不協和音は顔で封じます|イケメングランプリ 宵空カップ 第三弾
きました、第三弾。
いきなりですが、
私は、音楽的センスがまったくない!
楽器が弾けるわけでもなければ、
歌がうまいわけでもない。
だから、もし願いがひとつ叶うなら。
来世は、楽器ができるイケメンになりたい。
どうせ生まれ変わるなら、
今世では装備されなかった音楽的才能を、
これでもかというほど盛ってほしい。
というわけで、これは、
来世で音楽センスが爆発している私の物語です。
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私の住んでいる地域には、
ひとつの交響楽団がある。
その名も――
「不協和音を顔で封じる交響楽団」
……いや。
名誉なのか不名誉なのか、まったくわからない。
正式名称は、「ファイブアロー」。
「五つの矢」という名のとおり、メンバーは五人。
しかも、全員男性である。
第一ヴァイオリンのトモヤ。
ピアノのルイ。
チェロのシン。
コントラバスのアキラ。
そして、フルートのカナデ。
この五人で、定期的に演奏会を開催している。
今回の演目は、「北欧音楽」。
正直に言おう。
馴染みはない。
曲名を聞いてもピンとこないし、
予習してきたわけでもない。
それでも、ホールは満席だった。
なぜなら、この楽団には、いるのだ。
音楽を聴きに来ているのか、
五人を見に来ているのか、
もはや本人たちにもわからなくなっている――
「コアなファン」たちが。
もちろん私も、その一人である。
開演時間。
客席の照明が、ゆっくりと落ちる。
舞台に置かれているのは、五人のための楽器だけ。

やがて静かな拍手の中、
彼らが一人ずつ舞台へ現れた。
トモヤ。

ルイ。

シン。

アキラ。

カナデ。

それぞれが自分の場所につく。
短い音合わせ。
弦が鳴る。
鍵盤が応える。
低い音が床を震わせ、
そこへフルートの音が重なった。
そして――
一瞬の静寂。
五人が、同時に顔を上げる。
始まった。

おもいっきり趣味を詰め込みました💓
これ以上増産するとそろそろ怒られそうなので、
この辺で〆とさせていただきます🤣
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