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副業:街の小さな駐車場(第11話) - 仕組みが“働く”ということ -

    副業とは、もう一つの収入を持つことだと思っていた。

    けれど本当は、“安心を保つ仕組み”を持つことなのかもしれない。

    月極駐車場とコインパーキング、
    その両方を経験して初めて、その意味が分かってきた。


    🚗 月極駐車場の良さと限界

    父の代から続く月極駐車場は、静かで穏やかな副業でした。

    契約者がいれば毎月の定額収入があり、
    建物賃貸に比べれば初期費用も小さく始められます。
    地元の不動産業者に契約や集金を任せ、
    私は通帳と月次報告書を確認するだけで管理ができました。

    ただ、契約が切れれば空きが出て、
    次が決まるまで収入は止まります。
    滞納や解約が重なれば、安定はあっという間に崩れます。

    つまり、月極駐車場には「一定額での安心」はありません。
    人に任せるほど、変化に気づきにくくなるという現実もあります。


    🪙 コロナ禍が変えた意識

    コロナ禍で本業の収入が落ち、
    副業の入金も減った月がありました。

    そのとき私は、
    「仕組みを“人任せ”ではなく、“構造”として働かせる必要がある」と感じました。


    💡 一括借り上げという新しい選択

    そこで導入したのが、コインパーキングの一括借り上げ方式です。

    運営会社が土地を借り上げ、
    電気代・設備・清掃などはすべて運営会社が負担します。
    こちらは毎月、定額の賃料を受け取ります。

    ただし「初期費用なし」というのは正確ではありません。
    舗装や白線、排水などの整備費は土地の貸出側が負担しますし、
    舗装をアスファルトにすると数十万円単位になることもあります。

    もちろん砂利でも運営は可能ですが、
    見た目や利便性が稼働率に影響します。
    長い目で見れば、整備したほうが有利になりやすいと感じています。

    契約条項には、租税公課の変動に伴う賃料調整について簡単に触れられています。
    もしかしたら稼働状況により「利益が出れば賃料を見直す」という交渉ができるかもしれないな、と思っていますが、
    それはあくまで私の希望的観測にすぎません。
    しかし、稼働率は高いに越したことはないだろうと考えています。

    さらに、アスファルト舗装は撤去費が高く、
    将来の転用時には思わぬコストになります。
    整備にも“出口の想定”が必要だと考えています。


    🌿 それぞれの“働き方”

    月極駐車場は、人のつながりを大切にする形です。
    コインパーキングは、仕組みで回す形です。

    どちらの形にも、それぞれの良さがあると思います。

    私は、どちらにも安心を補う力があると感じています。
    一方が止まっても、もう一方が動いてくれる——
    それだけで、心に余裕が生まれます。

    副業とは、
    収入を増やすだけでなく、
    安心を分散させる仕組みを持つことだと思います。


    ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

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    リアル副業、経済・歴史。共通しているのは「仕組みを面白がる視点」。人生のテーマは、ノンフィクション。日常にある、小さな違和感や仕組みを拾い集めています。 駐車場経営の副業(経営終了)、投資、そして“歴史と経済のおふざけ考察”。 続けてきた人だけが見える世界を、実録として残します。

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