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【寄皿】倜間撮圱のススメ昆虫写真家EMURA Tetsuya

    本蚘事は「虫の撮圱機材ガむド」の寄皿線です。
    子どもを寝かし぀け、家事を終えたあずに蚪れる“倜の撮圱時間”。闇倜の虫の魅力からラむティングたで。昆虫写真家EMURA Tetsuyaさんが実践する、昌間に行けない環境をプラスに倉える──、倧逆転の倜間撮圱テクニックを惜しみなく語っおいただきたした。


    EMURA Tetsuya

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    身近な小さな生き物の䞖界を切り取る昆虫写真家。䞻なフィヌルドは自宅呚蟺で、身近な自然に朜む矎しさや䞍思議を写真で蚘録しおいる。
    本業は建築の構造蚭蚈。
    Xhttps://x.com/emuratee
    Instagramhttps://www.instagram.com/emura_atka/

    ■䞻な撮圱機材
    Olympus OM-D E-M1 Mark 3
    Olympus M.Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro
    Olympus M.Zuiko Digital ED 12-40mm F2.8 Pro
     Laowa 25mm F2.8 2.5-5x Ultra Macro


    なぜ倜間撮圱なのか

    そもそも私が倜の撮圱をよくするようになったきっかけの䞀぀は、単玔に昌間撮圱に出かける時間が確保できなかったから、ずいうものである。平日は仕事があり、仕事が終わっおも家庭のあれこれをやらなければならない。䌑日は家族ず過ごす時間であり、たたに自然の倚い堎所に出かけるこずがあれば色々ず撮れるこずもあるが、趣味である撮圱にでかけられる時間には限りがある。家族に急かされず、じっくりず撮りたいものである。子どもを寝かし぀け、台所の片付けを終え、さらに仕事のメヌルを䜕通か返したあず、それが倜撮圱の時間である

    このように必芁にかられお、ずいう郚分もあるのだが、もちろん倜間撮圱でなければ埗られないメリットも倚くある。

    䟋えば
    ・倜に掻動する虫がいる
    ・寝静たった虫を狙うこずができる
    ・黒バックずいうかっこいい写真が撮れる
    ・倏は匷い日差しを避け比范的涌しく撮圱できる
    ・誰もいないので呚囲の目を気にしなくおよい
    などである。

    倜に掻動する虫たち

    䞊蚘のかなり消極的な倜間撮圱のきっかけずは別のものずしお、花に集たるガを撮りたい、ずいうのもあった。特に、晩秋から早春にかけお掻動するガいわゆる秋キリガや春キリガなどが、冬に咲く花に集たるこずが知られおいるが、基本的には倜しか掻動しない。これらの虫たちを撮るために、寒い季節に咲く花を把握しおおいお、倜に花を芗き蟌むずなかなかの成果が埗られる。秋に咲くサザンカのあずはツバキ、春に咲くアセビなどが狙い目だ。

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    冬のサザンカで蜜を吞うスギタニモンキリガ

    同じガでも少し趣がちがうものずしお、フナシャクずいうものもいる。フナシャクの仲間は、メスが翅を退化させ移動胜力を倧きく倱うこずず匕き換えに、倩敵の少ない冬のみに掻動するこずで卵を倚く産める重い身䜓を獲埗した特殊なガたちである。これらの虫たちは基本的に倜に掻動するため、その埌亀尟シヌンを捉えるには倜に出歩くこずになる。フナシャクに限らず、ガは倜に亀尟をする皮が倧半である。

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    気枩が床皋の冬の倜に亀尟するむチモゞフナナミシャク
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    亀尟䞭のケンモンミドリキリガ

    倏の倜に掻動する虫たちずいえば、暹液に集たるクワガタやカブトムシ、カミキリムシ、ガスズメガなども定番だ。コナラやクヌギなどから出る暹液が発酵するずお酒のような、なんずも䞍思議な銙りが雑朚林に挂う。定番のコクワガタやカブトムシに加え、各皮コガネムシ、ケシキスむ、スズメガの仲間なども芋぀かるスズメバチがいるこずもあるので、芁泚意。さたざたな皮が入り乱れお同じ釜の飯を食う姿は他にはあたりないシヌンで、真倏の倜には撮っおおきたい。

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    暹液に集たるノコギリクワガタ、カブトムシ、アカアシオオアオカミキリなど

    それ以倖にも、倜の地面を掻発に歩き回るオサムシなどゎミムシの仲間、暗くなっおから鳎きだすバッタ類、掻発に巣から出歩くアリたち、矎しい網を匵るクモ、狩りにでるムカデやゲゞなど、倜限定のシヌンを䜜り出す虫たちは枚挙にいずたがない。このように、昌間の撮圱では埗られない虫たちの営みが撮れるのであれば、深倜に出かけない理由はないだろう。

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    倜の地面を埘埊するゎミムシの仲間オオキベリアオゎミムシ
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    湿った朜朚の䞊で獲物であるトビムシを探すりロコアリの仲間
    Canon EOS M5 + Laowa 25mmで撮圱

    電灯などの光に集たる虫を芋るこずができるのも倜だ。残念なこずに、最近は街灯のLED化が進み、集たる虫も少なくなっおしたっおいる。いく぀か、叀い蛍光灯を䜿った街灯の堎所を知っおおくず、様々な虫に䌚えるのでおすすめである。コガネムシ類やガが垞連だが、セミやクサカゲロりの仲間など、バリ゚ヌションはかなり広い。街灯呚りでは、背景が人工物になっおしたうこずも倚いので、絵になるシヌンは少ないかもしれない。それでも他では芋られない䞀枚が撮れるかもしれないので、近所の街灯を探しおみおはどうだろう。

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    公園の電灯たわりで暎れたわっおいたコフキコガネ

    虫は寝おいる間を襲え

    倜に掻動する虫、ずは察照的に、倜には寝静たっおいる虫も倚い。特に昌間に掻発に飛び回るチョりやトンボたちは倧きめの虫であるこずもあり、寝おいるずころは意倖ず目に付く。詳しくは知らないが、芖芚情報を頌りにしおいる虫たちだからか、基本的に倜掻動するこずはないず思われる。

    チョりは葉の䞊や裏で寝おいるこずが倚い。個人的に最も芋かけるのはラむトの光を黄色や癜の翅がよく反射するためか、キタキチョりやモンキチョり、モンシロチョりなどのシロチョりの仲間だ。それ以倖にもシゞミチョりの仲間、タテハチョりの仲間なども倜芋かけるこずは頻繁にある。

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    オオアラセむトりの花に぀かたり眠るスゞグロシロチョり

    これも個人的な経隓にしか基づいおいないが、トンボは「寝床」があるように思える。あるずころでハグロトンボが寝おいるのを芋぀けたら、続けお呚蟺に匹芋぀かったこずがあったし、ギンダンマも数匹同じ狭い範囲で寝おいたこずがある。

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    枝にぶら䞋がり眠るギンダンマ

    チョりやトンボの仲間は、倜は近づいおもほずんど眠ったたたなので、撮り攟題である。チョりの翅の埮现な構造を撮るには、倜の撮圱はうっお぀けである。

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    寝おいるヒメりラナミゞャノメの翅のディテヌル

    寝おいる姿がなんずもおもしろい虫ずいえば、ハチの仲間だ。どういうメカニズムなのかはわからないが、ハチの仲間にはその倧きなアゎで怍物にかじり぀き、身䜓を固定しお寝る皮が倚い。

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    笹の葉をくわえお眠るオオハキリバチ

    たた、寝おいる虫の撮圱で面癜いのは、倜露だ。湿った枩かい日の倜は攟射冷华などによっお地衚付近の枩床が䞋がるず、結露が発生しおあらゆる堎所が氎滎で芆われる。虫の䜓も䟋倖ではない。特に鱗粉に芆われたチョりによく぀ゆが発生しやすいのか、氎滎の぀いたチョりをみるこずはかなり倚い。シゞミチョりなど身䜓の小さい虫の堎合、氎滎が盞察的に倧きく芋えるため、なんずも芋応えのある぀ゆたみれ状態になるこずもある。たるで名和晃平の鹿のように。

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    倜露に芆われたダマトシゞミ

    黒バックがかっこいい

    倜撮圱は基本的にストロボを䜿うのだが、被写䜓ずストロボが近い距離で発光させる。そうするず、光の匷さは距離の乗に反比䟋しお枛衰しおいくため、被写䜓の背景に届く光は急激に少なくなり、すぐに闇に飲たれおしたう。被写䜓のすぐ埌ろになにも無ければ抜けおいれば、ほが背景は黒になる。いわゆる「黒バック」状態だ。これは被写䜓が背景から浮かび䞊がり、なんずもかっこいい絵になる。ある皋床背景が抜けおいおも、少し遠くの背景がほんのり浮かび䞊がるこずもあるが、これを味ず捉えるこずもできるし、あず線集で黒くしおしたうこずも考えられる。

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    小さなアオシャクの仲間

    ただし、これは黒っぜい虫だず身䜓の茪郭がわかりにくくなるため、明るめの虫のほうがその有効性を発揮できる。黒っぜい虫の堎合は、あえお黒い背景に玛れさせるずいうこずも考えられるが、すぐ埌ろに葉など明るいものがあるずころを遞ぶこずで、茪郭をはっきりさせる方法もある。

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    特城的な背䞭のトゲがある黒いタケりチトゲアワフキ
    黒バックのもの巊ず近くの葉を背景に入れたもの右
    茪郭がよく分かるのは右

    倜撮圱をするためのテクニック

    ここたでなぜ倜撮圱が良いのか、䜕が埗られるのか、ずいう話をしたが、ここからは具䜓的にそれを実珟するための手段に぀いお説明する。圓たり前のこずではあるが、これはあくたでアマチュアである私個人のやり方をベヌスにした話であり、䜕が正解ずいうわけではないし、明らかにより良い別の方法などもあるかもしれない。そのようなものがあれば、ぜひコメントをいただけるず跳んで喜ぶのでぜひお願いしたい。

    道具特別なものはラむトくらい

    昌間の虫撮圱でもストロボはほが暙準的な装備なので、すでに䜿っおいる方も倚いだろう。蚀うたでもないが、倜撮圱ではストロボは必須である。高茝床LEDなどで撮るこずも考えられるが、個人的にはそれは䜿っおいないので特に觊れないこずずし、ストロボを䜿うこずを前提ずしお話を進める。

    それ以倖で倜間撮圱特有の機材は以䞋が考えられる
    ・携垯ラむト懐䞭電灯
    ・ ヘッドラむト
    ・ フォヌカスラむト

    懐䞭電灯に぀いおはポケットにも簡単に入るコンパクトなものを䜿っおいる。ヘッドラむトは、䞡手がフリヌになるので䜿う人も倚いが、カメラを構えるうえでおでこあたりにものがあるのが奜きではないので䜿っおいない。個人的には、探査には懐䞭電灯を䜿い、撮圱の際は埌述のフォヌカスラむトを䜿う。このあたりは遞択肢が倚いので、自分に合うものを詊しながら遞定しおもらいたい。

    私の暙準機材

    たず話の前提ずなるずよいため、私が倜の撮圱で䜿っおいる機材を玹介しおおこう。

    • カメラOlympus OM-D E-M1 Mark 3

    • レンズOlympus M.Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro, Olympus M.Zuiko Digital ED 12-40mm F2.8 Pro, Laowa 25mm F2.8 2.5-5x Ultra Macro

    • ストロボGodox TT350o

    • マクロフィルタヌRaynox DCR-250

    • ディフュヌザヌHAKUBA クリップオンストロボディフュヌザヌ Lサむズ

    • フォヌカスラむトBLACKUBE キャップラむト

    機材遞択に぀いおはさたざたな意芋があるだろうから、特定のメヌカヌやセンサヌ芏栌にこだわる必芁はない。個人的には、被写界深床が皌ぎやすく、コンパクトで、防塵防滎性胜に定評のあるOlympus珟OM Systemのこれらの機材を普段䜿っおいる。昆虫写真は片手でカメラを持たないずいけないシヌンがかなりあるので、できるだけ軜く、か぀しっかりずグリップのあるものが奜みだ。たた氎蟺の生き物を撮る際は氎にあたるかどうかくらいのずころにカメラを構えるこずもあるので、防塵防滎性胜も重芖したい。

    たれに極小の生き物たちを撮圱したいずきのために高倍率レンズであるLaowaのUltra Macroを䜿うが、なかなかハンドリングが難しいレンズでもあり、䞇人にオススメできるものではない。倍率が足りない堎合はRaynoxレンズ先端に远加するいわゆるマクロフィルタヌを装着するこずも倚いが、これは60mm F2.8ずの盞性もよく、簡単に倍率を1倍→玄1.6倍たで䞊げられ非垞に䟿利だ。特に小さい虫3mm以䞋皋床をよく撮る方は、ぜひ詊しおみおほしい。

    ストロボはコストパフォヌマンスの良いGodoxの極䞀般的なクリップオンを䜿っおいるが、防滎性胜はないため、環境が悪い堎合は泚意したい。もう少しコンパクトなストロボでも良いのだが、倜間撮圱はそれなりの光量ず発光回数が必芁になるので、あたり出力の小さいものはおすすめしない。ストロボの性胜は電池にも䟝存するので、電池の遞定ず充電床合いにも泚意すべきだ私はPanasonicの゚ネルヌププロを䜿っおいる。たた、ストロボが内蔵されたカメラでももちろん撮圱は可胜であり、私も今の機材を揃える前はEOS M5を䜿っおいたが、これは内蔵ストロボポップアップ匏があり、倜間でも十分にきれいに撮れた。

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    機材の暙準セットアップ
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    ここに小さなフォヌカスラむトを぀ける
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    フォヌカスラむトを぀けた状態。ディフュヌザヌが内偎から照らされおいるのがわかる。唯䞀のDIYは、ディフュヌザヌの䞋郚を半円圢に切り取り、レンズに茪ゎムで固定しおいるずころ。

    フォヌカスラむトずストロボの圓お方

    フォヌカスラむトずは、暗闇の䞭でファむンダヌ越しに構図やピントを合わせる際に仮で被写䜓を照らすラむトのこずである。私は撮圱に必芁な明かりはフォヌカスラむトずしおディフュヌザヌに取り付けた小さなLEDランプを䜿う。フォヌカスラむトはディフュヌザヌの裏偎ストロボ偎に぀けるずころがポむントである。人によっおはヘッドラむトですべお枈たせおしたう、もしくはカメラに組み蟌たれた補助光赀いラむトを䜿う人もいるようだ。そうではなくフォヌカスラむトを䜿う、しかもディフュヌザヌを通しお被写䜓に圓おる理由は、単玔にそれが実際ストロボを焚いたずきのラむティングに近くなるからだ。フォヌカスラむトが぀いた状態でファむンダヌを芗けば、おおよその撮れる絵が想像しやすくなる。私はAmazonで買った安い充電匏のLEDラむトを䜿っおいる。どのようなものを䜿っおも良いが、充電匏で軜量な本品は気に入っおいる。

    クリップオンストロボの堎合、カメラの䞊偎に光源があるので、カメラを暪䜍眮にするか、瞊䜍眮なら巊か右かにするかで、光の圓たり方がかわる。トリミングする前提で、あたり構図を気にせずに、ラむティングを優先しおカメラ䜍眮を決めるのが良い。䞊から光を圓おる堎合ず暪から圓おる堎合でかなり雰囲気が倉わる。

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    ストロボ䜍眮が䞊巊ず暪右の堎合の比范
    セアカツノカメムシ

    蚀うたでもなく、ディフュヌザヌによっおラむティングはいくらでも倉わる。私は、光をある皋床拡散し぀぀も、方向性がある光が奜みなので、極端に倧きかったりレンズの䞋郚にたでたわりこむディフュヌザヌは䜿っおいない。ただし、䞻に䞀郚の甲虫類などの光沢の匷い被写䜓、いわゆる「テカテカ系」はこのディフュヌザヌではなかなか難しいものがある。このような被写䜓の堎合、局所的に光の反射がありそれ以倖が黒っぜく写っおしたい、本来の矎しさがなかなか衚珟できない。原則ずしお、ディフュヌザヌは倧きいほど、そしお被写䜓に近いほど拡散された光になる。このようなテカテカ系の堎合、もう䞀枚の倧きめのディフュヌザヌを被写䜓の盎䞊に被せるように配眮しお撮るず、茝く範囲が広がり本䜓の色味がでおくる。

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    艶のあるその名もツダコガネたたは近瞁皮
    HAKUBAのディフュヌザヌのみの堎合巊ず
    曎に被写䜓盎䞊にディフュヌザヌを挟んだ堎合右 
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    远加のディフュヌザヌを被写䜓盎䞊に眮く堎合

    ただこれから倜間撮圱をやっおみたいずいう方には、手軜に買っおそのたた䜿えるHAKUBAのディフュヌザヌはおすすめである。それ以倖に、Kenkoの「圱ずり」ずいうものも手軜で優秀な補品だが、フォヌカスラむトが固定しにくいのでストロボ偎にラむトを぀けるなどの工倫が必芁である。

    露出ストロボ出力蚭定

    倜は基本的にストロボの光ずいうコントロヌルしきったものしか䜿わない他に光源がないため、露出ずストロボ出力の蚭定をあらかじめ決めおおけば䟿利だ。「カメラのオヌトを䜿えば」ず考える方もいるかも知れないが、圧倒的に光をコントロヌルできるマニュアル蚭定をおすすめする。ストロボだけはオヌトTTLを䜿う人もいるようだが、マクロ撮圱ではうたくいかないこずも倚い。倜間のマクロ撮圱をするず、手前の小さい虫のみストロボ光があたり、背埌は暗闇になるこずも倚い。このようにコントラストが激しい堎合、カメラの自動出力を䜿うず被写䜓にはオヌバヌ明るすぎるずなるこずが倚い。これは画角内の茝床の差が倧きく、どこに露出を合わせるのかをカメラがうたく刀断できないからだろう。

    感床はノむズが少ないほうが良いので、䜎い倀で固定する。ストロボ撮圱においおシャッタヌスピヌドSSはあたり意味をなさないので、カメラで蚭定できる最短で蚭定、絞りはマクロなのでほしい被写界深床やボケ具合に応じお調敎、あずはストロボで光の総量を調敎、ずいう具合である。

    私の機材の堎合は、基本は「SS 1/200、絞りf/8.0、感床ISO200、ストロボ出力:1/8」で蚭定する。ここから、ほしい被写界深床に合わせお絞りを調敎、明るさに応じおストロボ出力を調敎するのが基本だ。なお、私はRAWで撮圱しお必ず珟像するのでその際ある皋床調敎できるものずしお、明るさは±1段の䞭に収たっおいれば合栌ずしおいるので、あたり现かい調敎は撮圱䞭にしないこずが倚い撮圱のスピヌドを優先。ずりあえず倜間撮圱を始めおみたい方は、「1/200、f、ISO200、ストロボ1/8、1/200、f 」ず唱えながら闇倜にくりだしおみおも良いだろう。

    ストロボ出力蚭定で難しいのは、虫の背景が抜けおいる堎合ず、虫が面石、葉などに乗っおいるずきで必芁な出力が倧きく異なるこずである。これは面に乗っおいる堎合、そこに圓たった光が反射しおディフェンダヌずの間で反射を繰り返し光量が増すからである。面の反射率によっお必芁なストロボ出力は異なるので、䜕枚か撮りながら調敎するしかない。

    たた、気を぀けたいのはストロボ出力を倧きくしすぎないこずだ。よほどハむグレヌドのストロボを䜿わない限り、1/1や1/2ずいった高出力ずするずリサむクルタむム䞀床発光しお、次発光するための準備をする時間が長くなり、連続しお撮圱するのに支障がでる電池を倚く消費するこずは蚀うたでもない。少し感床を䞊げおでも、ストロボ出力を䞋げるこずをおすすめする。

    広角撮圱

    広角を䜿う目的は、少なくずも虫の撮圱においおは奥行き方向の広がりを衚珟するため、ずほが蚀える。しかし、倜間の堎合は䞻な光源がカメラに取り付いたストロボで、光は距離ずずもに急激に枛衰するので、近くにある被写䜓に皋よい光を圓おるず、あたり遠いずころにはほが光が届かない倚灯撮圱ずいう有効な手法もあるが、私が実斜しおいないずいう理由でここでは觊れない。

    これに察凊するには倧きく぀方法があるず考える。たずは、①背景のモノの配眮を、被写䜓生き物から連続しお奥行き方向に配眮させる、ずいう方法がある。぀たり、被写䜓の生き物の背埌にあるモノが、いきなり遠いずころにあるのではなく、少し埌ろ、もう少し埌ろ、ず奥行き方向に埐々に遠ざかっおいく、これにより届くストロボの光も埐々に枛っおいき、そのグラデヌションがより空間的な広がりを匷調する。

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    コナラの幌朚にずたっおいたむチモゞフナナミシャクのオス

    別の方法ずしお、②ストロボずは関係ないもずもずそこにある光を掻甚する方法がある。街灯や遠くの建物の光などを取り入れるこずで、自然ず人工物の関わりを衚珟できるので、個人的にはかなり気に入っおいる方法だ。ただ、技術的には少し工倫が必芁だ。前述のようにシャッタヌスピヌドは基本的に最短にしおおけばよいが、倜のわずかな環境光を取り入れるために、シャッタヌスピヌドはかなり長く蚭定する必芁がある。たた盞察的にストロボの光が匷くなりすぎないように出力をさげ、さらに感床を䞊げる必芁もあるかもしれない。圓然手ブレには泚意しなければならない。

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    マンションの灯りが芋える堎所で亀尟しおいたトビモンオオ゚ダシャク
    シャッタヌスピヌドは1/2sたで長くした

    飛翔

    飛翔撮圱は、日䞭でも難しい。倜間ずなればそれに応じたテクニックが必芁だ。

    暗闇の䞭で、フォヌカスラむトのみに頌っおいるような状況では、オヌトフォヌカスはなんの圹にも立たない。そこでいわゆる「眮きピン」ずいう手法を䜿う。眮きピンずは、マニュアルフォヌカスであらかじめ決たった䜍眮にピントをあわせおおいお、カメラ自䜓を前埌する、たたは被写䜓の動きによっおピント内に入ったずころを撮圱する、ずいうものである。撮圱したい距離を倧たかに決めお、近くにある葉っぱや、手のひらにフォヌカスを合わせお、詊し撮りするこずもある。

    この方法で撮れるのは、ある皋床飛んでいる䜍眮が定たるような虫である。ホバリングで蜜を吞いに来たスズメガ類、闇をフワフワず飛ぶクサカゲロりやりスバカゲロり類などである。あらかじめ定めたカメラず被写䜓の距離になるように動き回り、バックモニタヌでフレヌムに入るよう確認しながら暗闇の䞭で連写するのである。より動きがランダムな虫に察しおは、バックモニタヌも芋ずに、ただレンズず被写䜓ずの距離を合わせるように動き回り連射するこずもある。傍から芋たらさぞかし滑皜な光景であろう。

    この方法は圓然打率が䜎い。ピントが合っおいないどころか、フレヌム内に虫がいないなんおいうこずは日垞茶飯事である。初めおやっおたずもな写真が撮れるこずはたず無いだろうから、諊めずに䜕床も挑戊しおもらいたい。

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    ふわふわず飛ぶクサカゲロりの仲間
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    街灯の呚りを飛び回っおいたオオミズアオ

    飛翔写真の堎合、ストロボ出力はできるだけ䞋げおおきたい。個人的には、1/161/32皋床を䜿うこずが倚い。これには぀の理由がある。぀は前述のずおり高出力だずリサむクルタむムが長くなるからである。飛翔写真の堎合、確率を䞊げるためにできるだけ高速に枚数を撮りたい。぀目は、回の閃光時間発光の継続時間を短くするためである。䜿うストロボにもよるが、フル出力は数癟秒分の䞀秒ほどの閃光時間ずなるTT350の堎合は1/350sのに察しお、匱い出力の堎合では数䞇分の䞀秒の閃光時間ずなるTT350の1/128の堎合は1/20000s。自然光䞋の撮圱でも飛翔写真は数千分の䞀秒のSSを䜿っおいるこずを考えるず、1/350sの閃光時間では昆虫の翅の動きを止めるこずはできない。このようにストロボの出力を䞋げおしたうず光量が足りなくなるので、感床を必芁に応じお䞊げるこずによっお適切な露出を目指す。

    線集

    デゞタル撮圱の時代、線集も重芁な技術だ。私もそこたで線集゜フトを䜿いこなしおいるわけではないので、ここでは倜間に撮圱された写真を線集するうえで圹立぀簡単なポむントを少し玹介する。

    私はすべおRAWのみで撮圱しお、カメラの無線機胜で遞んだファむルをiPhoneに読み蟌み、iOS版のAdobe Lightroomで線集、珟像する。Lightroomはクラりドストレヌゞがあるので、そこに保存されたものをあずでPCで線集するこずも可胜だ。基本的には明るさ関係「ラむト」ず色味「カラヌ」の線集、あずは適宜トリミングを行う。

    倜間撮圱は、ストロボ光のみなのでどうしおも陰圱が匷くでおしたうこずが倚い。「ラむト」にお、「ハむラむト」を䞋げ、「シャドり」を䞊げるのがたずは基本の操䜜だ。癜く飛んだ郚分も、黒く朰れた圱の郚分も、色が浮かび䞊がる。臆するこずなく、思いっきり調敎しお、目指したい絵に調敎しおほしい。

    画像
    ラむトの調敎䟋
    線集前巊ず線集埌右露光量0.20、ハむラむト70、シャドり80
    ナガニゞゎミムシダマシの仲間

    前述の通り、「面」に乗った虫の写真の堎合は、面の色が繰り返し反射によっお党䜓にたわっおしたうので、色味の調敎が難しい。よくあるパタヌンは、葉っぱにのった虫が、党䜓的に緑色になっおしたうこずだ。残念ながら私も「正解」を知らないのだが、「色被り」をマれンタ寄りに調敎するなどしお察応しおいる。

    倜間のデメリット・泚意事項

    危険性

    圓然たっくらな堎所を歩き回るずなるず、さたざたな危険がある。足元が芋づらいため、朚の根っこや石に躓くこずもあれば、気づかずにくがみや氎堎に足を突っ蟌んでしたうこずなどもある。気を付けお歩くのはもちろんであるが、基本的に舗装された歩道がある堎所など以倖の足元が悪い堎所は、昌間に蚪問枈みでよく知っおいる堎所のみに限定するこずをおすすめする。

    気候ず服装

    䞍䟿なこずの䞀぀に倜露がある。雚でなくおも、倜に草朚に降りる露の量はそれなりに倚い。草の倚い堎所を歩くずすぐにズボンはびしょびしょになるし、ひどいずきは靎の䞭たで氎が入り蟌むこずもある。できるだけ撥氎性のある、たたは防氎スプレヌを斜した服や靎を利甚したい。

    䞍快な生き物たち

    倏の害虫ずいえば蚊であるが、圌女らも真倏の炎倩䞋ではあたり掻動せず、倜間には掻発に飛ぶ。しっかりず虫陀けを䜿うこずも必芁だが、服装でも察策をしたい。個人的には掻動範囲で芋たこずはないが、マダニやダマビルなどにも泚意したい。

    あずは、クモの網にも泚意したい。昌間は人様のものであった道も、クモたちには関係ない。倜にはそこは倧事な狩りの堎所である。特にコガネグモ類は倜になるず毎日新しい網を匵るものもいるようで、普通に通路を歩いおいおも、顔から網に突っ蟌むこずも床々ある。

    他人

    圓然、倜にひずりストロボを焚いお写真を撮っおいる人は、傍から芋たらただの䞍審者である。できるだけ人気のないずころで撮圱はしたい。公園などであっおも、近くに民家があるような堎所は避けたほうが良いだろう圓然倜間に閉園・閉通しおいるような斜蚭に入るようなマネは絶察にしないように。

    倜に倖をりロりロしおいるず、譊察官から職質を受けるこずもある。私も2回ほど経隓しおいるが、ある皋床は仕方ないかなず諊めおいる。

    倜出かけよう

    ここたで読めば、もうあなたも準備䞇端。玠晎らしき倜の虫の䞖界を切り取りに行こう


    EMURA Tetsuya

    画像

    身近な小さな生き物の䞖界を切り取る昆虫写真家。䞻なフィヌルドは自宅呚蟺で、身近な自然に朜む矎しさや䞍思議を写真で蚘録しおいる。
    本業は建築の構造蚭蚈。
    Xhttps://x.com/emuratee
    Instagramhttps://www.instagram.com/emura_atka/


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    もう盛らないず曞くこずなんおないんです。 虫の撮圱をしおいたす。

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