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Photo bynoouchi

手のひらに。

    手のひらにあったはずのものが、
    無くなっていた。

    それはまるで忽然と姿を消して
    わたしの手のひらから居なくなっていたのだ。

    ぎゅっと握っていたはずなのに
    ちゃんと此処にあったはずなのに。

    いくら言葉を口に出しても
    わたしが持っていたことを証明すらできなくって。

    此処に、もう居ないという事実だけが
    わたしにしっかりと刻まれる。

    空っぽになった右手と左手を交互に見て
    小さくため息を吐いて。

    そんなことをしても相変わらず空っぽで
    そんなことをしても意味などないのにね。

     
     
    些細なことが気になるわたしが「ほどほどに暮らす」ための詩とエッセイと手帳と気づきを書いています。 Amazonアソシエイトに参加しています ※無断転載禁止

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