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徒然:時の眠る場所

    木々のざわめきが
    昔語りのように響いてくる

    苔に覆われた屋根は
    空と語らうことをやめ
    ただ静かに呼吸している

    誰かが住んでいた証は
    風の奥にしまわれ
    名もなく、重さもなく、そこにある

    軋む板戸の音さえ
    森の鼓に溶けていく

    ここでは時が歩みを止め
    夢だけが先へ進む

    陽が差し込めば
    ひととき草木はまどろみ
    影は深く眠る

    そう
    ここは過去と未来の狭間
    ひとの営みが自然に還り
    名を失い、名を超える場所

    fin

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