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リビングから聞こえた歓声

    ワールドカップにはあまり思い出したくない記憶がある。
    日本がドイツに勝った、あの日だ。

    4年前のワールドカップはグループステージを突破するのは厳しいんじゃないかと思っていた。そうグループステージの相手に、ドイツ、スペインのサッカーをあんまり知らない人でもわかるくらいの強豪国と同じグループになってしまったからだ。

    ドイツ、スペイン、日本、コスタリカ。この中から2チームしか行けない。

    そんな地獄のグループの試合を生で見たいと思っていた。

    当時は2022年。そう。コロナウイルスがまだ流行っていた時だった。自分はコロナになったことが無かった。だからワールドカップもみんなと見られると勝手に思っていた。しかし、初戦のドイツ戦を迎える週に。

    コロナにかかり、家で隔離されてしまった。

    この時思った。やばい。テレビで見れない。でも、スマホがあった。なるべく大きい画面で見たいので、iPadで試合を観戦した。リビングの家族の盛り上がっている声も少し聞こえながら自分もドキドキしながら見ていた。PKで1点先制されやはりドイツは強いそう思っていた。しかし、ドイツの猛攻をギリギリで止める。ドイツは次の1点がなかなか入れられなかった。この試合面白すぎる!そう思って見ていた。後半に入り、日本にそろそろ点が入る予感がする。そう思っていた。

    すると、リビングから叫び声が…。

    画面を見てみると全然まだ点が入りそうではない。え、まだなんも起こってないけど?そう思った数秒後だった。日本が前線でボールを奪ってゴールを決めた。

    嬉しい…。でも、もう知ってた。

    いやちょっと待てよ。もしかしてテレビの方が早く結果が来ているのか?俺ネタバレされた?

    その数分後またリビングから叫び声が。

    声でわかる。これ絶対点入ったやーん。遅れて映像で点が入ったことを確認。嬉しい。でも、少し遅れて喜ぶしかなかった。

    あの日、初めてネタバレの悲しさを知った。

    あれから4年。
    今年はちゃんとテレビの前で応援している。ワールドカップはできれば叫び声より先にゴールが見たい。

    ガンバレ日本。風邪引くな俺。

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    ささやかな日常を週1程度描いてます✍️ 日常の中で考えたこと、忘れたくなかった感情を、そのまま残しています。 ある人のエピソードトークだと思って見てください。 エッセイ本を書くのが夢です。

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