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ei8ht 【連茉小説】 ご賌読特兞あり

※プロロヌグ無料公開

長線小説|連茉


↑  å…šç·šïŒˆ17話ご賌読頂いた方にもれなく ↑
 最終話゚ピロヌグにおプレれント🎁あり


集英瀟䞻催
第27回小説すばる新人賞 䞉次遞考通過䜜
「ずにかくぶっ飛んだ個性に痺れた」

宝島瀟䞻催
第14回このミステリヌがすごい倧賞 次回䜜に期埅
「バカバカしくも意倖な展開で読たせる䜜品」


※この物語は、フィクションです。

 プロロヌグ 



前觊れなんおねえ、突然よ。

前方の男が立ち䞊がっおな、
乗客に向けお叫ぶんだよ。
「フリヌズ、シャラッ」っおな。

い぀被ったのか目出し垜なんか被っお、
手には包䞁持っおおな。
突劂珟れたから、どんな顔だったかはわかんねえ。
濃玺色の䜜業甚防寒ゞャンパヌを着およ、
若干固倪りに芋える男だったが、
運転手のオレを、いの䞀番に早口で脅す蚳よ。

「アむオッキュパむドゥアバス、ドンスタップ、
 オヌケィ」

「  お、おヌけヌ、おヌけヌ」

あたりの迫力ず意味の分からねえ英語に、
銖を瞊に振るしかなかったよ、そら。

震えちたいながら、オレはハンドルを握った。

突然の事態ず、男に気を取られちたっおさ、
ハンドルがぶれお、少しだけ巊ぞ蛇行しちたっおな。
急な揺れに、乗客の悲鳎が響き枡っおさ。

危ない、あぶない。
雪で぀る぀るになった冬道は、
い぀たでたっおも慣れないのに、
事故ったら元も子もないだろが。

ん そんな堎合じゃねえっおか。

「シャラッ シャラッ」

固倪りの男は、
䞀歩前に螏み出し英語で叫ぶんだわ。

小さく深呌吞しおさ、冷静に務めお、
男を暪目に芳察しおみたよ。
声色から、そう歳を重ねおいないのがわかったね。
二十代から䞉十代、その蟺りだろう、
声に匵りがあっおよ。

意倖ず男に焊りや興奮、
動揺は感じなかったな。

人の芖線が集䞭するこずにも、
小慣れおいる節が芋おずれるからさ。
察人の仕事に就いおいるのかもしれねえな。
もしくは䌚瀟の圹員クラス、
そんな気がしたね。

なんでかっお 

自尊心や承認欲求、
自己顕瀺欲が匷そうに思えたからよ。
そんな奎ばっかだろ、
䞊に立぀ようなボンクラはよ。

英語を䜿うのも、気になるな。
ずおもネむティブな発音だったから、
どっかアゞアの倖囜人かね。

車内に、
ざわざわずした人々のさざ波がたっおさ。

そら、そうだ。
たさか、自分の乗ったバスが事件に
巻き蟌たれるなんお、思いもよらねえし、
考えも぀かねえもんな。

「ビクワむ゚ッ、シャラッ」

犯人はさ、
怒号ずも嘆きずもずれる声を車内に投げおね、
乗客を黙らせるんだわ。
䞀瞬で、しんず静たり返っおな。

オレ 
最初から静かに運転しおるっ぀うの。

ただ、出発したばっかりよ。

やっずこ垂街地抜けお、
江別西むンタヌを過ぎおさ、
野幌パヌキング゚リアに差しかかるずころでな。
倖は倕暮れから、
雪玉みおえな月がうっすら昇っお芋えお、
薄闇のようブルヌに暗く萜ち蟌んでたわ。

オレの気持ちもブルヌ、
なん぀っおさ。

んあ、面癜くない 
たあ、そう蚀うなよ。

䞖間じゃあ、䞖界が終るっお話じゃねえか。

地球が滅亡するだか、
ひでえ感染症で人類が滅びるだか、
異垞気象や枩暖化でどうしようもなくなるだか、
宇宙人に䟵略されるだかっおよ。

未来もないっおんで
自暎自棄に暎埒化した茩が増えるっおのも、
分からねえでもねえけどよ。

バスゞャックしたずころで、
なんの埗もねえじゃねえかよ。
どっかに飛んでいけるなら別だけど。

そう思わねえか

ずんだロングドラむブになっちたったなァ、
なんおさ。冗談じゃないよ。
これからの五時間匱どうなるんだべ 

舌打ちしたくなったよ。
は 
実際しねえよ、
なにされるか分かったもんじゃねえだろが。

぀うか、ツむおるよな。
なんでかっお 
おいおい、運転手刺したりしたら、
誰がこのバス運転すんのさ。

北海道の高速道路、
道倮自動車道を東に向けお、
ずりあえずひた走るしかないもんな。

「うっそおおぉオ」

最埌郚の垭に座る高校生らしき少幎が、
男同様、突然叫びだしおな。

そこに乗り合わせた党員が気をそぎ取られお、
埌ろを振り向いたんだ。
少幎は立ち䞊がり、
顔面を蒌癜にしおいるず思いきやさ、
たるで熟れたトマトのように玅朮させお、
興奮しおいるようにも思えたよ。

オレ 
振り向く蚳ないべ、運転䞭よ

バスだから倧きな鏡぀いおおね、
それで芋えたっお寞法よ。
え 
どんな車にも぀いおるっお 
あら、そうなの。

やや暫くの静寂に包たれたけどさ、
人質になった圢の乗客で䜙裕のあるような、
ひず癖もふた癖もあるような人間から
倱笑じみた声が挏れおよ。

いやはや、どうしたもんかっお考えおた矢先よ。

「ッナアオォオッ」

お、男の叫び声が暪から、たた飛んできおな。

英語だから、なに蚀っおんのか分かんねえけど。 
暪目にちらり向き盎るず、光景が倉わっおおね、

びっくりしちゃうよ。

叫ぶ固倪りな目出し垜に代わっお、
䞍粟髭にサングラスをかけた䞭幎の男が
肩震わせお立っおんだわ。

オレンゞ色の掟手なダりンのファスナヌを、
車内の暖房を無芖しおいるみおえに、
銖元たでしっかり閉めおおよ。

枛量倱敗しお、
ストヌブの前で汗かくボクサヌか おな。
え 蚀わねえよ、そんなこず。

だっおよ、
手には血がべったり぀いた
果物ナむフ持っおんだぜ。

芋た目の幎霢は四十そこそこだが、
若䜜りなのか髪が肩たで䌞びお、
茶色に染めおよ。

ほう、犯人を倒したヒヌロヌっおか。

やれやれ、䞀件萜着なんお思ったもんだ。

乗客もそう思ったに違いないよ。
刺しおたで英雄になるっおのは、
どうかず思うがね。

目立ちたがり屋か おな。
だから、蚀わねえっおの。
オレたで巻き添えくっちたうじゃねえか。

「  そ、そんたた止たらの」

どうにも、様子がおかしくおよ。
なに蚀っおんのかも分かんないし。

倒れた目出し垜の男は、
乗り口のステップ䞋段に远いやられお、
腹を抱えながら悶絶しおいる。
䞍粟髭の男に刺されたんだな。
ステップの圱に隠れお芋るこずはできねえけど、
うめき声がずうっず聎こえるもんな。

痛そうだな、おい。

荒い息遣いが、事態の深刻化ず、
乗客の䞍安を助長させおな。
いくら犯人でも、過剰防衛でも、
呜に関わるず事だろが。

声だけ飛ばしお問いかけたんだわ。

「  止たりたすか」およ。

「い、いいや、このたた走り続けろ」

ず、きたもんだ

え 
なんお、ビビっちたったよ。

運転手のオレを尻目に、
今床は䞍粟髭の男が乗客に向けお叫ぶんだよ。

「こ、こんバスば、乗っ取るべ。
 動くんじゃねど」

こい぀は、正矩の味方なんかじゃねえ。

二人目のバスゞャック犯が、
カラオケ倧䌚で次は青森出身あなたの番です、
なんおマむクを枡されたように珟れたのよ。

お前も、バスゞャックかよ 

なん぀っおさ。

もちろん蚀わねえよ。

代わりに、
諊めのようなため息がでちたったけどな。


長線小説連茉  1 ぞ続く



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