
『御上先生』を勝手に深堀り考察してみました
これまで、第4話まで放送された御上先生。
私が御上先生を観る中で考えたことや感じたこと、ドラマの今後の展開や勝手に考えついた裏設定など、独断と偏見でいろいろと述べてみたいと思います。
あとは、今後のドラマやこんな番外編があったらなという想像も込みで考えてみました。ドラマ全体というよりは、主人公である御上先生自身にフォーカスしました。
これまでの記事は下記よりアクセスしてみてください。
第1話・2話について
第3話について
第4話について
御上先生。大人気ドラマであり話題のドラマですので、御上先生について書かれた記事や投稿コメントをたくさん見る機会が増えてきました。毎回考察する人やそれを楽しみにしている人も多いようです。とてもすごい反響です。内容がしっかりしている学園ドラマです。もちろん、過去にあった学園ドラマを批判するつもりはありませんが(過去の学園ドラマはどれも大好きです)、どうしても学園ドラマにありがちな、先生が自分に酔っている、先生が生徒たちよりもどうしても優位に立ってしまう、熱血教師系、先生の意見には絶対服従、クラスが一向にまとまらない、といったような、学校内の問題や、クラスの問題、生徒間の問題、といった内輪ネタに近いような学園ドラマではなく、学校の外で起こっていることが自分たちが通う学校にどのような影響を与えているか、について、とても考えさせられるドラマ構成になっています。
しかし、そんな中で私は、少し疑問というか違和感というか、何とも言えない感情を抱きました。それは、御上先生が文科省官僚(文科省から官僚派遣制度により隣徳学院に派遣された官僚)ということを前提にした記事(ここでは世の中にあふれている御上先生に関する活字を記事とします)が多いということです(というかほとんどがこれかもしれません)。これは事実なのですが、御上は官僚という立場と同時に、隣徳学院の教師でもあるのです。これを忘れてはなりません。御上を教育者・教師目線として考えたときに、さらに深い考察を重ねていく必要があるはずである、と思った次第です。
よって、私が御上を捉えている視点は、日本の多くの視聴者が観ている視点とは少し違うかと思います。
御上は官僚です。官僚が私立高校に派遣されて、すぐに教壇に立ち、生徒の前で流暢に話したり、授業をする風景が様になりすぎています。これに言及している記事を私は見たことがありません。
御上があまりにも普通に違和感なく授業を行ったり、生徒と交流しているので、普通の視聴者であれば、何の疑問も湧かないかと思うのですが、御上は、学校の先生よりも学校の先生すぎるのです。
通常、学校で授業を行うことに慣れていない特に新任の先生であれば、自主的あるいは教師仲間らと模擬授業を重ねたり(自身が査定されてしまう研究授業なるものもありますからね)、教材研究を日夜行ったり、同僚の先生たちに授業計画を作成する際のアドバイスを求めたりしますが、一向にそのようなシーンは皆無です。
もちろん、ドラマの趣旨としてそのような裏側のストーリーは、ドラマ本編とは外れてくる演出なので、意図的に脚本からは排除していると思いますが、それにしても生徒たちに対する授業実践の姿勢や、生徒たちに対しては端的な言葉や事例を挙げながら説明・説得したり、御上劇場に導いていく展開をみていると、御上が通常の人ではないことが伺えます(普通に考えれば、御上にはこれまで教師経験が無いなんてことはあり得ません)。
たとえ、官僚の方(本ドラマでは文科省官僚というところが肝なのかもしれませんが)であっても、少しでも授業を行った経験や授業計画の素養が無ければ、あのようにはなりません。1人(教師)対30~40人(生徒)で、50分間も授業をするのがどれだけ大変か。毎時間、50分間話すだけでも大変なのに、授業を行うなんて、そりゃもう大変です。現場のベテランの先生方は別ですが。
御上自身が、生徒たちに教えることの大変さに言及しているシーンはありません(授業内容を教える苦労は全く無いのでしょう)。
もちろん、御上は文科省官僚なので、これまで、多くの人前でいろいろな説明会を開催したり、高名な方と議論を交わしたり、難しい政策等を政治家の方々にレクチャーするなど、人に対して説明を行うということに関しては、日常業務の範疇であり、常日頃から行っているので、全く苦にならないし、むしろ説明することに関してはプロ中のプロです。もちろん、プロとして、そのような経験が大変豊富である、ということは、重々承知しております。
それらを差し置いても、国内でも有数の進学校に通う生徒たちに対して、高校数学の授業を行うということは、もちろん綿密な授業計画や年間スケジュールが無いと出来ないし、御上自身が予習や復習することはもちろん、ベテラン教師でも無い御上にとっては、大変な労力であることは想像に難くありません。
むしろ教師1年目でクラス担任を持つということは、とてつもない任務です(これらも全て何らかの形で計画的に意図されたものかとは思いますが。この辺りは、今後のドラマ本編で描かれるでしょう)。
そう考えると、東大在学中に履修していたと推察される教職課程にて東大生に行っていた模擬授業(東大生に行う模擬授業なんか想像しただけでも吐き気がしますが)や、実際に中学校(2週間)か高校(3週間)に出向いて行った教育実習などを除いては、思春期の生徒たちに対して、授業を行うという経験はあまり無かったのではないでしょうか。
御上が東大在学中に塾講師や家庭教師等のアルバイトを通じて、生徒たちに対して受験数学かそれ以外の科目を教えていたら話は別です。
なお、第1話にて御上が英語を教えることに関して言及しているシーン(結果的に隣徳学院では数学を教えることになりましたが)があるので、御上は高校で英語を教えることが可能(あるいは出来る)なのかもしれません。もしかしたら、御上は帰国子女の可能性もあります。これまでの御上の言動からは、米国教育をそれなり知っている感じがするので、御上自身が米国での教育体験があるか、留学経験があるか、米国にて教育行政的な側面で働いた経験があるか、いずれにしても、何らかの形で米国教育に接していた(あるいはかなり勉強していた)可能性があります。
ドラマ本編では、御上本人が卒業した際の学部名(ドラマHPでも東大卒ということは公表されているのですが卒業学部名までは公表されておりません)まで語られているシーンは皆無ですが、おそらく数学の教員免許を保持していると思われます。
ドラマの第1話では、御上がまだ出向前の文科省で教職を持っていることは語られているので、この発言から御上は少なくとも東大で教職課程を履修していると推察しました。東大では、理学部数学科や教養学部統合自然科学科などで数学の教員免許を取得することができるようです。
このようなことから、御上は東大の理科系学部出身説が濃厚となりました(文系学部から理系学部に転部した可能性は排除できませんが)。ちなみに東大には小学校の教員免許を取得できる課程がないので、おそらく御上は、中学・高校(またはいずれか)の数学の教員免許を保持しているかと思います。御上は大学院に進学していることはなさそうなので、専修免許(大学院に進むと取得できる)ではないと思います。
そう考えていくと、東大出身の御上が自身の専門である数学的な素養を駆使して、生徒たちとともに語り合い学びあっていく姿勢は、そもそも数学的思考をベースとした論理的思考が身に付いていることを考えると、納得できます。
これからの御上先生に期待することは、御上の高校生時代や大学生時代などにどのような教育を受けてきたのか、どのような思想を形成してきたのか、御上はなぜ教職課程を履修したのか、なぜ官僚を目指したのか、お兄さんとの関係、文科省内でどのような騒動を巻き起こし、どのような経緯でいわゆる左遷人事にあったのか、まだまだ謎はあります。
隣徳学院に関しては、裏口入学?文科省が絡んでいる?教科書検定(文科省の問題でもある?)など、これもまたまだまだ謎はあります。
これからが、楽しみです。
ではまた。