見出し画像

耕作放棄地だった畑で…獣害を乗り越えて、じゃがいもが豊作になった話

今年は、じゃがいもがよく採れている。
7年前に借りた、何年も作る人のいなかった畑。我が家の畑の中で、いちばん苦戦してきた場所だ。
(この記事は約1700文字です。)

同じ年は、ひとつとしてない

こちらに来て畑を始めて、約10年になる。

農薬も化学肥料も使わない。一時期は、肥料を入れない「無肥料」にこだわっていたこともあった。今は、肥料はなるべく少なく、自然のものをうまく使いながら、自然な形での栽培を続けている。

畑は3、4枚借りている。それぞれの畑に特性があって、うまくいく年もあれば、いかない年もある。気候にも左右される。

農業というほどではないけれど、農のある暮らし。
畑って勉強だなと思う。同じ年は、ひとつとしてない。

なるべく自然に近い形で…という思いで栽培している

いちばん最後に借りた、痩せた畑

その中でいちばん苦戦してきたのが、7年前、いちばん最後に借りた畑だ。

何年も作る人がいなかった、耕作放棄地。土地がすっかり痩せていたようだった。

借りてきたのは夫だ。すでに大きな畑を何枚か借りていたけれど、ここを借りた理由は、じゃがいもをしっかり作りたかったから。

じゃがいもは、テントウムシダマシという非常に厄介な害虫がつくのだ。これが駆除しにくく、すごい勢いで増える。放っておくとトマトや茄子など他の夏野菜も食べてしまうので、じゃがいも専用の畑が必要になったからだ。


じゃがいもは、夫と私の分業

じゃがいも畑の耕運は、主に夫の担当だ。耕運して、肥料を撒いて、畝を立てて、植え付けをする。私も多少は手伝うけれど、ほぼ毎年、夫が中心になってやってくれている。

私の担当は、芽が出たあとの管理。

・芽かき
・害虫のテントウムシダマシを手でつぶす
・有機石灰を撒く

それと、収穫だ。

普通の農家さんなら一度に全部掘り上げるところだけれど、うちにはそんなに保管する場所もない。食べる分や、注文が入った分を、ちょこちょこ掘っている。

収穫は私の分担 上の子どもが小さい時のじゃがいも収穫の様子

心が折れそうになる獣害。3分の1を食べられた年も

この収穫のタイミングが、なかなか難しい。

体調が悪かったり、仕事が忙しくなったり、子育ての都合で畑に行けない期間があったりすると、そういうときに限って獣が来て、畑を荒らしていく。

おそらくイノシシだ。しっかり食べられてしまった年もあるし、土の上に出ていたものをネズミがかじったくらいで済んだ年もある。被害がひどいときは、植え付けたじゃがいもの3分の1ほどを食べられてしまったこともある。

それに最初は土地が痩せていて、我が家のやり方ではなかなか収量が取れなかった。

肥料をがっつり入れれば、植え付けた量に対して5倍、6倍、7倍のじゃがいもが普通に採れる。でも最初は、2倍、3倍くらいの年もあった。

今年もやっぱりきた!獣に食べられた丸ズッキーニ
ここもじゃがいもが掘られていた 猪だと思う

肥料は、様子を見ながら少しずつ

そこから様子を見ながら、少しずつ肥料を調整してきた。

肥料を入れすぎて無理に太らせたじゃがいもは、大きくなるし、収量も増える。けれど、早く腐りやすかったり、大きくなりすぎて中に黒く「す」が入ったような状態になったりする。

うちは肥料が最小限なので、そういうこともない。身がぎゅっとしまっていて、甘さや旨みが凝縮されている。ひいき目かもしれないけれど、とても美味しいと感じている。

今年も、肥料をたくさん入れたわけではない。それでも、あの畑でじゃがいもを作り始めてから、たぶんいちばんの収穫になった。

北あかり なかなか良い出来だった

7年目の、いちばんの収穫

今年は私が育休を取っていたこともあって、害虫取り、芽かきも、いいタイミングでできた。

久しぶりに、少し声をかけて買ってもらえるくらいの、しっかりした収量になっている。7年目にして、ようやく安定した収量が得られた。嬉しい。

イノシシに食べられたところも、少しあった。対策として、刈った草をじゃがいもの畝全体に敷いてみたところ、今のところ被害はそれで収まっている。

畝に刈った草をひいて獣対策

このまま無事に、冬に地面が凍るまで、収穫を続けていきたい。

これから寒くなると、じゃがいもは更に甘みが増してきて、品種によってはもちっとした食感。こうした季節による味の変化を感じられるのも自分たちで畑をやる楽しみだ。

畑のじゃがいもで作った肉じゃが

いいなと思ったら応援しよう!