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【毎週ショートショートnote】秋の空時計

    二郎丸 大

    スマートウォッチも進化したものだ。
    女性の心を持つAIを搭載したモデルが発売されたという。どうしても気になってしまい、専門店で購入してきた。

    「秋の空時計」というアプリがオススメということだったが、ろくに説明も聞かずに帰ってきてしまった。
    とりあえず起動しておくか。

    翌朝、昨日買ったスマートウォッチを身につけて出社した。

    午前中はどうということもない時間が流れた。
    午後からどうでもいい会議に参加。数回気が遠くなったが、ようやく終わった。
    秋の空時計を見ると既に定時を過ぎている。

    長い会議だったな。帰ろう。

    帰宅して家の時計を見て愕然とした。
    定時までまだ二時間もあったのだ。
    秋の空時計に文句を言った。

    「帰宅しちゃったじゃないか!どういうつもりだ!」

    「急に、あなたを独り占めしたくなったの。ごめん」

    秋の空時計、ヤバいな。



    会社からの着信。

    「もしもし」

    「おい!どこで何してるんだよ?」

    「すみません、急用で。今日はもう、戻れそうにありません」

    (410文字)


    ※こちらの企画に参加させていただきました

    #毎週ショートショートnote
    #ショートショート
    #秋の空時計

     
     
     
    小説を書いています。面白がってもらえたら幸いです。 ※作品の投稿頻度:土日どちらか一回程度(毎週ショートショートnote/シロクマ文芸部)

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