
人生大戦隊ライフレンジャー 第1話 怪人ねちっこネチネチMAN
怪人ねちっこネチネチMAN
周りを見渡すと、
少なからずいる。
怪人。
その名も、
怪人ねちっこネチネチMAN。
この怪人には、
大きな特徴がある。
ずっと第1話にいる。
何年も前の出来事。
終わった人間関係。
終わった仕事。
終わった揉め事。
番組はとっくに進んでいる。
新キャラも出た。
仲間割れ回も終わった。
パワーアップ回もあった。
劇場版まで公開された。
それなのに、
怪人ねちっこネチネチMANだけは、
まだ第1話で小ボスと戦っている。
そして毎回こう言う。
「別にもういいんだけどね。」
「怒ってないんだけどね。」
「もう忘れたんだけどね。」
……
いや。
まだ戦ってる。
心理学では、
こうした状態を反すうという。
頭の中で、
同じ出来事を何度も再生してしまうこと。
つまり、
頭の中で、第1話を延々と再放送している状態である。
怪人は、
今日も必殺技を放つ。
「別にもうよくないんだけどねビーーーム!!」
「怒ってるに決まってるキーック!!」
「忘れたことにして根にもってるよウルトラスペシャルハレーション!!!!」
実に厄介である。
画面いっぱいに、
『納得いかない。』
が広がる。
認めてほしい。
謝ってほしい。
わかってほしい。
その気持ちは、
誰にでもある。
問題は、
その気持ちが、
ずっと第1話から動かないこと。
そして怪人は、
さらに強力な必殺技を放つ。
「自分の代わりに伝えてほしいスプラッシュ!!」
「自分の代わりに説得してほしいキーック!!」
「自分の代わりに要求を通してほしいミスト!!」
「自分の代わりに正してほしいシャランラ!!」
「誰か分かって寄り添ってそうだそうだと言ってファンタジアぁぁぁ!」
しかし残念ながら、
他人は、第1話のエキストラにはなってくれない。
気づけば十年。
気づけば二十年。
主人公は成長した。
仲間も増えた。
新シリーズも始まった。
それなのに、
怪人だけが、
まだ同じセットに立っている。
しかも一番怖いのは、
本人だけが、それに気づいていないことだ。
そんな怪人にも、
たった一つ弱点がある。
ライフレンジャー最終奥義。
その名も、
「で?スーパーレインボースプラーーーーッシュ」
で、
どうしたい?
で、
自分は何をする?
で、
いつ動く?
この問いが出た瞬間、
第2話が始まる。
だって、
その小ボスは、
とっくの昔に退場している。
今ごろ打ち上げ会場で、
焼き肉でも食べながら笑っているかもしれない。
だから、
戦闘終了。
撤収。
そして第2話へ。(ないけど 笑)
ゴレンジャーは桃になりたかったけど、いつも青か赤でした。
本日もお付き合いありがとうございました。宇宙クリエイター菊雪堂hisusuでした。