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Photo bykerari_dowa

賞味期限切れのあなた|アマノ文筆クラブ

    ( #ショートショート  本文:523字)

    「そこの切れてないあなた。どこへ行くのですか」
     彼は彼女に聞いた。
    「〇〇さんちに行くのです」
     彼女の答えに彼はうなずき、気をつけて行きなさい、と言った。

     彼は先回りして彼女が訪ねていく家のドアをノックした。
    「どなた?」と答える声に「私よ」と返事をして中へ入れてもらった。

    「あなたは切れてるけど、切れてないから、まあいいか」
     いただいた。まあまあだった。

     彼は切れてるふりをして、切れてない彼女を待った。
     やがて、彼女が訪ねてきたので、切れてるふうを装って、おいしくいただいた。

     彼は満腹になって眠くなり、その家のベッドでぐっすり寝てしまった。彼は目覚めたとき、腹の調子がおかしいのに気づいた。

    「やっぱり、切れてる方はやめとけばよかったか」
     そう思ったが、彼の憶測は間違っていた。切られていたのだ。そして閉じられていた。それと関係があるのか、腹がめちゃめちゃ重い。

     言い忘れたが、彼はオオカミだ。
     彼は、賞味期限が切れてない少女と、賞味期限が切れてるが消費期限は切れていない老女を丸呑みした。その後、彼は眠っている間に腹を切られて二人の代わりに石を詰められたのだった。

     これは、切れてたり、切れてなかったり、切られたり、そんな赤ずきんの物語である。

    (了)

    人の賞味期限や消費期限はいつ切れるんでしょうか。私もそろそろ期限切れ?


    はれるや( ´ ▽ ` )ノ。です。
    甘野充さんの企画に参加します。
    よろしくお願いします。
    #アマノ文筆クラブ #賞味期限切れのあなた

    メンバーシップ始めました。
    あなたの創作、サポートします。

    では、今日はこのへんで。
    はれるや( ´ ▽ ` )ノ。

    #ほぼ毎日ショートショート #賞味期限 #消費期限 #赤ずきん #オオカミ

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