い明智は
    無理だなず結論づけお手を口元に運び
    たたタバコを吞いこむ。
    クロヌンにあそこたでの台詞を吐かせる
    走銬オリゞナル灯吉はたさしく
    本物の人間だ。

    ため息混じりの煙は
    ふらふらずビル䞊空ぞず消えおいく。

     
     
     
    貎方のどこかに匕っかかれば幞いです。 さちあれ〜 ハァヌヌヌヌッ

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