
好きな一品を極める➂|微差が大差を生む、唐揚げ基本編
唐揚げは、
家庭料理の中でも、
「簡単そうで難しい料理」だと思います。
材料も特別ではない。
鶏肉に下味をつけ、
粉をまぶして揚げる。
それだけなのに、
なぜか、人によって全然違う。
固い。
ベチャっとする。
味が濃すぎる。
油っぽい。
逆に、
シンプルなのに、
何個でも食べたくなる唐揚げもあります。
だからこそ、
唐揚げは面白い。
そして、
家庭ごとの差が、とても出る料理です。
まず、
鶏肉の部位の選択です。
もも肉を使うのか、
胸肉を使うのかでも変わります。
もちろん、鶏肉そのものがおいしいと、
唐揚げはさらに変わります。
地域のブランド肉もありますね。
ジューシーさなら、やはりもも肉です。
でも、
胸肉のあっさりした唐揚げも嫌いではありません。
結局…どちらにも良さがあります。
胸肉は、
切り方や下味で、かなり変わります。
そして、
唐揚げで大切なのは、
「下味を入れすぎないこと」だと思っています。
漬け込めば漬け込むほど、
おいしくなるわけではない。
パサパサしてしまう。
にんにくも、
生姜も、
醤油も、
入れすぎると、
全部同じ味になってしまう。
肉の味が消えてしまう。
衣もそうです。
片栗粉だけにするのか。
小麦粉を混ぜるのか。
衣の配合にもこだわります。
これだけでも、
食感はかなり変わります。
カリッとさせたいのか、
少しやわらかくしたいのか。
出来上がってすぐに食べるのか?
お弁当のように、食べるのに少し時間を置くのか?
正解は一つではありません。
好みはもちろんのこと、
食べる人や食べる場面によって変える。
だから、それに合わせて変化させること…。
そして、
火加減。
ここが、いちばん難しい。
中まで火を通したいと思うほど、
揚げすぎてしまう。
すると、
肉汁が抜け、
固くなる。
唐揚げは、
勢いで揚げる料理に見えて、
実は、とても繊細です。
二度揚げする人もいます。
低めの温度で一度火を入れ、
油から出して、
途中、休ませて。
最後に高温で仕上げる。
確かに、
カリッと仕上がります。
わたしは、さらっと
火力を調節しながら、一度で揚げます。
こんなに細かいことを語るわたしですが、
毎日の料理って、
そこまで頑張りすぎなくてもいいと、
思っています。
おうちの料理は、
淡々と延々と続くものだからです。
大事なのは、
完璧を目指しすぎないことです。
「おいしかったね。」
「また作ろうかなぁ。」
と思えることの方が、
ずっと大切です。
揚げたての唐揚げを、
ひとつ口に入れる。
じゅわっと広がる肉汁。
「あー、しあわせ」
少し熱くて、
でも、つい次も食べたくなる。
それだけで、
なんだか幸せになります。
料理は、
難しいことをしなくてもいい。
少しずつ、
自分の好きな味を見つけていく。
その積み重ねが、
家庭の味、わたしの味になっていくのだと思います。
おいしいは、自分でつくれる。
そして、おいしいは、人を笑顔にする。
唐揚げ専門店の味に惹かれ、
ときどき、購入しています。
なんだかんだ言っても、プロってすごいです。
今日も、読んで頂きありがとうございます。