
映画「あん」と桜
※台詞の一部を記載してます
桜を題材とした映画として、思い浮かぶ作品には何があるだろうか。
「あん」「横道世之介」「余命10年」「Love Letter」「君の膵臓をたべたい」…
どれも私の好きな作品で、その作品の桜の映像が頭の中に流れる。
その中でも特に「あん」は、物語としても、映像美としても、とても好きな作品だ。
今回は、「あん」を見た私が、その余韻のまま、あの桜を見るために初めて東村山に降りたった時の写真を振り返りたい。
2021年4月3日。
この年の今は、もう桜が散りはじめていた。
私がオススメをしてすぐに「あん」を見てくれた友人と一緒に東村山へ向かった。
今思えば初めての聖地巡礼。
映画に出てきた桜やロケ地を発見し、心が躍った。
パン屋さんだと思って並んだ列が、あの時流行っていたマリトッツォ屋さんの列だった。(今は名前も聞かなくなったな。)
購入し、公園のベンチで食べた。

マリトッツォ。結局食べきれず家に持ち帰った。
春風が吹くたび桜が舞う。子供達が声を響かせながら走っていた。友人とその景色を見ながらゆっくりと過ごした。


写真を見返すだけで、当時の音や景色、やさしい時間を思い出す。それこそ写真の醍醐味だなと思う。
「私たちはこの世を見るために聞くために生まれてきた。
だとすれば何かにならなくても、私たちは、私たちには、生きる意味があるのよ。」
樹木希林さんの声で再生される言葉で、桜のように優しく包み込まれる。
どうしても何者かになることを目標にして、なれなかった自分と他人を比較してしまうこともある。しかし、既に私たちは何者かで、私たちが生きていることで感じる感情や日々の経験そのものに価値があるのかもしれないと考えさせられたのと同時に、自分自身を肯定してもらった気持ちになった。


家に帰ってたら沢山の桜がバックの中や服に残っているのに気づいた。
春の余韻が嬉しかった。