
四・五・六月病
揺れるカーテン。ベージュのカーテン。
遮光のはずなのに、ちっとも光を遮らないカーテン。
中途半端な都会の風が抜ける。ちょっと涼しいような、火照っているような。
昼も過ぎているのに、横になっている私。
もうすぐ用意をしなくちゃ。一時間半後に歯医者の予約と、やらなきゃいけない仕事も少しあって、ああ、郵便物も出さなきゃなんだった。
すっぴんでいいか。髪の毛は、帽子をかぶればいいか。曇りなのに帽子って変かしら。まあいっか。
夏用のシーツとブランケット。このままだと、寝落ちしちゃう。
でも、大丈夫。歯医者の三十分前にアラームをつけたから大丈夫。遅刻しない。
私は何をしてるんだろう。怠惰なひとね。
まあ、いいのよ。そんな時期もあるって。内臓の病気だから、疲れやすいのよ。
内臓の病気。怠惰の、とてもいい言い訳。
一年前も、二年前も、この時期は同じような過ごし方だったけれど、その時は内臓の病気じゃなかったよね。
今は、神様が休めっていってるから。病気だから。
病気でも忙しく動いている人もいるよね。
体力が元々ないから。
運動して体力をつければいいじゃない。
動けない。
動きなさい。
動こう。
ゆっくり休んでいたほうがいいよ。
流れるままに過ごしたい。
自分の意思を持たなくちゃダメ。
身体がしんどい。
思い違い。
新しいこと始めたい。
今は低空飛行で過ごしてなよ。
頭の中がぐるぐる、考える。
考えてない?感じてるだけ。何も感じない。
おバカ。
ほんとは頭がいいのよ。
実は頭がいい。
地頭は悪い。
四月と五月と六月は、こんな調子の時季だね。