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かぎ針編みが、日常を取り戻すきっかけになった話

始まりは、うまくいかないことばかりだった

妻がかぎ針編みを始めたのは、今からそう遠くない頃のことです。正直なところ、何がきっかけだったのか、本人ももうはっきりとは覚えていないそうです。ある日、毛糸とかぎ針を手に取って、なんとなく始めてみた。そんな感じだったんじゃないかと思います。

最初は、思うようにいきませんでした。編んでは、うまくいかずにほどいて、また最初からやり直す。その繰り返しが、しばらく続きました。

少しずつ、形になっていった

それでも、続けているうちに、少しずつ編み目が揃うようになっていきました。初めて一つの作品が完成した時のことを、妻は今でも覚えているようです。そこから、がま口ポーチ作りに挑戦するようになりました。失敗作もたくさんありましたが、一つひとつが、次につながる練習になっていました。

いつのまにか、日常の真ん中にあった

気づけば、YouTubeを流しながらソファでかぎ針を動かすのが、妻の毎日の一部になっていました。この漫画のプロローグで描いた、いつもの休日の風景そのものです。特別な出来事ではなく、ただの日課として、静かに根づいていきました。

いつか、誰かに届けたい

今の妻には、いつか作品をマルシェのような場所で誰かに届けたい、という目標があります。何度もほどいて、また編みなおして。この本のタイトルは、実はそんな趣味の時間そのものからも生まれています。

大きな出来事ではなく、こういう小さな積み重ねが、日常を少しずつ取り戻していく力になるんだと、そばで見ていて感じています。

この時間も、本の中に描いています。Kindleでの発売に向けて、こちらも少しずつ準備を進めています。

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