🏙 街で読む経済 第184回 ~休みが増えると、平日が混む?~
📅 また休みです
連休が終わりました。
木曜日。
金曜日。
そして、
また土日です。
カレンダーだけを見ていると、
「休みが多くていいな」
と思います。
もちろん、
休める人にとって
休日はありがたいものです。
有給休暇を組み合わせて、
長い連休にしている人も
いるかもしれません。
ところが、
平日に用事がある側から見ると、
少し景色が違ってきます。
「開いている日、少なくない?」

🏣 休みの日にはできない用事
たとえば、
郵便局で収入印紙を買いたい。
コンビニでも収入印紙を
扱っているところはありますが、
必要な金額や在庫によっては、
郵便局などで買ったほうが
確実なこともあります。
ところが、
行こうと思った日は祝日。
「じゃあ、休み明けに行こう」
となります。
おそらく、
そう考えるのは
私だけではありません。

🚶 用事は、消えたわけではない
ここが面白いところです。
窓口が休みになっても、
そこで済ませるはずだった用事まで
消えるわけではありません。
手続きをしたい。
銀行の窓口へ行きたい。
役所で書類を取りたい。
その日にできなかった用事は、
次の営業日へ持ち越されます。
そして、
みんなが同じように持ち越せば、
休み明けの平日に
人が集まります。
休日によって需要がなくなるのではなく、
需要の一部が後ろへずれる。
そんなことが起きるわけです。

⏰ 並ぶ時間にも「値段」がある
そこで発生するのが、
待ち時間です。
30分並ぶ。
昼休みを使う。
仕事の予定を調整する。
お金を直接払っているわけではありません。
でも、
その時間に別のことができたと考えれば、
待ち時間にもコストがあります。
経済では、
こうした時間や手間も
無視できません。
休みが増えることには価値がある。
その一方で、
利用する側から見れば、
限られた営業日に用事が集中する不便さ
もあります。

🏢 「みんな同じ日に休む」ということ
もちろん、
休日そのものが悪いわけではありません。
働く人には休息が必要です。
ただ、
多くの窓口が同じ日に閉まり、
同じ日に再び開けば、
利用する人の動きも
同じ日に集中しやすくなります。
これは、
病院でも、
銀行でも、
役所でも、
似た風景を見ることがあります。
休み明けになると、
なぜか人が多い。
でも考えてみれば、
当然なのかもしれません。
昨日できなかったことを、
みんな今日やっているのです。

【一言コラム:カレンダーが引き起こす「ボトルネック」】
社会の休日が重なることは、単に窓口が混雑するだけでなく、経済活動の「血流」にも影響を与えます。
たとえば、企業間の支払いや大きな契約ごとは、金融機関や役所が開いていないと進められません。そのため、連休の前後や「五十日(ごとおび)」と呼ばれる決済日には、事務作業や資金の移動が一気に集中し、システムの遅延や思わぬミスを誘発する「ボトルネック」となりやすくなります。
最近では、行政のオンライン化や一部企業の「週休3日制・休日の分散化」が試みられていますが、これは単なる働き方改革ではなく、社会全体の「一斉に休んで、一斉に動く」というピークロード(需要の集中)を平準化し、見えない時間コストを削るための経済的な試みでもあるのです。

📝 最後に
カレンダーを見ると、
「休みが多くていいな」と思う。
窓口へ行く側になると、
「開いている日、少なっ」と思う。
同じ休日でも、
立場が変われば
見え方は変わります。
休みの日に止まった用事は、
そのまま消えてくれるわけではありません。
翌日へ。
さらに翌日へ。
そして窓口が開いた瞬間、
まとめて動き始めます。
休みの日に消えたように見えた需要は、
次の平日に「混雑」となって現れるのかもしれません。
こちらにいろいろまとまってます👇
いいなと思ったら応援しよう!
いただいたものは全て活動のために使わせていただきます。