
休日出勤のあとの、藝術を分かち合う時間
職場がトラブっていて、休日出勤。
前職の人が遠方からこっちに来ていて、会う約束をしていたんだけど、時間をずらしてもらった。
案の定作業が押してしまい、「これ送ったらもう出ていいですか!?」と、私がやれることをやりきって、わたわたと先に出させてもらった。
短時間でやるべき事はやりきった…はず。という根拠のない満足感を持ちながら電車で上野へ向かう。
とくに理由は共有してないけど、とにかく「上野にしない?」と言われていたのだ。
遅ればせながら上野についたら、「藝祭はいいの?」といわれた。
えっ?と声をあげると、「東京藝大の藝祭だよ。興味あるって言ってなかったっけ?」と聞き返された。
藝祭!!!
かんっぜんに頭から抜けていた。
藝術の最高学府に踏み入る最大のチャンスだというのに…
かねてより、絵を描くわけでもないが憧れており、ブルーピリオドをかなり楽しんで読んでいた一味だというのに。
行きます!!!と勇んで向かうと、1年生がつくった神輿があった。
めちゃめちゃかっこいい。
造形が専攻じゃない学科も凄まじいクオリティで、圧巻。
法被もかっこよかった…
金綱の、白と黒の法被が今年はお気に入りです。宇宙モチーフのオーガンジーのもよかった。藝祭初めて来たけど。
油絵をみたんだけど、よかったぁ〜
絵ってやっぱり、その人の心を垣間見る感じがすごい良い。孤独が少し和らぐ。ああこの人もこんなふうに世界をとらえてるんだなとか、悩んでるんだなとか、思い入れがあるんだなとか、そういうのを知りたいのって、やはり寂しいから。
あとは色使いとかアイデアとか、自分には無いものを見ると純粋にすごく楽しい。
行けてよかった。
そのあとカフェに行ったら、前職の上司が、前職で繋がった数人のために、イニシャルキーホルダーをつくったと、くれた。
オシャレな金具で留める、前職の略称と私の名前のイニシャルのアクセサリー。
前職で一時期所属していた部署はかなり先進的な場所で、私もこれまでの社会人生活で最も思い入れのあるところだった。今の仕事でも、すごく根幹をなす意味で、支えになっている思い出。
あのとき、楽しかったよね、忘れないよって、それぞれ思ってくれていたんだなと、なんだか感極まってしまった。
不思議なことに、あのとき一緒だったひとたちと、仕事が変わってからのほうが絆が強まっている気すらする。
それはものすごく、幸せなことだと思う。
より、よい関係性を築いていくために、お互い進み続けられているのではないかと、信じられる。
少しずつ形を変えながら、私達はもっと、少しずつ、通じあっていける。