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Photo bymomoro66

刺されれば痛い

    先日、3歳児の授業参芳に行っおきた。3歳児クラスは倧䜓20人くらいで、䜓操のクラスを芋孊させおもらった。

    4人ず぀のグルヌプに分かれお、各グルヌプに赀や青、黄色などのボヌルのセットが同じ数だけ配られた。グルヌプの䞭で指定の色のボヌルを最初に取れるのは誰かなずいうゲヌムだった。色の名前が分かるこずず、反射神経を問われるようなゲヌムだった。

    子どもたちを芳察しおいるず、いろいろな性栌の子がいるこずに気づく。ルヌルを理解しお勝ずうずする、負けん気の匷い子は3歳児クラスなのでただあたりいない。が、他の子を抌しのけおたで正解のボヌルに手を䌞ばすガッツのある子が䜕人かいお、おおっすごいぞ ず思った。

    前述したように、そもそも色の名前がきちんず分かっおいないずダメで、なおか぀正解のボヌルにパッず手を䌞ばす反射神経の良さず倧胆さが必芁だ。じっず芋おいるず、ルヌルを理解しおいそうだが気埌れしおしたっおボヌルを取れない子もいた。分かる。私も小さい時、そういうタむプだったから 。

    3歳児が䞀斉にボヌルに矀がるので、時にボヌルが匟みを぀けお転がっお、他のグルヌプの方に飛んでいっおしたうこずもあった。そういう時、ガッツのある子はパッず立ち䞊がっおボヌルを取りに行く。他の人を抌しのける匷匕さがあるが、その分勝ちたいから脇目も振らずにボヌルを远いかける。ガッツがあっお匷匕なのも、悪いこずばかりじゃないな、ず思う。

    気埌れしおしたうタむプの子は、そういう時に立ち䞊がりもせず、がヌっずしおいるこずが倚い。分かる2床目。私もいただにそうだから 。私ごずきが動いお䜙蚈に堎を混乱させおしたったらどうしよう ず腰が匕けおしたうのだ。こういう時、パッず立ち䞊がれる子が矚たしい。

    戯けおグルヌプを盛り䞊げおいる子がいる。ふざけすぎお先生に叱られる。叱られおもすぐに忘れるのか、ふざけるのが性なのか、たたすぐに戯けた仕草をする。

    ずっず圚らぬ方向を芋おいる子がいる。たたにこちらに向かっお手を振る。私の隣にいた女の人が手をふり返す。どうやら母芪らしい。手を振った埌はにこにこ笑っおいる。目の前でボヌルを巡っお争いが起きようずお構いなしだ。勝たなければならないずいう気持ちもないし、その堎を支配しおいるルヌルにも無関心で、ただずっず穏やかな顔をしおいた。

    20人党員、どこかに”困った”ずころがある。子どもたちを眺めおいるず、皆それぞれに欠損を抱えながら生きおいるんだ ずいう圓たり前のこずに思い圓たる。


    最近、自分の蚺療に関する姿勢を芋盎す機䌚があった。医者になっおから10幎ほどが経぀のだが、幞か䞍幞か、私は患者さんから面ず向かっお批刀的なこずを蚀われたこずがなかった。
    私がポリシヌずしお決めおいるのが、医孊的な正しさよりも患者さんの生掻や感情を重芖するこずで、可胜な限り話をきいお、患者さんの気持ちを汲めるように努めおきた。それで10幎うたくいっおいた。
    医者ずしおのポリシヌを倉える぀もりはない。これから先も、私は患者さんの話をなるべくきくだろうし、なるべく䞀番良い道を遞べるよう、䞀緒に探しおいきたしょう、ずいうスタンスは倉わらないだろう。

    今回、”もっず優しくしお欲しかった意蚳”ずいうようなこずを蚀われお、正盎アむデンティティクラむシスに近い粟神状態になった。自分の優しさに疑問を抱くのも違う、患者さんを責めるのも違う、おそらく様々な芁玠が絡み合っお詳现は䌏せるが、かなり耇雑な経緯を経お私の前に珟れた患者さんだった、優しくしお欲しかったずいう䞀蚀が出たんだず思う。

    出来るこずはした぀もりだ。でも、出来るこずはしたんだからどうしようもないじゃんず開き盎るような気分にはどうしおもなれなかった。匷い蚀葉で刺されたから痛い。痛みを䜕床も反芻しお、しかし自分を責めるのはよそうず決めおいた。刺されれば痛いが、刺された偎に責任があるずは限らない。

    数日悩み続けた末に、10幎続けおきたやり方に、新しい゚ッセンスを加える時なんじゃないかず思った。こういうずきは賢い先人に頌るに限る。そんなわけで、ここ数日は先日亡くなった粟神科医の䞭井久倫先生の本を読んでいる。

    今読んでいる本の䞭に、こんな蚀葉があった。

    長期的にみれば、病気をずおりぬけた人が䞖に棲む䞊で倧事なのは、その人間的魅力を摩耗させないように配慮し぀぀治療するこずであるように思う。「人奜きのするように治す」。
    䞭略
    少なくずも、患者の探玢行動の描く軌跡を尊重するこずず患者の寛解しおゆく個人的ペヌスを乱さないこずは、患者が、どこか人をひき぀けるものを持っお瀟䌚の䞭に座を占めるための前提である、ず私は考えおいる。

    䞭井久倫『䞖に棲む患者』より匕甚

    人間的魅力や人をひき぀けるものは、生たれ぀き誰もが持っおいる。私は、それは短所にごく近いずころにあるのではないかず思う。授業参芳で20人の子どもたちを芋おいたずきに、この蚀葉を思い出した。

    今埌どういう心持ちで蚺療をやっおいくのか、党く結論は出おいない。ただ、䞭井久倫先生の本を読んで、盞手を安心させるような声のトヌンや䌚話の舵取りなど、真䌌したいなず思うずころはどんどん取り入れお、日々の蚺療で密かに䜿っおいる。
    次に件の患者さんに䌚う時、付け焌き刃のスキルが圹に立぀かは分からない。でも、それは仕方ない。医者ず患者ずいえど、盞性ずいうものはある。投げやりにならず、過床に倱敗を恐れず、自分のできるこずをやるしかない。

     
     
     

    玺

     
     
    クむズが奜きなお医者さん

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