
やりたいことやって生きる|普通をやめた35歳の記録⑦reconection
最近、よく自分に問いかける。
「僕の作品にはどんなテーマがあるのか。」
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僕は長い間、その答えがわからなかった。
自由だと思ったこともあった。
愛だと思ったこともあった。
希望だと思ったこともあった。
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でも作品を並べてみると、
いつも同じ場所に戻ってきていた。
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ガジュマルを描いた。
もう一度根を下ろしたかった。
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海亀を描いた。
感情の波に呑まれず泳ぎたかった。
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カエルを描いた。
どちらかではなく、
どちらにもなれる自分でいたかった。
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蜂を描いた。
目には見えない生命の巡りを感じていたかった。
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ストレリチアを描いた。
足りないまま始めていいと、
自分に伝えたかった。
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気付けば全部、
同じ願いだった。
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もう一度、
世界とつながりたい。
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思えば、
僕は長い間、
世界から切り離されたような感覚を抱えていた。
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人と。
自分と。
感情と。
未来と。
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傷ついて、
疲れて、
立ち止まって、
諦めそうになったこともある。
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でも、
ガジュマルは根を伸ばしていた。
海亀は泳いでいた。
花は咲いていた。
蜂は飛んでいた。
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生命は、
何度でも世界とつながり直していた。
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だから僕も、
もう一度やってみようと思った。
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今の僕はまだ途中だ。
不安もある。
迷いもある。
感情に振り回される日もある。
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それでも昔とは少し違う。
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世界は痛い。
思い通りにならない。
理不尽なこともある。
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だけど、
それだけじゃない。
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風が気持ちいい日もある。
花が咲く日もある。
誰かの優しさに救われる日もある。
作品を迎えてもらえる日もある。
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だから僕は描く。
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忘れていた感覚。
見失っていた自分。
遠ざかってしまった世界。
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それらともう一度つながるために。
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Reconnection.
世界との再接続。
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僕が描いているのは、
生き物や植物の絵ではないのかもしれない。
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傷つきながらも、
もう一度世界と手をつなごうとする生命の姿。
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そしてそれは、
きっと僕自身の姿でもある。
(おわり)
ここまで読んでくれてありがとうございます。
よければ、Shopや作品制作背景も見ていただけたらと思います。