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記憶の断片を、未来の私へ。

    写真を整理していると、
    手が止まる瞬間がある。
    ただのデータのはずなのに、
    そこには確かに、あの時の空気や温度が閉じ込められていて、
    見てると記憶がゆっくりと蘇る。
    写真は、「記憶の断片」だと思う。
    嬉しかった日も、
    どうしようもなく苦しかった日も、
    同じように並んでいる。
    そこには、 あの時の自分のエネルギーが、
    そのまま残っている気がする。

    私は昔、心が沈んでいた時期があった。
    まさか自分が、そんな状態になるとは思っていなくて、
    ただその現実を受け止めることしかできなかった。
    何も考えたくなくて、
    部屋にぽつんといる時間があった。
    もう疲れたなって思って。
    でも、このままじゃいけないとも思った。
    だから、 好きだったものを紙に出して、
    壁に貼って、ただ眺めてみることにした。
    そしたら、ふと 、
    「あれ、いいかも」って思えた瞬間があった。
    私の心が反応した。
    良かったと思ったし、
    少し心が救われた気がした。

    もちろん、すべてがそれで解決したわけじゃないし、
    薬に頼る時期もあった。
    でも、【本当に好きなもの】には、
    確かに心を動かす力があると思ってる。
    あの時の私にとって、
    それは“希望の種”だった。
    様々な感情を渦巻いて私は生きて来たが、
    そんな経験があるからこそ、思う。

    記録を残すことは、
    未来の自分を助けることになるんじゃないかって。
    でも同時にこうも思う。
    このデータは、いつまで残るんだろう。
    データは便利だけど、
    形が変われば見られなくなることもある。
    実際に、昔の携帯の写真が
    今はもう見られなくなってしまったこともあった。
    なので、消すしか道がなかった。
    あの時の記憶は、思い出そうとしても思い出せない。
    そうやって、記憶は少しずつ薄れていく。
    まるで、最初からなかったみたいに。
    記憶って、本当に繊細だと思う。
    だから私は、
    写真や言葉としてずっと残しておきたいと思った。
    これが正解かどうかは分からないけど、
    今はただ、未来の自分のために、
    膨大なデータを、
    スマホからパソコンに移動をする事にした。
    便利になると、不便もあるとはこの事だと思う。

    振り返ってみたら、
    4年間で1万3000枚以上もの写真を撮っていた。
    中には、ブレたものや、
    失敗した写真もたくさんある。
    でも、それも含めて、
    全部が私の時間なんだと思う。
    写真を撮ってみて、あちゃーってなって。
    もっと綺麗に撮りたいって一人で頑張って。
    完璧主義にこなそうとする私は、
    ずっと写真に正解を求めていたのかもしれない。
    けれど、本当のところは、
    私は完璧主義じゃないのかもしれない。
    だって、全部良いなと思って撮っているから。
    他人から見た時は上手に撮れてないかもしれないけど、
    私がそこに“生きていた証”がある気がするから。
    貴方もそういう経験は、ありますか?

    人はどうして、
    こうして記録を残そうとするんだろう。
    きっと、「ここにいた」という証を、
    どこかに残しておきたいのかもしれない。
    だから私は、
    記録は未来の自分へのメッセージだと思っている。
    いつか消えてしまうとしても、
    その時まで、自分が自分を生きた証として、
    そこにあり続けるのだと思う。

    これから先、AIの進化で、
    記録の残し方も変わっていくのかもしれない。
    でも、もし何も残せなくなったとしても、
    その時は、その時でいい。
    自分の目で見て感じて行けばいいし、
    何度でも人生という壁にぶつかってみて、
    辿って来たものを振り返ってみてもいい。
    自分の心で感じたものは、
    その時の私にとっての正解なんだから。
    それにどんなに記憶や形が消えても、
    また新しく作り直すことはできる。
    それが、生きるということだと思う。
    嫌だった記憶も、
    いつかは少しずつ形を変えて、
    笑い話になる日が来るかもしれない。
    だからこそ、
    今この瞬間を大切にしたい。
    記録することも、
    感じることも、
    どちらも大事にしながら、
    未来の自分に、そっと手渡せるように。

     
     
    名前 ひとみ|心をほぐす人🕊 頑張りすぎてしまう人へ 心が少し軽くなるような言葉を 新月満月の占星術ニッセイで綴っています 自分に気づく時間

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