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「死にたひず思ふ秒ごず赀ずんが――」十六倜杯・短歌に参加です。短線も⑚

    「死にたひず思ふ秒ごず赀ずんが矜根透きずほり颚衝きお発぀」
    しにたひず おもふびょうごず あかずんが
    はねすきずほり かぜ぀きおた぀


    今日は、十六倜杯短歌に参加いたしたす。
    小さな物語も、添えおおきたす。

    ※ 本日のショヌト、自死に関するセンシティブな内容を扱っおおりたす。ご泚意ください。



       




    『赀ずんがの矜根、反転す』

    「おれさ、人が死ぬずころ、芋たこずあるんだよね」
    倕食埌、カレシが急にこんなこずを蚀い出したら、誰でもぎょっずするず思う。あたしは焌酎の梅割りをふた぀䜜りながら、さりげない声で答えた。

    「あ、そうなん」

    声ず䞀緒に、ちょっず手がふるえた。焌酎のグラスを枡す。
    圌は笑っお、

    「いや、ホラヌずかじゃねえから」
    「この流れでホラヌはないわ」

    隣に座るず、圌はのんびりず話しはじめた。

    「昔さ、俺、レンタルビデオ屋でバむトしおたんだよ。
    雑居ビルの6階でさ。あんたり客が来ねえの。゚ロずホラヌが充実しおるいいビデオ屋だったんだけど」
    「゚ロいらない、あたし」

    「男には必須なんだよ、バカ。
    でさ、ある日、客が来た。フツヌの若い男で、それたでに3回くらい来おたかな。そもそも客が少ないから、こっちは勝手に顔を芚えるわけよ。
     そい぀、店に入っおきお、そのたた真っすぐ奥に向かったんだ」
    「゚ロがある棚」
    「俺もそう思った。そしたら」

    ごくん、ず圌は䞀くち、酒を飲んだ。

    「その男は、窓から飛び降りたんだ。
    店に入っお4秒くらいだぜ 入口から、たっすぐに窓ぞ向かっお、そのたた、ヒョむ、だ。
    俺は起きたこずが信じられなかった。あんたりにもあっさりしおお、珟実に起きた事だっお、思えなかったんだ。

    た、珟実だったけど。譊察が来お、いろいろ話を聞かれた。いちおう店が『珟堎』で俺が目撃者だったから。たあ俺が知っおいるこずなんお、ほずんどなかったんだが。

    譊察ずの話が終わっおビルを出たら、赀ずんががたくさん飛んでた。その矜根が――」

    ふっず蚀葉が止たった。圌はじっず、グラスの䞭の梅干を芋おいた。透明な酒に沈む赀色が、はかなく喪われたものみたいだった。

    「俺の目の前に来た赀ずんがの矜根が、えらく透きずおっおおさ。
    小さくお薄いのに、䞖界の向こう偎を映しおた。

    ああ、あの男も、この矜根を通した䞖界を芋おいたら、死ななくおよかったかもっお、なんずなくそう思ったんだ。

    なあ、翠みどり」
    「なに」
    「人っおさ、簡単に死ねるんだな。どうしようもない時もあるんだろうけど、俺はやっぱり死なないず思う。
    あの赀ずんがの矜根ごしの䞖界を、芋ちゃったからさ」

    あたしは黙っお圌の手を撫でた。暖かくお倧きくお、料理がうたい男の手。
    あたしは、この手が奜きだ。
    赀ずんがの矜根のように、䞖界をべ぀の芖点から芋せおくれるこの手が――倧奜きだ。



    倧奜きだ。


    【了】改行含めず982字



    十六倜杯、10/25たで、俳句、短歌、川柳を倧募集です。
    ヒスむは、あすもう䞀぀短歌を出す予定です


    远蚘
    次の日蚘の短歌も、䞀緒に出させおくださヌい💛

    「ピアス穎癜く぀らぬく秋の波ゆきおは戻り我が背䞭抌せ」
    ピアスあなしろく぀らぬくあきのなみ
    ゆきおはもどり わがせなかおせ

    今回の十六倜杯、短歌はこの2銖です。
    よろしくお願いいたしたす。


    #十六倜短歌

    ヘッダヌはMarc PascualによるPixabayからの画像

     
     
     
    ヒスむです。小粋でポップな恋愛小説家をめざしお、修行街道を驀進䞭 倱恋の傷をいやしたいひず、䞀人で泣いおいる人、このブログに来たせんか。 䞀緒に泣いお、䞀緒に笑っお、ずもに立ち盎りたしょう

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